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クラウドにおけるプライバシー保護

トピックス
総合的なデータ管理ソリューション

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プライバシー保護(データ保護)、またはデータプライバシーとも呼ばれるこの用語は、個人データの保護を指します。個人情報の保護は、デジタル化された世界において最も重要なテーマの一つであり、毎日膨大な量のデータが収集され、処理され、伝送されています。多くの生活領域がネットワーク化し、デジタル化される中で、私たちはしばしば自身の個人情報をオンラインで無頓着に共有し、企業や組織とこれを共有しています。同時に、クラウド技術の急速な発展に伴い、ますます多くの企業がデータをクラウドストレージソリューションに移行しています。これは柔軟性、スケーラビリティ、およびコストの面で大きな利点を提供しますが、一方でデータ保護に関する一連の課題も引き起こします。 

クラウドにおけるデータのセキュリティは企業にとって重大な懸念事項であり、データの違反は財政面だけでなく評判にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。この記事では、クラウドデータストレージに関連する主なリスクと、それを軽減するために必要なセキュリティ対策、NetAppによるデータ保護について紹介します。 

クラウドデータストレージに関連する主なリスク

クラウドデータストレージに関連する主なリスクには、データの違反、不正アクセス、データの損失、APIのセキュリティ、および規制の遵守が含まれます。 

データの違反は、セキュリティシステムの脆弱性や人為的なエラー、サイバー攻撃によって発生し、機密情報の漏洩や企業の信用失墜を引き起こす可能性があります。不正アクセスは、適切なアクセスコントロールが欠如している場合に発生し、重要なデータの流出リスクを高めます。データの損失は、誤った削除やハードウェアの故障、自然災害などで起こり、クラウドストレージの耐障害性を超えるリスクを伴います。また、APIのセキュリティが不十分であると、攻撃者がシステムに侵入する可能性が高まり、規制の遵守が不十分だとGDPRやCCPAなどのデータ保護規制に違反し、重大な罰金が科される可能性があります。これらのリスクを軽減するためには、強固なセキュリティ対策と継続的な監視が必要であり、適切なツールと戦略を用いることで、企業はクラウド環境におけるデータのセキュリティを強化し、リスクを最小限に抑えることができます。 

クラウドにおけるデータ保護のための必須セキュリティ対策

企業におけるデータ保護は、企業機密のみでなく、勤務している従業員の個人情報の保護も含まれます。個人情報とは、具体的な識別情報としては、名前住所生年月日などがあります。また、写真電話番号メールアドレス社会保障番号など、間接的なデータも含まれます。データが匿名化されていても、他のデータとの組み合わせや照合によって個人を特定できる場合、それらも個人情報保護法の対象となり、企業機密と同じように保護されるべき項目に当てはまります。データー保護におけるベストプラクティスを、以下にいくつか紹介します。 

  • データの暗号化 
  • アクセス制御 
  • 定期的なデータのバックアップと監査 
  • 意識向上

データの暗号化

データの暗号化は、情報を読み取り不可能な形式に変換し、転送中や静止中のデータを不正アクセスから守る重要な技術です。転送中はTLS/SSLやVPNを用いて通信を暗号化し、静止中はAESなどの強力な暗号化技術を使用してディスク全体を暗号化します。また、暗号鍵の安全な管理(ライフサイクル管理やHSMの使用)も重要です。これらの対策を講じることで、データの機密性と安全性を確保し、セキュリティリスクを低減します。

アクセス制御

役割ベースのアクセス制御(RBAC)を導入し、役割ごとに必要な最小限の権限を与えることで、データへのアクセスを制限します。さらに、多要素認証(MFA)を使用して、アカウントのセキュリティを強化することができます。

定期的なデータのバックアップと監査

定期的なバックアップは、システムの障害やデータの損失に備え、重要なデータを定期的に保存・保護することができます。バックアップデータは、オリジナルデータとは別の安全な場所に保存されることがキーとなります。

意識向上

データセキュリティの導入に伴って、従業員はベストプラクティスを学び、データ侵害を引き起こす可能性のある人為的なエラーを防ぐためにリスクについての認識を高める必要があります。

技術的および組織的な対策

実際にプライバシー保護を実施するためには、包括的な技術的および組織的な対策が必要です。これには、安全なパスワードポリシー、定期的なバックアップとシステムのセキュリティ、最新の暗号化技術、そして最新のファイアウォールシステムが含まれます。また、ITインフラストラクチャとデータセンタへのアクセス制御も非常に重要です。 

これらの主に技術的な側面に加えて、人間の要因も重要です。従業員に対する定期的なプライバシー保護に関するトレーニングは欠かせません。これにより、個人データの慎重な取り扱いに対する意識が高まります。また、誰がどのデータにアクセスできるかを明確にする組織的な規定も重要です。最小限のアクセス制御が常に確保されるようにすることが必要です。 

最後に、プライバシー保護規定の遵守を確認するための内部および外部の厳密な監査が必要です。技術的なセキュリティ対策、組織内プロセス、および従業員の意識が整合している場合にのみ、データ保護の完全な保護が確保されるといえます。 

NetAppによるデータ保護

NetAppは、企業がクラウド内のデータを安全に保つための一連の製品とソリューションを提供しています。 

  1. NetApp Cloud Volumes ONTAP 

    クラウドデータ管理ソリューションは、暗号化、バックアップ、およびデータ復旧の高度な機能を提供します。AWS、Azure、Google Cloudなどの異なるクラウド環境でデータを管理し、セキュリティを強化 

  2. NetApp Cloud Insights 

    この最適化ツールは、クラウドインフラストラクチャの健全性とセキュリティを監視します。異常を検出し、そこにあるだろう脅威を防止し、継続的なコンプライアンスを保証します。 

  3. NetApp Cloud Compliance 

    企業が規制に準拠するために必要な機密データの発見と分類を自動化します。詳細なコンプライアンスレポートとデータセキュリティ向上のための推奨事項も提供。 

  4. NetApp SnapMirror 

    レプリケーション技術が、クラウドおよびオンプレミス環境でデータのバックアップコピーを作成します。SnapMirrorは、災害復旧とデータの継続的な利用可能性を確保。 

強力なストレージバックアップシステムにより、データを効率的に管理し、データ損失から保護することができます。専用の暗号化やアクセス制御などの機能を活用することで、データを安全に保存し、不正なアクセスから保護します。NetAppを用いることで、企業はプライバシー保護の技術的および組織的な要件を迅速かつ効果的に、かつコスト効率よく実現できます。 

 

NetApp ONTAP データセキュリティでは、ブロックレベルおよびファイルレベルのデータに対して包括的なプライバシー保護を提供します。組み込みの機能、例えば暗号化、権限管理、監査機能を活用することで、厳格なセキュリティ基準にも適合します。 

 

その中核となるのが透過的なフルディスク暗号化です。ここでは、すべてのデータが自動的に堅牢なAES-256キーで暗号化され、休止状態でも不正なアクセスから保護されます。また、エンドツーエンドの一貫した暗号化により、データが送信またはバックアップされる際に、システム外で非暗号化状態になることはありません。 

 

さらに、ONTAP データセキュリティには、VM用のブロックレベルおよびNASワークロード用のファイルレベルの高度な権限管理とアクセス制御が統合されています。組み込まれたウイルス対、マルウェア対策がセキュリティコンセプトを締めくくります。ONTAPの高い性能をシステムに組み合わせることで、最も機密性の高いデータもいつでも安全に管理および保護することが可能です。 

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