ネットアップ社が デクルー社を買収

データ保護ソリューションを強化すると共に、異機種ストレージ対応への市場基盤を拡張

2005 年 6 月 16 日 (米国カリフォルニア州サニーベール発) - Network Appliance, Inc.(ネットワーク・アプライアンス社、以下「NetApp®《ネットアップ》社」、NASDAQ:NTAP)は本日、Decru(デクルー) 社(カリフォルニア州レッドウッドシティ:非上場)の買収に合意したと発表しました。買収総額は約 2 億 7,200 万ドルで、現金および株式による買収となります。

Decru 社は、ストレージ・セキュリティ市場の大手企業であり、法規制遵守をはじめ、プライバシーの保護、安全な統合、外部委託など、企業や政府機関のさまざまなニーズに対応したデータ保護ソリューションを提供しています。同社の DataFort™ アプライアンスは、強力な暗号化、認証、アクセス制御、細分化のレイヤーをシームレスに導入し、ストレージ・ネットワークの中核部を保護します。

ネットアップ社の CEO、ダン・ウォーメンホーベンは、次のように述べています。「データが貴重な資産となり、そうしたデータの安全に対する脅威が急速に進んでいる時代にあっては、暗号化はあらゆるデータ・インフラに重要な要素です。最近では、社会的影響の非常に大きいトラブルの発生により、企業や政府機関にとって事業、従業員、提携先、顧客、機密情報などをもっと効果的に保護する必要があると指摘されています。Decru社は、データ・セキュリティのトップ企業としていち早く地位を固めました。Decru社をネットアップ社に組み合わせることにより、ネットアップ社のデータ保護製品が強化されます。また、当社の特長であるデータ管理におけるサポート、サービス、技術革新により、より多くのお客様にDecru 社製品の購入していただくことができるでしょう。」

ネットアップ社と Decru 社は昨年中、データ保護や施行間もない数々の法規制への準拠について多くの共同ソリューションを提供し、各企業や政府機関を支援してきました。それらのソリューションでは Decru 社の DataFort アプライアンスとネットアップ社のストレージとを組み合わせています。また、DataFort ソリューションは、ネットアップのみならず、NAS、DAS、SAN、iSCSI はもちろん、テープ・バックアップ環境でも、他のベンダーのストレージ・システムと組み合わせてスムーズに利用できます。Decru 社のアプライアンスは、導入の際にサーバーやデスクトップ、アプリケーション、ワークフローなどの変更が一切必要ないため、既存のインフラに簡単にすばやく統合できます。

Decru 社のソリューションでは、ワイヤ・スピードで暗号化できるため、パフォーマンスを損なうことなく最大限の保護をかけることが可能です。しかもDecru 社のシステムは、ネットワークの境界部と「移動中のデータ」とを保護するファイヤウォールやネットワーク・セキュリティと異なり、ファイヤウォールの背後にある「停止中のデータ」を保護します。アメリカ連邦捜査局(FBI)の最近の調査によると、データに対する攻撃の 80% がファイヤウォールで起きています。

ネットアップ社は、Decru 社の買収によって、データ保護ソリューションのラインナップをさらに充実させることができます。ネットアップ社は現在、NearStore™ システム(ディスクのバックアップ、復旧)、各種 SnapSuitea ソフトウェア(データの複製、ミラーリング、復元)、NetCache®システムとその関連ソフトウェア(インターネット経由でのウィルスと攻撃からの保護)、LockVault™ (規制対象データの保護技術基盤の構築)などを提供しています。

また最近買収したAlacritus社の製品を Decru 社製品よって一層活かして、ハードディスク・ストレージだけでなくテープおよび仮想テープ環境に用いる、高度なデータ保護ソリューションをより確実に提供できるようになります。

今回の買収により、ネットアップ社はストレージの分野でさまざまなサード・パーティ・ベンダーから提供されるマルチベンダー(異機種)ストレージ・システムの「フロント・エンド」的な役割を強化します。 NetApp V-Series システムで無数のストレージ・システムを仮想化するのとまったく同じように、ネットアップ社と Decru 社とによる共同ソリューションでも、サードパーティ製のディスク・システムやテープ・システムに格納されたデータが保護できます。

2004 年 1 月以来、ネットアップ社と Decru 社は、投資銀行、医療、半導体、ソフトウェア、アメリカ連邦政府などの分野・業種用のソリューションで協力してきました。 2005年6 月 7 日(米国時間)には、Visa および Mastercard の PCI(Payment Card Industry)セキュリティ基準に従ってクレジット・カード・データを安全に処理・保護するための一体型ターンキー・プラットフォームを共同で発表しています。

2001 年創業の Decru 社はこれまで Benchmark Capital、Greylock、New Enterprise Associates、In-Q-Tel などのベンチャー・キャピタル各社から、ベンチャー企業向けの融資として 4,500 万ドルあまりの資金を調達してきました。

今回の買収は、規制当局の承認やその他慣習的な買収完了条件の適用を経て 2005 年 10 月までに完了すると見込まれます。Decru 社はネットアップ社傘下の新たな事業体となりますが、これまでと同様、異機種ストレージのベンダー各社やネットワーキング・ベンダー各社との密接な協力関係は継続し、一層の強化を図っていきます。

以上

ネットアップ社について
ネットアップ社は、今日のデータ集約型企業に対して統合ストレージ・ソリューションを提供するリーダー・ベンダーです。1992年の創立以来、ネットアップ社は、ストレージの進化を推進するために、テクノロジや製品の開発と、パートナーの開拓を行ってきました。ネットアップ社のソリューションおよびサービスに関する情報については、www.netapp.comおよび www.netapp.com/jp/をご覧ください。

1995 年米国私募証券訴訟改革法における「セーフ・ハーバー」条項
このプレスリリースには、1995 年米国私募証券訴訟改革法に定められた範囲内で、予測に基づく記述を含んでいます。これらの記述には、Decru社買収によって予想される収益および買収完了のスケジュール予測が含まれます。予測に基づく記述にはリスクまたは不確実性を伴い、実際の結果とは異なる可能性があります。これらの要因には、Decru社の事業および製品の移行の成功、ストレージおよび関連製品に対する消費傾向を含む一般経済情勢の他、市場ニーズに対応した新しい製品アーキテクチャおよび製品提供、価格・性能面に優れた製品開発などが含まれます。その他、ネットアップ 社が米国証券取引委員会に定期的に提出しているレポートやドキュメント(最新の 10-K および 10-Q を含む)に記載されている重要な要因も含まれます。

NetApp およびNearStore は、米国およびその他の国における Network Appliance, Inc. の登録商標であり、Network Appliance、LockVault、およびNetCache は、米国およびその他の国における Network Appliance, Inc. の商標です。その他のブランドまたは製品は、それぞれを保有する各社の商標または登録商標です。