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NetAppがINSIGHT 2023で、データ ストレージのイノベーションを発表

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Jeff Baxter
Jeff Baxter
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パートナー様とお客様向けのカンファレンス、NetApp INSIGHT®が、昨日ラスベガスで正式にスタートし、30年以上にわたる専門知識に裏打ちされた、画期的なデータ ストレージ イノベーションの新時代が幕を開けました。言うまでもありませんが、2019年以来4年ぶりとなる対面式イベントに私たちは大いに沸き返り、数千社におよぶ素晴らしいお客様や信頼できるパートナー様、NetAppの驚異的なエコシステムを構成する多数の提携企業をお迎えできることを、心から嬉しく思っています。

INSIGHTの初日には、CEOのGeorge Kurianが業界に関するNetAppのビジョンを語りました。業界の著名人やAIビジョナリーとの対談もあり、示唆に富んだ内容となっていました。2日目の今日は、最高製品責任者のHarv BhelaとCloudOps担当エグゼクティブ バイス プレジデント兼ゼネラル マネージャーのHaiyan Songより、NetAppの最新ソリューションがもたらす革新的なパワーの紹介がありました。

NetApp®のユニファイド データ ストレージのひとつであるブロック ストレージは、シンプルさ、削減効果、持続可能性の点で、新たな高みへと到達しています。私たちは、ストレージをサービスとして、手軽に利用できるようにすることに努め、イノベーションの推進によって、業界で最もセキュアなエンタープライズ ストレージを実現するという使命に引き続き取り組み、人工知能と機械学習(AI / ML)、生成AIに最適な、ハイブリッド マルチクラウド データ パイプラインを実現するための機能強化も進めています。

ラスベガスでのイベントに参加する機会や、ライブ ストリームを視聴する時間がなかったという方は、こちらから録画をご覧ください。ですが本稿でも、発表内容からハイライトをいくつか紹介いたします。

最新のブロック ストレージ製品を始めとする、業界をリードするユニファイド データ ストレージ

NetAppは現在、ユニファイド データ ストレージの定義をエコシステム全体に拡張し、ファイル、ブロック、オブジェクトの3つのワークロードを、1つの共通のオペレーティング システムでサポートしています。さらに、オンプレミスの複数のストレージ製品と主要なパブリック クラウドも、共通のAPIセットとコントロール プレーンで統合して、このオペレーティング システムでサポートできるようにしています。

ブロック ワークロードにNetAppをご利用のお客様は、2万社以上に上ります。NetAppは今年、オールフラッシュSANアレイであるNetApp ASAシステムをリリースしました。ブロックに最適化されたシンプルな選択肢であるにも関わらず、同じNetApp ONTAP®で動作するため、SANに特化した環境を構築しなくても、優れたブロック ストレージを利用できます。

併せて、この度、大容量フラッシュのパワーを活かした ASA Cシリーズ を発表しました。ブロック ワークロード向けに業界をリードする削減効果と持続可能性を提供する製品で、ブロック ストレージのコストを今までにないレベルに引き上げると同時に、4:1のストレージ容量削減保証99.9999%のデータ可用性保証を提供します。NetApp ASAシステムでは、ワークロードの種類を問わずに実効容量を増やせます。統合データ プロテクションを利用でき、ハイブリッド クラウドにも対応します。

さらに、お客様に最大限の安心感をお届けできるよう、NetApp Keystone®ストレージ サービス(STaaS)を強化して、STaaSに最も包括的な保証セットを利用できるようにしました。これにより今後は、パフォーマンス、可用性、持続可能性の保証がすべて組み込まれたサービスとして、NetApp Keystoneをご利用いただけます。将来は、ランサムウェア リカバリ保証の対象をNetApp Keystoneにも広げる予定です。

Google Cloud NetApp Volumesの機能強化

フルマネージドのGoogle Cloud NetApp Volumes を使用すると、コードのリファクタリングやプロセスの再設計を行うことなく、Google Cloudにデータとアプリケーションを簡単に移行して導入し、管理できます。PremiumとExtremeのサービス レベルに加えて、この度、小規模構成にエントリ レベルの機能を提供するStandardサービス レベルを新設し、コスト効率よくサービスを導入できるようにしました。運用を自動化し、容量を最適化するフルマネージドのクラウド ストレージ サービスを通じて、Google Cloudのエコシステム全体に統合を拡張すれば、あらゆる作業を自動化して、さらにシンプルにできます。

業界をリードするランサムウェア対策

現在の世界では、ランサムウェア攻撃の頻度と影響が高まり続けています。NetAppが、他社に先駆けてランサムウェア リカバリ保証でデータを保護しているのは、そのためです。

ONTAPは、組み込みのセキュリティ機能にランサムウェア対策機能を組み合わせることで、悪意のあるファイル タイプをブロックし、マルチ管理者認証によって不正な管理者や悪意のあるユーザのアクセスを防止し、改ざん不能で削除できないNetApp Snapshot™コピーを提供します。ONTAPの自律型ランサムウェア対策機能は、攻撃を検出し、Snapshotコピーを追加作成することで迅速なリカバリを可能にします。NetAppは現在、AFF AシリーズとCシリーズ、ASA AシリーズとCシリーズ、FASシステムなど、NetApp ONTAPベースのオンプレミス システムすべてに、ランサムウェア リカバリ保証を提供しています。これは、ランサムウェア攻撃を受けた場合にSnapshotデータのリカバリを保証するもので、NetAppやパートナーの支援を受けてもデータ コピーをリカバリできないときは、その分を補償するプログラムです。

ほかにも、ランサムウェア攻撃後のスムーズなリカバリをサポートする新しいサービス、Ransomware Recovery Assuranceも提供しています。この新サービスを利用すると、手頃な価格でランサムウェア リカバリ保証の対象になることができます。Ransomware Recovery Assuranceでは、お客様に安心していただけるよう、NetApp SnapLock® ComplianceやSnapMirror®テクノロジの設定の検証、関連ドキュメントを含むリカバリ テスト、攻撃発生時のリカバリ作業1件などをご利用いただけます。

業界最高のAIデータ パイプライン

NetAppは、破壊的テクノロジの波が起きる度に、うまく適応してきました。それには当然AIも含まれます。NetAppのソリューションを使用すると、どのアプリケーションのデータでも、どこからでも統合してアクセスし、管理できます。NetAppのソリューションは、AI統合に必要なデータを効率よく収集して準備し、管理します。NetAppは、AIテクノロジを導入したお客様が、エッジからコア、クラウドへの過程で直面するデータの課題を解消できるよう、さまざまな方法でサポートしています。

  • AFF Cシリーズ システム向けの検証済みNetApp ONTAP AI: AFF Cシリーズで、競争力に優れたコストパフォーマンスでONTAP AIをサポートできるようになりました。この結果、CシリーズをNVIDIA DGX BasePODに接続して、拡張性に優れたAIを、卓越したパフォーマンスはそのままに、コストだけを全体的に抑えて導入できます。NVIDIAとのこの連携では、最新の大容量フラッシュを使用することで、すべての企業のコスト、密度、持続可能性を大きく向上させています。
  • Google Cloud NetApp Volumesを基盤としたVertex AI向け生成AI: 生成AIのデータ パイプラインに投資しているお客様は、NetAppのデータを、Google Cloud NetApp Volumesを基盤とするGoogle Cloud Vertex AIに直接連携させることができます。追加のエンジニアリングは不要です。
  • Amazon FSx for NetApp ONTAPをベースとするクロスプロトコルAIデータ パイプライン: FSx for ONTAPで、NFSまたはS3プロトコルを使用して、SageMaker Studioノートブック、Kafka、Sparkをサポートできるようになりました。

データ管理の未来を形作る

NetApp Insightは、ラスベガスの地で素晴らしいスタートを切ることができました。NetAppは、進化し続けるテクノロジの世界で生き抜くために常に先頭に立ってイノベーションを起こし、テクノロジが私たちの生活を向上させるシームレスにつながった世界の実現に取り組んでいます。私たちと一緒にデータ管理の未来を形作りましょう。まずは、オンデマンドで視聴できるNetApp INSIGHTのセッションをご確認ください。

Jeff Baxter

Jeff Baxterは、NetAppの製品マーケティング担当バイス プレジデントです。NetAppの中核的な製品とソリューションのマーケティングを担当するチームを率いています。これまで、ONTAP担当製品管理シニア ディレクター、ONTAP担当チーフ エバンジェリスト、南北アメリカ担当フィールド最高技術責任者など、テクノロジおよび戦略関連のさまざまな役職を歴任してきました。

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