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ストレージ エリア ネットワークとは

ストレージ エリア ネットワーク(SAN)は、高スループットと低レイテンシを提供する必要があるビジネス クリティカルなアプリケーション向けとして、企業で最もよく利用されているストレージ ネットワーク アーキテクチャです。SAN環境では、回転式ディスクに比べて高いパフォーマンス、一貫して低いレイテンシ、総コストの削減を実現できるオールフラッシュ ストレージを利用するケースが急速に増えています。SANでは一元化した共有ストレージにデータが格納されるため、企業はセキュリティデータ保護ディザスタ リカバリに対して一貫した手法やツールを使用できます。

SANは、サーバを論理ディスク ユニット(LUN)に接続する高速アーキテクチャが採用されたブロックベースのストレージです。LUNは共有ストレージのプールからプロビジョニングされたブロックの範囲で、サーバには論理ディスクとして認識されます。サーバでは、これらのブロックを(一般にはファイルシステムを使用して)パーティショニング、フォーマットして、ローカル ディスク ストレージと同じようにLUNにデータを格納できるようにします。

ネットワーク ストレージ市場では、SANが全体のおよそ3分の2を占めています。SANは、単一点障害が存在しない、可用性と耐障害性に優れた設計が採用されています。適切に設計されたSANは、複数のコンポーネントやデバイスに障害が発生しても容易に耐えることができます。


NVMe over Fibre Channel for Dummies


SANのユースケース

ストレージ エリア ネットワークは、次に挙げるような、パフォーマンス要件が厳しいビジネス クリティカルなアプリケーションをサポートするために、多くの企業で導入されています。

  • Oracleデータベース:ビジネス クリティカルな用途で利用されることが多く、最高水準のパフォーマンスと可用性が求められます。
  • Microsoft SQL Serverデータベース:Oracleデータベースと同様、MS SQL Serverデータベースにも企業の最も価値あるデータが格納されることが多いため、最高水準のパフォーマンスと可用性が必要です。
  • VMware、KVM、Microsoft Hyper-Vを使用する大規模な仮想化環境:これらの環境では、多くの場合、仮想マシンが何千台も構成され、パフォーマンス要件の異なる多種多様なオペレーティング システムとアプリケーションが実行されています。仮想化環境には多数のアプリケーションが集中するため、ひとたび障害が発生すると複数のアプリケーションが停止してしまうことから、インフラの信頼性が持つ意義は以前に増して大きくなっています。
  • 大規模な仮想デスクトップ インフラ(VDI):この環境では企業の多数のユーザに仮想デスクトップが提供されます。仮想デスクトップの数が何万台にも上るVDI環境も珍しくありません。仮想デスクトップを一元化することで、データ保護やデータ セキュリティの管理が容易になります。
  • SAPなどの大規模なERP / CRM環境:SANアーキテクチャは、エンタープライズ リソース プランニングや顧客関係管理のワークロードに最適です。


SANの種類

最も一般的なSANプロトコルには、次のものがあります。

  • ファイバチャネル プロトコル(FCP):SANプロトコル(ブロック プロトコル)として最も広く使用されており、SAN市場全体の70~80%を占めています。FCPでは、SCSIコマンドを埋め込んだファイバチャネル転送プロトコルが使用されます。
  • Internet Small Computer System Interface(iSCSI):2番目によく使用されているSANプロトコル(ブロック プロトコル)で、市場のおよそ10~15%を占めています。iSCSIでは、SCSIコマンドがイーサネット フレーム内にカプセル化され、IPイーサネット ネットワークを使用して転送されます。
  • Fibre Channel over Ethernet(FCoE):FCoEがSAN市場に占める割合は5%以下です。FCフレームがイーサネット テータグラム内にカプセル化される点で、iSCSIに似ています。iSCSIと同様、転送にはIPイーサネット ネットワークが使用されます。
  • Non-Volatile Memory Express over Fibre Channel(FC-NVMe):NVMeは、PCI Express(PCIe)バスを経由してスラッシュ ストレージにアクセスするためのインターフェイス プロトコルです。単一のコマンドの直列キューしか使用できない従来のオールフラッシュ アーキテクチャと異なり、NVMeは数万個の並列キューをサポートし、各キューで数万個のコマンドを同時にサポートすることができます。


SANとNAS

SANとネットワーク接続型ストレージ(NAS)はどちらも、ストレージを一元管理し、複数のホスト(サーバ)と共有するための手法です。ただし、NASがイーサネットベースであるのに対して、SANではイーサネットとファイバチャネルを使用できます。また、SANは高パフォーマンスと低レイテンシに重点が置かれているのに対して、NASは使いやすさ、高い管理性と拡張性、低い総所有コスト(TCO)が特徴です。NASでは、ストレージ コントローラがストレージをパーティショニングしたうえで、独自のファイルシステムを使用する点も、SANとは異なります。そのため、ストレージを消費するサーバから見ると、NASサーバは実質的にはWindowsサーバやUNIX/Linuxサーバのように見えます。


SANプロトコル

  • ファイバチャネル プロトコル(FCP)
  • Internet Small Computer System Interface(iSCSI)
  • Fibre Channel over Ethernet(FCoE)
  • Non-Volatile Memory Express over Fibre Channel(FC-NVMe)


NASプロトコル

  • Common Internet File Services / Server Message Block(CIFS / SMB)これはWindowsで一般的に使用されているプロトコルです。
  • • Network File System(NFS)NFSは、UNIXサーバ向けとして最初に開発されたプロトコルで、現在もLinuxで広く使用されています。


ネットアップとSAN

ネットアップは、今まさに急成長を遂げているエンタープライズ向けSANストレージ ベンダーです[1]。

  • ネットアップが誇る業界最高水準のパフォーマンスでSANソリューションを高速化[2]
  • 最高のクラウド対応インフラを活用し、ハイブリッド クラウド環境全体にわたってデータを柔軟に移動、保護
  • ビジネス アプリケーションに必要な高可用性(99.9999%以上)を提供
  • 管理コストとTCOを削減

ネットアップのSANソリューションは、ビジネス クリティカルなアプリケーションを実行するために必要な機能を業界最高レベルで備えています。ネットアップはBrocadeと緊密に連携して、複雑さとコストを低減しながら、最大限のパフォーマンスと一貫した低レイテンシでビジネス即応性を向上できる、革新的なストレージ ネットワーキング ソリューションを提供しています。

  • BrocadeのFC SANソリューションは、信頼性、拡張性、パフォーマンスに優れた基盤をストレージ ネットワークに提供します。
  • Brocadeの業界をリードするFCテクノロジとイノベーションにより、NVMe対応SANにも簡単に移行できます。
  • ネットアップは、Brocadeの画期的な32Gbテクノロジを業界で初めてサポートし、SAN向けに超高速の接続とパフォーマンスを実現しています。

フラッシュ ストレージの詳細と、SANソリューションを高速化する方法については、こちらをご覧ください。

[1]:IDC『Worldwide Quarterly Enterprise Storage Systems Tracker』2017年第4四半期実績、2018年3月1日発行
[2]:AFF A700sは、2,400,059.26 SPC-1 IOPSを達成しました。平均応答時間は0.69ミリ秒でした。AFF A700sは、SPC-1パフォーマンス リストにおいて、主要なストレージ プロバイダの中でトップ、全体でも3番目にパフォーマンスの高いエンタープライズ オールフラッシュ アレイとして評価されています。

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