階層は少なく、キャッシュは多く

従来の階層型キャッシングより優れたNetAppのキャッシング

ITサービスを提供するためにやりたいことが自由にできるとしたら、お客様やビジネス要件をサポートする最高のソリューションを、どのように構築しますか?

Flash CacheとSATA:はるかに低いコストで、スピードを維持しながら柔軟性を向上

NetAppでは、業界標準のファイルサービス作業負荷でFlash CacheとSATAディスクドライブの組み合わせ(インテリジェント・キャッシング)のベンチマークテストを実施し[1]、ファイバチャネルのディスクドライブ構成と同等のパフォーマンスを達成しながらストレージシステムの購入および運用コストを削減できることを実証しました。

Flash CacheとSATAドライブを使用した構成では、ベースライン構成と比較して、ストレージ容量のコストがテラバイトあたり56%低くなります。さらに、消費電力が3分の2削減され、ラックスペースは59%節約されます。

[1]テスト結果は、Standard Performance Evaluation Corporation(SPEC)のWebサイトでされています。

それぞれのお客様やユーザに合わせて複数のインフラを構築するやり方があります。構築するインフラごとに、異なるアーキテクチャと管理方法を適用します。さらに、個々のクライアントや作業負荷のニーズを満たすように設計します。異なるアーキテクチャに異なる作業負荷を割り当てるこうした手法を、一般に「階層型」と呼びます。当然、ニーズは時間とともに変化し、データの重要度も変化するため、作業負荷やデータを階層間で移動する必要が生じます。それに伴って、移行や、新しいトレーニング、プロセスの変更も必要になります。

または、自動化された管理ツールとプロセスによってさまざまなクライアントや作業負荷のニーズを満たすことが可能なインテリジェントなインフラを構築するやり方もあります。このインフラでは、お客様の要件に合わせて複数のサービスクラスを提供できます。この点は従来の専用の階層と同様です。ただし、このインフラは柔軟性に優れており、ビジネス要件や作業負荷の変化に合わせて時間の経過とともに容易に変更できます。パフォーマンス、コスト、柔軟性、効率などを犠牲にすることなく、データを保存、管理できます。さらに、別の新しいインフラを構築したりデータを移動したりする必要がありません。

どちらを選ぶべきかは明白です。

従来の階層型インフラでは、ビジネスが求める応答速度と幅広いサービスレベルを低コストで提供することはもはやできません。今日のビジネスの需要を満たすために、IT部門は、サービスのプロビジョニングを迅速に、低コストで行える共有ITインフラを構築する必要があります。このインフラは、クライアントや作業負荷の幅広いニーズに柔軟に対応し、サービスクラスを実現します。同時に、ビジネスニーズに基づき、最小限の操作で、データをストレージリソース間で動的に管理できることも重要です。このインフラでは、従来と比較してはるかに柔軟に、効率よく作業を進められます。つまり、インテリジェントで自動化されたアプローチが可能になるのです。

柔軟で効率的なITサービスは、インテリジェント・キャッシング によってさらに強化されます。優れたパフォーマンスを実現するテクノロジとコスト効率の高いテクノロジを組み合わせることで、コストパフォーマンスを向上させながらデータ管理を改善できます。

コストがかさむ階層化を最小限に抑制
インテリジェント・キャッシングでは、管理しづらい多数の階層を作成するのではなく、共有ストレージの大規模なプールを作成して仮想サービスクラスに分割します。大規模なストレージプール内のキャッシュは動的で、最も重要なデータはキャッシュに自動的に保存されます。キャッシュのサイズは自由に調整できます。

従来の物理階層型アプローチでは、インフラを特定の階層としていったん設計してしまうと、変更するのに高いコストがかかります。階層の管理も困難です。各階層にデータを割り当てなければならないだけでなく、階層間でデータを移動するたびにデータをコピーし、削除しなければなりません。階層の拡大縮小に合わせて新しいストレージをプロビジョニングする必要もあります。特に、各階層に異なるプラットフォームが存在する環境では、作業が煩雑になります。最も大きな問題となるのは、階層型戦略によって作業負荷が特定のサービスに限定されてしまうことです。たとえば、階層3にディザスタリカバリ(災害復旧)サービスが存在しない状態でビジネス要件が変化すると、IT部門が独自にプロジェクトを進めなければなりません。階層のない環境なら、変化する要件を満たすためにコピーや削除の操作を行う必要はなく、Flexible ITを実現できます。こうした環境では、ポリシーを変更するだけで、目的を果たすことができます。

インテリジェント・キャッシングでは、フラッシュメモリをインテリジェントに使用することで、パフォーマンスを必要に応じて最適化します。たとえば、SATAと組み合わせて容量要件を管理する場合は、使用する高性能ディスクドライブの数がはるかに少なくて済みます。さらに、SATAとFlash Cacheによってコストを大幅に削減し、これにより多くの作業負荷のパフォーマンスに影響を与えることなく、限りある資金を節約できます。さらに重要なのは、異なるサービスクラスを仮想的に管理することで、柔軟性を大幅に高められることです。

最大の利点は、インテリジェント・キャッシングのアプローチを導入することにより、データセンターのスタッフが階層の管理サイクルを浪費せずに済むようになるという点です。これにより、作業が簡易化されます。インテリジェント・キャッシングでは、アクセスの集中しているデータのコピーが、高速アクセス可能な場所に自動的に配置され、アクセスがなくなると消去されます。永続コピーは低コストのストレージにそのまま残ります。キャッシングをさらにスマートに行うこともできます。NetAppのFlexShareソフトウェアでは、サービスクラスの設定が可能です。たとえば、OLTPデータベースの優先順位を高くし、SharePointファイルの優先順位を低くしたりできます。OLTPデータはキャッシュに保管されます。必要なときには、SharePointファイルがキックアウトされます。

Flash CacheとSATA:スピードを維持しながらコストを削減し、ビジネスを加速

Flash CacheとSATAを利用して、階層は少なく、キャッシュは多く

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Flash Cacheと、コスト効率の高い大容量のSATAを組み合わせることで、ストレージとデータ管理の経済性が変わります。

非常に動的なデータ管理を、極めて低いコストで利用できるようになるのです。最も大きいのは、ビジネスの優先事項と需要に対応するために必要に応じてITリソースを自動的に調整する柔軟性を獲得できることでしょう。

多くの人が経験的に理解しているとおり、ストレージ管理に要する人件費は、ストレージの調達費より高くつきます。次の例を見てみましょう。

状況または条件

単一の大規模なストレージプールは、複数の小規模なプールよりも管理しやすい(1 PBのプールは、200 TB、300 TB、500 TBの3つの小規模なプールよりも効率的に運用可能)。

さらに

ストレージの管理コストは、ストレージの購入コストと同額以上になる(ストレージを100ドルで購入すると、そのストレージの耐用期間中の管理コストは最低でも100ドルかかる)。
「当社は、探査のペースと規模に対応し競争力を与えてくれるソリューションを求めています。発見のための時間を増やすことが当社の継続的な成功に必要不可欠だと考えているからです。最終的に、当社は、ユーザが有望地と貯留層モデルの開発に時間を割き、データのロードやアプリケーション間でのデータの管理にかける時間を削減できるように支援する必要があります」
- Bradley Lauritsen氏
Apache Corporation

ストレージを小規模な階層型のプールに分割することは有効でしょうか?おそらく無意味です。単一のインフラでお客様のビジネス用途と作業負荷のニーズをすべて満たすことができるのであれば、複数の階層を構築して管理する必要があるでしょうか?

多くの企業がすでにFlash CacheとSATAの強力な組み合わせを利用してビジネス上のメリットを増やしています。独立系エネルギー企業の Apache Corporationは、NetApp® Flash Cacheによって、ストレージ管理コストを増やすことなく700%のデータ増加に容易に対応し、分単位ではなく秒単位でデータを提供できるようになりました。

階層主義の終焉
SSDによってもたらされる物理的なパフォーマンスを必要とする作業負荷も確かに存在します。NetAppソリューションは、こういった需要にもお応えできます。ただし、すべてのデータを階層化することはお勧めしません。階層に頼る時代は終わりました。

貴重なITリソースを大量のデータ移行で浪費すべきではありません。SSDでデータを管理しているのであれば、低コストのアーキテクチャに移行しましょう。サービスクラスを提供してコストを削減するという同じ目的は、1階層のディスクドライブに配置したデータを、インテリジェント・キャッシングと、サービスの優先順位を設定するソフトウェアと組み合わせることで、より効果的に達成できます。

インテリジェント・キャッシングを利用して、物理階層を統合 / 排除することにより、単一の共有ストレージインフラで得られる優れた効率性、管理の簡易化、コスト削減を実現しつつ、さまざまなサービスレベルを提供し、幅広い作業負荷に対応できます。この結果、幅広いビジネスニーズをリアルタイムで満たすとともに、効率性を最大限に高め、コストも削減できます。

ビジネスのスピードに対応し、競争力を強化し、戦略的なビジネスプロジェクトに対するITリソースの応答性を向上させるためには、IT環境をインテリジェントに管理して柔軟性と効率性を最大限に高める必要があります。

瑣末なデータ管理作業からITリソースや人材を解放しましょう。NetApp ソリューションがお手伝いします。

T部門を共有ITインフラに変換して柔軟性と効率を最大限に高めることにご興味をお持ちでしたら、お近くのNetAppの担当者または認定パートナーにご相談ください。

また、ビデオオンデマンドの「共有ITインフラの実現に向けた変革」をぜひご覧いただき、コミュニティ で共有ITインフラとFlexible ITに関する意見交換にご参加ください。