シスコとネットアップ、Oracle環境における10Gb Ethernetの性能を検証し、サーバ・ストレージ間で2倍のスループットを実証

低コストのイーサネットでハイパフォーマンスなITインフラ環境を構築可能に

2009年4月22日-シスコシステムズ合同会社(本社:東京都港区、社長 兼 最高経営責任者:エザード・オーバービーク、以下 シスコ)とネットアップ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:タイ・マッコーニー、以下 ネットアップ)は、日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄、以下 日本オラクル)の検証センターである「Oracle GRID Center」にて、低コストと高性能を両立する次世代ネットワークとして期待が高まる10Gb Ethernet(ギガビットイーサネット)のOracle Real Application Clusters 11g環境における有効性の検証を共同で実施しました。その結果、現在標準的なOracle Real Application Clustersの環境として普及している4Gb Fibre Channel(ギガビットファイバチャネル)と比較して、NFS接続によるサーバ・ストレージ間のデータ転送で2倍のスループットの向上が確認されました。また、サーバ・クラスタ間のインターコネクト通信については1Gb Ethernetのネットワークに対して大幅な遅延削減の結果、SQL実行時間が最大60%減少することも確認されました。

今回の検証により、企業のIT基盤として広く普及しているOracle Real Application Clusters環境において、10Gb Ethernetをストレージアクセスとサーバ間インターコネクトに使用することで、イーサネットを活用してハイパフォーマンスなITインフラを構築できることが確認されました。コスト効率および柔軟性の高さから、現在、NFSによるストレージアクセスが採用される事例が増えてきていますが、今回の検証により、従来はFC接続が標準と捉えられていたパフォーマンスが要求されるシステムでも10Gb EthernetおよびNFSによる構築の有効性が実証され、今後のOracle 環境におけるストレージ選定の選択肢が広がりました。シスコとネットアップでは、今回の10Gb Ethernetに続き、ファイバチャネルのプロトコルをイーサネット上で動かすFiber Channel Over Ethernet(FCoE)の検証も進めていく予定です。両社は、これらの検証を通じて、NFS、FCoE、FCなど、どのようなストレージアクセス方法でも、顧客が安心して導入できるように基盤を整備していきます。

【サーバ・ストレージ間のストレージアクセスの検証について】
本検証では、シスコの最新のデータセンター向けスイッチ「Cisco Nexus 5020」を、ネットアップのユニファイドストレージのハイエンドモデル「NetApp FAS6080」にNFS接続して10Gb Ethernet環境を構築しました。一方、比較対象となるシステム構成として、シスコのマルチプロトコル対応スイッチ「Cisco MDS9509」をネットアップの「NetApp FAS6080」に4Gb FCで接続しました。最大スループットを比較した結果、10Gb Ethernetでのサーバ・ストレージ間のデータ転送で2倍のスループットの向上が確認されました。なお、2ノードのOracle Real Application Clustersの構成で、サーバクラスタ通信には1Gb Ethernetを使用しました。

【サーバ間のインターコネクトの検証について】
ネットアップのミドルレンジモデル「NetApp FAS3050」と「Cisco MDS9509」を組み合わせた2ノードのOracle Real Application Clusters構成において、サーバ間を「Cisco Nexus 5020」で接続した10Gb Ethernet環境と、「Cisco Catalyst 3750」で接続した1Gb Ethernet環境における、両環境のアプリケーション性能を比較しました。その結果、10Gb Ethernet環境では、大幅な遅延削減の効果が見られ、SQL実行時間が最大60%減少することが確認されました。
(注)Oracle Real Application Clustersのインターコネクトに10Gb Ethernetを使用する構成は、認証作業が進行中であり、現時点では認証されていません。

以上

参考資料:構成図