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新しいONTAPが2023年5月にリリース:セキュリティとシンプルさを強化

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Jon Jacob

お客様から常に耳にするのは、ランサムウェア攻撃を阻止することと、運用を簡易化してIT担当者の時間を節約することの2つが、最大の課題であるという話です。NetAppは、この2つの分野で業界をリードするストレージ ソリューションを提供し続けています。今月初めに発表されたNetApp® ONTAP®データ管理ソフトウェアの最新リリースでは、自律型ランサムウェア対策がさらに簡単かつ強力になりました。また、ますます簡易化された統合ワークロードの管理により、ビジネス ニーズに応じたアプリケーションのリソースを容易に利用できるようになりました。

NetAppは、毎年ONTAPの新しいバージョンをリリースすることで、最新のイノベーションと機能強化をお客様に提供しています。NetAppが重視しているのは、オンプレミスとパブリック クラウドのリソースにわたってお客様のストレージ環境のセキュリティ、柔軟性、簡易性、パフォーマンス、効率性を高めながら、TCOを削減できるよう支援することです。

今回は、NetAppの最新の機能強化が、お客様のITの課題を解決するうえでどのように役立つかについてご紹介します。

業界最高レベルのランサムウェア対策

NetAppでは、2年前に自律型ランサムウェア対策を導入しました。これは、機械学習をベースとした業界トップクラスの機能で、ファイル共有に関する予期しない範囲外のアクティビティを検出できます。ONTAPでランサムウェア攻撃の開始が疑われるアクティビティが確認されると、管理者にアラートが自動送信され、影響を受け始めているデータのNetApp Snapshot™コピーが作成されます。

自律型ランサムウェア対策では新たに3つの機能が強化され、データ保護がさらに簡単かつ強力になりました。

  • シンプルな導入で学習期間やアクティブ化を自動で判断: 自律型ランサムウェア対策では、ランサムウェア攻撃の開始が疑われる挙動を識別できるようになるまでに通常7~30日間の学習期間が必要です。従来では管理者が学習期間を選択し、機能をアクティブ化する責務を担っていましたが、自律型ランサムウェア対策ではその必要がありません。組み込みのアルゴリズムにより、学習期間の最適な長さが決定され、学習期間が終了すると、ソフトウェアは自動的にアクティブ モードに切り替わって、データの保護を開始します。これにより、ITチームの業務を1つ減らすことができます。
  • 複数の管理者を必要とする保護の無効化: 管理者アカウントの不正利用により引き起こされるサイバー攻撃や、管理者が不注意で間違ったコマンドを入力したことによる損害などが心配されることもあります。すでにONTAPを利用している場合は、 マルチ管理者認証 の導入により、これらの問題からデータを保護できたという経験をしている方もいるかもしれません。マルチ管理者認証では、ボリュームやSnapshotの削除などの重要な管理タスクを実行する前に、複数の管理者による承認を求めることができます。この最新のONTAPリリースでは、自律型ランサムウェア対策を無効にする場合には、複数の管理者による承認を要求できるようになりました。
  • NASの大規模なデータセットまで保護を拡大: 自律型ランサムウェア対策の範囲を ONTAP FlexGroupボリューム 内のデータにまで拡大できるようになりました。これらのきわめて大規模なコンテナは、最大20PB、4,000億個のファイルにまで保護を拡張でき、同時にハイパフォーマンスと低レイテンシも実現します。

統合ワークロードの管理を簡易化

ONTAPを基盤とするストレージ環境には、複数のワークロードの統合やプライベート クラウドの管理に役立つ、業界をリードする機能が組み込まれています。これらの機能により、優れたパフォーマンス、拡張性、信頼性、データ保護が実現されるだけでなく、ブロック、ファイル、オブジェクトにわたる統合環境を構築できます。

この最新のONTAPリリースでは、オンプレミスの統合ワークロードの管理がさらに容易になりました。

  • アプリケーションのパフォーマンス監視と容量管理を強化: 整合グループごとにパフォーマンスを監視し、容量を管理できるようになりました。これにより、整合グループ内の各アプリケーションに必要な処理能力とディスク容量を確保しやすくなります。
  • セルフプロビジョニングの際に各テナントをストレージ容量制限の範囲内に維持: 新しいシンプルな消費ポリシーがONTAPに搭載されるようになりました。このポリシーを使用することで、クラスタ管理者は個々のテナントに容量制限を簡単に割り当てることができ、自身でプロビジョニングを行う際に各テナントが定義済みの容量範囲内に収まるようにすることができます。
  • 複数のアプリケーションに対してバランスのとれたパフォーマンス レベルを実現: アダプティブQuality of Service(QoS)機能で、QoSの下限と上限を複数のストレージ オブジェクトで共有できるようになりました。この高度な機能を活用すれば、より多くのワークロードを連動させて、容量に基づいて同等のパフォーマンスが得られるようにすることで、ストレージ リソースに対する需要のバランスを調整することができます。

10種類以上の追加機能

この最新のONTAPリリースにはほかにも、データの可用性、ストレージ効率、インフラの拡張性、オブジェクト データの管理をさらに向上させる多くの機能拡張が含まれています。ONTAPは、ブロック、ファイル、オブジェクトの対応に実績のある、業界最高クラスのユニファイド ストレージ環境です。

ONTAPでシンプルなIT環境を実現

最新リリースのONTAP 9.13.1は、5月4日に一般公開されました。業界で最も包括的なデータ管理スイートであるONTAP Oneを使用すれば、ご利用のデータセンターにもすぐに導入できます。ONTAP Oneには、AFF、ASA、FASシステムに対応したNetApp ONTAPソフトウェアがすべて含まれているため、オンプレミス環境でもシンプルに利用できます。また、NetApp Cloud Volumes ONTAPを使用すれば、パブリック クラウドにもONTAPを簡単に導入できます。さらに、新しいNetApp BlueXP統合コントロール プレーンを使用すると、ストレージ環境全体でONTAP機能を有効化、管理、最適化できます。

NetAppは、お客様のITの課題を解決できるよう支援します。詳細については、NetApp ONTAPのWebページにアクセスしてください。

Jon Jacob

Jonは、NetApp ONTAPデータ管理ソフトウェアのシニア プロダクト マーケティング マネージャーを務めています。2010年にNetAppに入社し、新しいソリューションの立ち上げに必要とされるチーム間のコラボレーションを指揮しています。NetAppに入社する前は、HPのビジネス クリティカル システム部門で、ドイツを拠点としていた3年間を含め、10年以上にわたってマーケティングに携わっていました。オフタイムには、ランニングやサイクリングに出かけるほか、サンノゼ シャークスのホッケーの試合観戦に行ったりしています。

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