

2026年6月12日、山口県警察本部様が主催する「サイバーセキュリティセミナー」が開催され、NetAppは ランサムウェア対策における実践的な技術やハンズオン演習を提供する形で、本セミナーに協力いたしました。今回は、イベントの様子やNetAppの支援内容についてレポートします。
近年、国内の医療機関においてランサムウェアによる深刻な被害が相次いで発生しています。こうした状況を受け、山口県警察本部様は県内の医療機関を対象としたサイバーセキュリティセミナーを企画されました。山口県健康福祉部様から各医療機関へのお声がけもあり、当日は多くの関係者様が参加される運びとなりました。
本セミナーは二部構成で行われ、以下のようなプログラムで実施されました。
第一部(午前):山口大学様のご協力による、カードゲームを活用した体験型セキュリティ講座
第二部(午後):*NetAppの協力による、ランサムウェア対策の講演およびハンズオン演習
午後の第二部では、NetAppが講演と実機演習の2つのセッションを担当いたしました。
講演:『地域医療の守護~忍び寄る電脳脅威への備え~』
前半の座学セッションでは、ランサムウェア攻撃の現状と具体的な対策についてお話ししました。
講演では、まず公的な統計情報をもとに、昨今のランサムウェア攻撃の傾向や、被害の長期化・深刻化を招く問題点を整理。国内で起きた複数の公開事例を引き合いに出し、被害を肥大化させてしまった共通の要因を解説した上で、現代のサイバー攻撃において『完璧な防御(被害を0に抑えること)』がいかに困難であるかをご説明しました。
だからこそ重要になるのが、万が一の侵入を前提としたレジリエンス(回復力)の備えです。システムを早期に復旧させるために欠かせないバックアップデータの確実な保護、被害範囲を抑えるための仕組み、そして事後調査の時間を短縮するための具体的な対策などについて解説しました。
後半はハンズオン演習を実施し、仮想環境上でランサムウェア攻撃による被災からデータ復旧までの流れを体感していただきました。
ファイルが次々と暗号化されていく様子を目の当たりにしていただいた後、NetAppのストレージがその攻撃を検知し、バックアップから瞬時にクローン環境を作成して業務を復旧させるまでのプロセスを、ご自身の手で操作いただきました。
対策機能の効果だけでなく、有事の際の復旧への道筋をリアルに体感いただくことで、「現在の自組織の環境に置き換えた際何が不足しているのか」「復旧に向けた判断基準や組織内での作業分担をどうすべきか」といった、実践的な課題を明確化する良いきっかけにしていただけたのではないかと感じています。


本イベントの開催にあたり、主催の山口県警察本部様よりコメントを頂戴しましたのでご紹介します。
山口県警察では、近年、国内の医療機関においてランサムウェアによる被害が発生している状況を受けて、県内の医療機関向けのサイバーセキュリティセミナーを初めて開催しました。 ネットアップ合同会社様には、同セミナーへご協力をいただき 具体的な事例に基づいたランサムウェア被害の現状や攻撃への備え方についての講演と実機を使ってランサムウェア感染から復旧まで体験する演習を実施していただきました。 参加した医療機関関係者からは、「ランサムウェアの攻撃から復旧まで、一連の流れを体験することができ、非常に貴重な経験ができた。」などと反響があり、セキュリティ意識と技術の向上を図る上で非常に有意義なセミナーとなりました。
今回のセミナーは、対策の考え方や方法だけでなく、実際の脅威を体感し、万が一の際の具体的な復旧手順を学ぶ、非常に実践的な場となりました。医療機関の皆様が直面するサイバーリスクに対し、少しでも防衛力強化のお力添えができたのであれば大変嬉しく思います。
NetAppは今後も、社会の重要なインフラをサイバー脅威から守るため、テクノロジーを通じた支援や、今回のような地域社会・官公庁と連携した啓発活動に積極的に取り組んでまいります。
最後になりますが、このような貴重な機会を設けてくださった山口県警察本部様、ご協力いただいた山口県健康福祉部様、ならびにご参加いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
ネットアップ合同会社 シニア ソリューションアーキテクトシステムインテグレーターで主に金融・公共機関向けシステムにおけるストレージ及びデータ保護領域向けの提案・設計構築に従事。NetAppに入社後は中央省庁・自治体を担当し、現在は業種横断で、ストレージ機能・特性を活かした「サイバーレジリエンスソリューション」の提案を推進。