「すばらしい結婚とは、パートナーが互いに成長し、それぞれが最高の自分になれるものだ。」
—作者不明
末永く続く結婚生活の特徴を定義づけるとすれば、それはお互いが持つ興味や強みをベースにして、新たな魅力を見つけ続けることではないでしょうか。ネットアップとNVIDIAの長年にわたる結束は今、とても刺激的なものになろうとしています。NVIDIA DGX SuperPODと、NVIDIA認定のネットアップ オールフラッシュNVMeストレージおよびBeeGFS並列ファイルシステムを組み合わせたソリューションが発表されました。他のどのソリューションとも違う、ターンキーAIソリューションであるSuperPODが、どれだけ大規模なAIワークロードにも申し分なく対処できる2つの強力な高速ストレージ システムと組み合わされるのです。この最新の共同ソリューションを活用すれば、あらゆる規模の企業(結婚に例えるなら「子どもたち」)は、ハイパフォーマンス コンピューティング(HPC)ソリューションを簡単に導入でき、最も要件の厳しいAIワークロードのニーズも満たせるようになります。
NVIDIA DGX SuperPODをひと言で説明すれば、「AIデータセンター インフラ プラットフォーム」です。企業は、このプラットフォームを基盤とした統合済みの認定AIソリューションを利用できます。導入と管理が容易でありながら、パフォーマンスと容量をほぼ無制限に拡張できます。別の言い方をすれば、SuperPOD DGXを使用することで、インフラを気にすることなくインサイトに専念できるようになります。
とは言っても、世界最速のスーパーコンピュータでさえ、そのストレージが同じように高速でなければ、ビジネスの要求に応えることはできません。この共同ソリューションには、ネットアップのオールフラッシュNVMeストレージ システムであるNetApp EF600が含まれており、いわばDGX SuperPODの帆が受ける風の役割を果たしています。EF600アレイは伝説級のコストパフォーマンスを発揮するため、あらゆる規模の構成においてコスト効率がさらに向上します。
NetApp EF600ストレージとBeeGFS並列ファイルシステムの組み合わせがNVIDIA DGX SuperPODに対する認定ステータスを取得する際、そのパフォーマンスは、NVIDIAがベースラインとして定めたしきい値どおりではありませんでした。しきい値どおりどころか、しきい値をはるかに上回っていたのです。EF600アレイとBeeGFSベースの拡張性に優れたビルディング ブロックは、最大76GBps / 23GBpsのシーケンシャル読み取り / 書き込みと431TBの容量に対応しています。容量とパフォーマンスはどちらも、メタデータ処理重視、データ ストレージ重視、または両者の適切なバランスという用途に合わせて簡単に拡張、最適化できます。また、EF600は、99.9999%の可用性が実証されており、システムのダウンタイムを大幅に低減します。
ネットアップとNVIDIAの主力ハードウェアをつなぐ役割を果たしているのが、BeeGFS並列ファイルシステムです。ThinkParQが提供する、この実績のある並列ファイルシステムには、多くのスーパーコンピューティング環境で使用されている最新のユーザスペース アーキテクチャが採用されています。その特長としては、並列ファイルシステムを稼働するためにカーネルに触れる必要がない、ハードウェア ベンダーに縛られない、必要のない高価な機能に料金を支払う必要がない、何より、価格体系がシンプルである、という点が挙げられます。「当社とネットアップ、NVIDIAとの長期にわたるコラボレーションを基盤として、当社の並列ファイルシステムBeeGFSが、DGX SuperPODターンキー ソリューションの高速化を実現していることに胸が高鳴る思いです。当社の顧客ベースにとっても、高まり続けるパフォーマンス需要に一層すばやく応えるのに役立つと確信しています」ThinkParQのCEOであるFrank Herold氏は、そう話します。BeeGFSが含まれていることで、自動化された超高速HPCファイルシステムが、DGX SuperPODエクスペリエンス全体に統合されています。NVIDIAのサーバとネットワーク、ネットアップのストレージ、BeeGFSファイルシステムが組み合わさることで、パフォーマンスが実証された、死角のない完全サポートのAIプラットフォームが実現しているのです。
要件の厳しいAIワークロードのパフォーマンスと容量の管理については、EF600アレイで、容量をビルディング ブロック単位で追加することで、テラバイト規模からペタバイト規模、さらにそれ以上へのシームレスな拡張が可能です。ストレージ ビルディング ブロックの数を増やせば、ファイルシステムのパフォーマンスと容量を必要に応じてスケールアップできます。これに加えて、BeeGFSでは、ストレージ容量全体を単一のネームスペースで運用できるため、データ管理の負担が大幅に軽減されます。
ネットアップのNVIDIAは2018年以来、NetApp ONTAP® AIをはじめとする、各種AIソリューションでコラボレーションを続けてきています。NVIDIA DGXシステムをベースとしたコンバージド インフラ スタックでは、データ パイプラインの統合、AIモデル トレーニングの導入、投資回収の高速化を驚くほど簡単に実現できます。SberCloudのCTOであるFedor Prokhorov氏は、次のように述べています。「NetApp ONTAP AIを選んだのは、コンピューティング、ストレージ、ネットワーク向けの完全統合された実績あるアーキテクチャだからです。リスクを低減できるだけでなく、すべてのコンポーネントが互換性を備え、最適なパフォーマンスと最大限の利用率を実現できるようテストされているという信頼感があります」(SberCloudのユーザ事例の全文はこちらをご覧ください)。SuperPODによって、ネットアップの共同ソリューションの幅はハイパフォーマンス層にまで及び、NVIDIAとネットアップの共同ソリューションもかつてないほど広範になっています。
NVIDIA DGX SuperPODにNVIDIA認定ネットアップ オールフラッシュNVMeストレージが組み合わさることで、SuperPODには、さらに多くの「super」が備わっています。データのスムーズな流れを維持する両社の専門技術を活かして、データの収集からアーカイブに至るまで驚異的なパフォーマンスを実現しました。そして両社は現在も、AIで実現可能な領域を押し広げ続けています。
Phil Brothertonは、NetAppのソリューション&アライアンス プログラム担当バイス プレジデントとして、NetAppの製品 / サービスチームと戦略パートナーを率いて、AI、モダン アナリティクス、プライベート / ハイブリッド / パブリック クラウド、データベース、エンタープライズ アプリケーションなどの高度なソリューション分野において、お客様に優れた価値を提供する責任を担っています。ソリューション&アライアンス プログラムを開発、担当する前は、パブリック クラウド ビジネス ユニットの設立に関わり、同ユニットを率いていました。また、グリッドや仮想化インフラ環境向けの製品開発、グローバル アライアンス、マーケティング プログラムにも参加していました。
2004年にNetAppに入社する前は、複数のスタートアップでドットコム時代を過ごし、JNIとActa Technologiesのマーケティングを担当しました。シリコン バレーでのキャリアはヒューレット・パッカードでスタートし、UNIX サーバやエンタープライズ ストレージの構築でエンジニアリングやマーケティングの様々な役割を担ってきました。
Phil Brothertonは、カリフォルニア大学バークレー校ハース・スクール・オブ・ビジネスでMBAを、カリフォルニア大学サンタバーバラ校で工学の学位を取得しています。