【検証結果から理解するネットアップのフラッシュ技術】
第16回: All-Flash FASの価格性能比と価格容量比を極める(その2) ~ 身近なFASモデルもお買い得バンドルに対応 ~
はじめに
前回(第15回)の内容では、All Flash構成のFAS8060の検証結果から、random I/Oのread:write割合に関係なく、FAS8060のコントローラ性能を最大限引き出せるSSD構成を、Reference
Architectureとしてご紹介しました。更に、価格容量比を向上させたお買い得バンドル「All-Flash FASバンドル」を活用することで、比較的安価にSSD容量を確保できるため、アプリケーションのデータ容量に合わせて、最適なAll-Flash
FAS構成を選択できることをお伝えしました。 新たなAll-Flash FAS(AFF)バンドルをリリース 前回(第15回)を執筆していた時点でAll-Flash FASバンドル(以降、AFFバンドル)に対応していたモデルはFAS8060とFAS8080のみでしたが、現在はFAS8020とFAS8040も対応しています。「AFFバンドルでお買い得になるのは良いけど、FAS8060規模のIOPSもいらないな…。とにかくI/Oのlatencyを安定させたい!」といったケースでの活躍が期待できます。
All-Flash FASバンドルのススメ 前章では、FAS8020A / FAS8040AにはSSD x 12、FAS8060A / FAS8080AにはSSD x 24が価格性能比としてオススメ構成であることを、ご紹介しました。それでは、FAS8000シリーズそれぞれの価格性能比オススメ構成(SSD x 12 / x 24)とAll-Flash FASバンドルの価格を比較してみましょう。
いずれの構成も、FAS8000コントローラ x 1台あたり、価格性能比オススメ構成を満たしているので性能(4KB Random Read IOPS)は同じです。一方、All-Flash FASは価格容量比で勝ります。FAS8020 / FAS8040のAFFバンドルでは、2.4TBから9.6TBの4倍の容量を確保するために、FAS8020であれば1.5倍、FAS8040であれば1.4倍であることが分かります。FAS8020とFAS8040がAllバンドルに対応したことで、ミッドレンジ クラスのプラットフォームでもSSD容量を比較的安価に確保できるようになりました。 データ容量とオール フラッシュ構成 ~ 2014年版 ~ 2014年になってオール フラッシュに関する案件が著しく増えている一方、オール フラッシュ構成を断念しなければならない理由の多くは、「性能」ではなく「容量」であることを感じています。オール フラッシュ構成は限りなく高い性能を安定して引き出せる魅力ある構成ですが、全データを格納するためのSSD追加がコスト高になっているケースが多く見られます(それ以上にSSDを追加しても性能は向上しないのに)。年々フラッシュ デバイスの価格容量比(GB単価)は下がっているとは言え、2014年のボトルネックはまだ「容量」であると言えます。そこで、AFFバンドルを活用すれば、SSD容量も比較的安価に確保できるため、アプリケーションのデータ容量に合わせて、最適なAFF構成を選択いただければと思います。 |
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