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Aston MartinがF1に再参戦!F1マシンもOracleデータベースもスピードが勝負

Dave Krenik
Dave Krenik
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Aston Martin F1レース カー 何をするにしても、61年ものブランクがあれば、腕はさびついていて当然です。継続は力なり、と言いますよね?ところが、F1世界選手権の今季の初戦となるバーレーン グランプリで、そうした常識を覆す出来事が起こりました。Aston MartinのF1チームAMCF1(Aston Martin Cognizant Formula One™)が、F1撤退から60年以上を経て再参戦し、初めてのポイントを獲得したのです。(そしてネットアップは、AMCF1™のグローバル パートナーを務めています)。同チームのマシンAMR21は、Lance StrollとSebastian Vettelの両ドライバーの手によって見事なスピードと耐久性を示しました。  ペナルティのために12位からスタートしたあと、Strollは10位に入賞(世界選手権のポイントを獲得)し、Vettelは15位に入っています。

AMR21を操るVettelとStrollの走りは、控え目に言っても、ものすごい速さです。わずか750キロほどの重量で1,000馬力を超えるパワーを持つAMR21は、驚くほどのスピードで走ります。車のアクセルをいっぱいに踏み込んだとき、体重の3倍の重さが胸にかかる感じだと言うとイメージできるでしょうか?  あるいは、スタートからわずか1.6秒の間に時速100キロ近くまで加速すると言ったらどうでしょう?AMR21はそれほど速く、そして魅力的なのです。人気の乗用車と比較してみると、2021年モデルのBMW 330i xDrive(BMW xDriveを搭載したスポーツ セダン)の場合、時速100キロまで加速するには5.3秒かかります。

Oracleデータベースはスピードが命

データベースは速さが命であり、中でもOracleデータベースは特にスピードが求められます。こうしたデータベースの速さ(レイテンシの低さ)への要求を満たすため、ネットアップ テクノロジは業界で初めて、NVMeをエンドツーエンドでサポートしました。Oracle環境でNVMeを使用すると、次のようなメリットがあります。
  • 低レイテンシ:データベースの応答が速くなります。
  • 可用性の向上:システム停止が減少します。
  • NVMeは管理の容易さが特長で、SANの進化をさらに一歩先へと進めます。
  • オーバーヘッドの軽減:NVMeは従来のSANの運用よりもサーバのCPUに負担をかけません。そのため、解放されたCPUを実際のアプリケーションの実行に回すことができます。
  • Oracleのライセンス コストの抑制:ストレージの運用に使われるサーバのCPUのために、高額なOracleのライセンスを購入するのは合理的ではありません。
ファイバチャネル(FC)ネットワークをお使いのすべてのお客様は、SCSI over FC(一般にSANと呼ばれるもの)から、NVMe over FCへの移行を検討すべきだと断言できます。あらゆるお客様に、例外なく移行をお勧めします。パフォーマンスが必要かどうかの問題ではなく、その方が理にかなっているからです。NVMe over FCは構成が容易で、SCSIよりも応答時間が短くなり、ストレージ システムの運用効率もアップします。

さらに特筆すべきは、他に必要なものがほとんどないことです。ほとんどの場合、現在導入済みのFC SANではすでにNVMe over FCがサポートされています。一般的なベストプラクティスもそのまま適用され、引き続きファイルシステム(Oracle ASMディスク グループ)を作成し、通常と同じ要領で管理できます。唯一の影響は、従来ほど多くのLUNがおそらく必要ではなくなる点です。

NVMeは、指定したブロックを従来のSCSIコマンドに読み込み、それをストレージ システムに送信して応答を待ち、返されたSCSIデータを変換して要求されたデータに戻すという命令を実行するための、恐ろしく複雑なコードを置き換える働きを持っています。

一言で言えば、SCSIと比べてNVMeの機能は多くありません。機能を追加または変更するのではなく、むしろ減らすことになります。ソリッド ステート ストレージ向けに開発された、SANの運用を合理化するテクノロジです。SCSIの場合とアプリケーションの動作は変わりませんが、I/Oの実行に伴うOSの負荷が軽減されます。そのため、これまでと運用方法を変える必要はほぼありません。アップグレードするだけでSANのパフォーマンスを高めることができます。

当然ですが、NVMeの実装方法には複数の選択肢があります。その一例が、一部のベンダーで採用されているRoCEベースの実装です。次に、RoCEに関する注意点を簡単に紹介しておきます。

NVMe over RoCEはすでに古くなった独自仕様の規格に基づいており、専用のハードウェアを必要とします。RoCEはいずれNVMe over TCPに置き換わるというのが業界の共通認識ですが、この規格が批准されたのはわずか1年前のことです。NVMe over TCPをサポートする製品は市場に出回り始めたばかりで、テクノロジが完全に成熟しているとは言えません。

SCSIはすでに時代遅れだとしても、FCは違います。FCはストレージ ネットワーク専用のハイパフォーマンスなプロトコルであり、次のような特長があります。
  • あらかじめQoS機能が組み込まれているため、ストレージのパフォーマンスが安定します。
  • ディスカバリ機能が組み込まれています。iSCSIを使ったことのある方ならおわかりのように、iSCSIの弱点は、ストレージを構成する際にディスカバリ機能が標準でサポートされていない点です。
  • ゾーンがあるため、セキュリティ管理が容易です。
  • すでに企業内のあらゆる場所に導入されており、費用も支払い済みなので、活用しない手はありません。
古いSCSI over FCの運用をやめ、ぜひ今すぐNVMe over FCに移行しましょう。

ネットアップ ソリューションでは、NVMeを使用してOracleをはじめとする各種ワークロードをスピードアップできます。詳細については、エンドツーエンドのNVMeに関するビデオをご覧ください。

 

Oracleワークロードのセキュリティ強化とスピードアップに対するネットアップの取り組みについては、次の資料を参照してください。

Oracleソリューション:イノベーションの準備はできていますOracleクラウド データベースを変革

Dave Krenik

Daveは15年以上にわたり、さまざまな名目(アライアンス、ビジネス開発、ソリューション マーケティングなど)の下で各種ソリューションを世に送り出しています。 テクノロジ業界に入る以前は、ワイン ビジネスに15年間携わっていました。

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