ストレージ容量削減比率についてはどのベンダーも5:1、10:1どころか55:1まで減らせるようなことを言っていますが、聞こえの良い宣伝文句に惑わされることなく、必要最小限のストレージだけを確実に購入するには、どうしたらよいでしょうか?
「少ないコストで効率アップを」。 「データは急激に増加しているのに、IT予算は横ばいか縮小傾向にある」 。これらは、IT組織にとって永遠に続く呪文のようです。 オール フラッシュ ストレージを評価するうえで、TCOを最小限に抑えることは欠かせないポイントです。 そのため、ストレージ容量の最適化に役立つテクノロジが重要になります。
NetAppがパイオニアとなったプライマリ ストレージ向けデータ重複排除は、2007年にONTAPに導入されたのが始まりでした。 容量削減への取り組みはその後も続けられ、ONTAPの後続リリースでは、透過的なインライン データ圧縮機能が追加され、 また、ONTAP 9では複数の小さなファイルをストレージの物理ブロックに格納する、特許取得済みのインライン コンパクション テクノロジが追加されました。圧縮可能なワークロードであれば、コンパクションによりほぼ2倍の容量削減効果が得られます。 このテクノロジは、Webホスティング、ソフトウェア開発リポジトリ、時系列データ、非構造化データの大規模アーカイブなど、お客様が数百万単位の小さなファイルを所有している環境で有効に活用できます。NetAppをご利用のお客様にとっては、このようなデータ削減テクノロジの組み合わせは非常に重要であるため、これらの機能はオールフラッシュAFFシステムでデフォルトで有効になっています。
インライン データ削減テクノロジはデータの書き込み時に機能するため、パフォーマンスに影響するのではないかと思われるかもしれませんが、 その心配は無用です。NetApp AFFシステムは、最も負荷の高いワークロードで一貫した低レイテンシを実現できるので、データ削減テクノロジを有効にしてもパフォーマンスは低下しません。 容量削減のためにパフォーマンスが犠牲になることはあり得ないのです。 これは、他のオールフラッシュ アレイでは、なかなかできないことでしょう (実際、AFFではこのように一貫した低レイテンシを保証していますが、 それについては、また別のブログ記事で詳しくご説明します)。
Jonは、NetApp ONTAPデータ管理ソフトウェアのシニア プロダクト マーケティング マネージャーを務めています。2010年にNetAppに入社し、新しいソリューションの立ち上げに必要とされるチーム間のコラボレーションを指揮しています。NetAppに入社する前は、HPのビジネス クリティカル システム部門で、ドイツを拠点としていた3年間を含め、10年以上にわたってマーケティングに携わっていました。オフタイムには、ランニングやサイクリングに出かけるほか、サンノゼ シャークスのホッケーの試合観戦に行ったりしています。