コンプレッション: もう1つのNetApp効率化テクノロジ

Jay Kiddへのインタビュー

今日、多くの組織にとってストレージの効率化は最も重要な購入基準になりつつあります。とりわけ、増え続けるデータに、減少傾向の予算で対応し続ける必要がある場合はなおさらです。

まだNetApp®を導入していない場合は、導入によって、すでに所有しているストレージの利用率改善、新たなストレージ購入の数か月間先送りを確実に実現可能であることがお分かりいただけると思います。NetAppの革新的な共有ストレージによる効率化の各機能は、お客様の組織全体でより少ないリソースでより高い業務目標を達成することに貢献します。

NetAppは、ストレージ効率化に関する既存 / 新規の技術革新を引き続き取り入れ、お客様がデータセンター全体のITコストをすぐに削減し、ビジネスの成長を加速させることができるように取り組みを続けています。一般的な効率化テクノロジの中で、圧縮技術(コンプレッション)が最近話題になっています。圧縮技術は特にセカンダリストレージにおいて重要なツールで、いくつかの注目すべき企業買収をきっかけに脚光を浴びるようになりました。

圧縮技術の価値は、単体のアプリケーションにあるわけではありません。コンプレッションの機能と可能性は、他のストレージ効率化機能やテクノロジと組み合わせたときにこそ成果を発揮します。効率化テクノロジ / 機能を統合ポートフォリオから選び出すことで、テクノロジとビジネスニーズとのバランスを柔軟かつ効果的に管理できます。

NetAppのストレージ・ソリューション・グループの製品戦略 / 開発担当上級副社長Jay KiddにNetAppの新たなデータ圧縮製品のリリースについて聞きました。

NetAppではコンプレッションについて、非常に説得力のある価値提案を行っています。ストレージ効率化製品ファミリーに加わった最新の機能について説明していただけますか?
Jay:圧縮技術はかなり以前から存在し、さまざまな形式で実装されてきました。一部のCPUではデータを圧縮 / 解凍する必要があるため、パフォーマンスへの影響のバランスを保つことが常に課題となってきました。このような理由から、コンプレッションは最近まで一般にテープドライブやVTLなどのハードウェアで行われてきました。そこで私たちは、必要なコンピューティングリソースを軽減しながらソフトウェアでコンプレッションを実行する方法を開発することにしました。

ということは、これは損失のないコンプレッションということでしょうか?
Jay:影響がまったく出ないソフトウェア圧縮というのはありませんが、適切なバランスを保ち、Data ONTAP®とWAFL®(Write Anywhere File Layout)の既存の機能を活用することで、圧縮比率を最大限に引き上げてパフォーマンスの低下を最小限に抑えることができたと思います。

具体的には、データをシステムに書き込む時点で、少数の4K WAFLブロックを収集し、圧縮グループを作成するという方法です。グループの形成後、データがまだメモリにある状態でテストを実行し、データが圧縮可能かどうかを判断します。圧縮可能な状態でない場合は、そのままデータをディスクドライブに移動します。テストの結果、データが圧縮可能であることが判明した場合は、データを圧縮した形式でディスクに格納します。そのほかのData ONTAP機能も関係しますが、簡単に言えばこのようなやり方です。

重複排除機能についても若干触れます。コンプレッションと重複排除機能を一緒に実行することは可能ですか?
Jay:はい。コンプレッションは重複排除やその他のストレージ効率化テクノロジと無縁ではありません。ユーザはNetApp製品のボリュームまたはLUN上で、コンプレッションと重複排除の機能の実行方法を選択できます。どちらか一方だけ、あるいは両方を実行することも、両方とも実行しないでおくことも可能です。

NetAppの主な利点は、ストレージ効率化の統合ポートフォリオの提供にあります。このポートフォリオは、テクノロジと機能を個別に使用したり組み合わせて使用したりすることで、複合的な節約効果を得られるよう設計されています。究極の目標は、ITリソースを最大限に有効活用して、TCOの削減を実現することです。

コンプレッションを、シンプロビジョニング、効率的な RAID、重複排除機能などの効率化テクノロジと組み合わせることで、特定の作業負荷サービスレベルへの対応に必要なディスク容量を最小限に抑えることができます。たとえば、下の表に示すように、重複排除とコンプレッションを組み合わせた場合の節約効果は、単独で使用した場合に比べて大幅に向上する可能性があります。また、この2つを組み合わせると、CPU使用率は上がりますが、同時に未使用のディスク領域も増えるため、デメリットは相殺されます。

 ストレージの節約率:
アプリケーションのタイプコンプレッションのみ
(平均)
重複排除のみ
(平均)
重複排除 +
コンプレッション
(平均)
ファイルサービス:
ホームディレクトリ
50%30 %65%
ファイルサービス:
エンジニアリングデータ
55%30%75%
ファイルサービス:
地震データ
75%3%75%
仮想サービス55%70%70%
データベース:
Oracle ERP
65%0%65%
データベース:
SAP
70%15%70%
電子メール:
Exchange 2010
35%15%40%

パフォーマンスのオーバーヘッドはどの程度になると予想されますか?
Jay:コンプレッションには追加処理が伴うため、パフォーマンスに若干影響します。実際の影響度は、データのタイプ(コンプレッションの可能性)やコンプレッションを実行する時点でのシステムの負荷状態によって異なります。そこで、このようなサイジング・アクティビティの実行を最適化するための指針となるようなベストプラクティスを開発しました。

お客様は重複排除とコンプレッションとの組み合わせによる節約効果をうまく活用することで、特にセカンダリストレージでのバックアップやアーカイブにおけるコンプレッションの効果にご納得いただけるでしょう。

たとえば、データベースを例に挙げてみましょう。データベースのバックアップに必要なストレージ容量を削減したいという声が多くのお客様から寄せられます。当社のテストでは、圧縮処理に続いて重複排除を実行することにより、最大で70%のディスク領域を節約できることがわかりました。CPU使用率の上昇というデメリットがあっても、70%の容量削減を望むユーザは多数います。

数年前に重複排除機能をリリースした際は、早期導入企業向けに限定したアクセスプログラムを提供しました。コンプレッションについても同様のプログラムを提供する予定ですか?
Jay:はい。お客様がコンプレッションライセンスをリクエストするためのプロセスが用意されています。当社では、お客様の運用環境を評価した上で、最良の提案を行います。このようにして、使用例と提供する機能とが確実に適合するようにし、予想外の展開を防止します。

基本的には、コンプレッションを利用するユーザと初期の段階から密接な関係を保つことを目指しています。そして、最終的にはすべてのユーザに圧縮機能を公開していくため、特別な見直しは必要ありません。

NetAppのお客様が圧縮機能を追加するために購入しなければならないものはありますか?
Jay:いいえ。圧縮機能は無料でご利用いただけます。最新バージョンのData ONTAPへアップグレードしていただければ、コンプレッションの機能が標準でついてきます。

ありがとうございます。非常に有意義なお話でした。何か付け加えることはありますか?
Jay:私はNetAppにとって、コンプレッションと重複排除が同じ目的を達成するものになると、4年ほど前に気付いていました。主流のストレージコントローラに重複排除機能を統合した製品の販売を手掛けたのは当社が最初でしたが、同時にプライマリストレージでの重複排除機能の使用にも対応していました。さらに、さまざまなデータタイプにおける影響とメリットを把握しようとしました。そして、圧縮機能を市場に公開するにあたって、重複排除機能のときと同じく慎重な姿勢で取り組み、同様の理由でセカンダリストレージから始めています。目標は、ストレージ効率化の全機能について期待できる効果と必要なリソースを、ユーザが予測し最小限の運用コストで最大限の効果を引き出す方法で適用できるようなることです。

「NetAppは、購入するストレージ容量を抑えられるSnapshot™、シンプロビジョニング、フレキシブルボリューム、重複排除機能、RAID-DP®ソリューションなどのテクノロジを提供することで、新興企業から年商40億ドルの企業に成長しました。これらのテクノロジすべてが、ストレージ容量の削減につながります。さらにストレージ容量を抑えられるような新しいテクノロジを今後も採用し紹介していきます。当社はお客様に価値を提供することで成長し、その価値を共有しています。お客様のコスト削減に役立つことができれば、さらに当社のストレージを利用していただける機会が増えます」
- NetApp、Jay Kidd

多くのベンダーが圧縮機能を提供していますが、これほど幅広いストレージ効率化 / データ削減テクノロジをプライマリストレージとセカンダリストレージの両方について提供している企業は他にはありません。競合他社の製品は統合されていないものも多く、また補完的機能の広がりと深さが欠如していたり、ファイルレベルに限定されていたりするために、アプリケーションが制限されます。NetAppの効率化テクノロジは、すべてのデータ・ストレージ・システムに直接組み込まれているので、ファイルやブロックデータのすべてにおいて機能します。このため、追加の管理作業や管理用ツールセットを必要とする、独立した専用アプライアンスは必要ありません。

重複排除機能のリリース当初は、その効果を疑問視する声も多く聞かれましたが、 NetAppは、特にVMware®と併用した場合に、重複排除機能がプライマリストレージのさまざまな作業負荷の軽減に効果的であることを実証しました。今日、NetAppはシステム、顧客、システム容量の点において、重複排除テクノロジのリーディングプロバイダと位置付けられています。今後、データ圧縮についても、同様のアプローチを行う予定です。それはデータベースあるいは特定のアプリケーションを通じて提供する方法かもしれませんが、いずれにしても時が経つにつれ、ソフトウェア圧縮もプライマリ、セカンダリ、アーカイブのすべてのストレージ階層において効果的に処理できることが証明されることでしょう。

本日は時間を割いていただきありがとうございました。

IT環境の効率を最大限に高めたいとお考えなら、統合された補完的ストレージ効率化テクノロジの導入が一番のお薦めです。Efficient IT環境なら、今日のIT業務を運用するための時間、労力、リソースを最小限に抑えることができ、その分を将来に向けた新たな取り組みにあてることができます。

NetAppのコンプレッションについての詳細とストレージ効率化テクノロジファミリーの詳細をご覧ください。

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