完全に自動化されたセルフサービス環境への転換

サーバやストレージの統合と仮想化を完了した IT 環境で、 次にすべきことは何でしょうか。

仮想化は、IT 部門全体の効率を高めるための工程の一部に過ぎません。想像してみてください。社内ユーザにITサービスを簡単に提供できる、リソースプール(サーバ、ストレージ、ネットワーク)の完全に自動化されたサービス指向型インフラ内に、仮想化環境をこのまま構築し続けることができれば、組織にどのような変化を期待できるでしょうか。

共有IT環境の利用を最適化することには、少なくとも以下の3つの利点があります。

  • 優れた即応性
  • 極限まで高められた効率性
  • 最大の使用率

つまり、変化にすぐに対応し、システムとスタッフを効率的に活用することができます。さらに、現在既に実施されていることを、より効率的に行うだけでなく、以前よりも少ない費用で新しいことに取り組むこともできます。

「CitrixとNetAppのインフラ上でクラウドサービスを構築したことで、パフォーマンス、可用性、さらには360度の拡張性を実現できています。つまり、クライアントが CPU、RAM、ディスク、帯域幅の各リソースを追加したり削除したりできるのです。また、その利用について支払いを日単位または月単位で行うことができます。」
- Andrew Rouchotas、
  最高経営責任者(CEO)、Cartika, Inc.

もちろん、使用している仮想化機能が基本機能であっても高度な機能であっても、仮想化は優れた価値をもたらします。環境が統合され、費用だけでなく、消費電力、冷却設備、スペースが削減されます。NetAppでは、複数のゾーンによる仮想化を、1つの大規模なリソースプールにセキュアに統合し、そのリソースを柔軟に割り当てることができます。また、共有環境で実行されるアプリケーションを分離して、パフォーマンスを保証することができます。

IT 環境に次のものが導入されていれば、すばらしいクラウド環境を実現できたことを実感できるでしょう。
  • ユーザ向けの明確なITサービスラインアップに関するサービスカタログ
  • マルチテナント(ビジネスユニット、部門など)向けにデータとアプリケーションを管理しセキュアに保護する機能
  • ユーザにサービスを提供するための、定義されたサービスレベルと明確なポリシー
  • 無駄を省くために動的にリソースを割り当てて負荷を分散する機能
  • リソース使用率の計測とレポートによるチャージバックモデルの実現
  • Information Technology Infrastructure Library(ITIL;ITインフラストラクチャ・ライブラリ)のベストプラクティスに基づいた、繰り返し実行できる評価しやすいサービス提供プロセス
  • エンドユーザが自分用のITリソースをプロビジョニングできる、セルフサービスポータル作成などのセルフサービス自動化

完全に自動化されたサービス指向型環境の「クラウドコンピューティング」によって、またはIT as a Service(ITaaS;サービスとしてのIT)の提供により、さらに多くのことを実現できます。クラウドコンピューティングは基本的に、仮想化環境を高いレベルにまで洗練し、自動化によってビジネス即応性を向上させます。サービスとしてのITは、ユニファイド・アーキテクチャによって、さまざまなアプリケーションやユーザに対して、オンデマンドコンピューティングを実現しストレージリソースを提供することです。アプリケーションは、セキュアな仮想プライベート・リソース・プール内で、適切なサービス品質を守りながら実行されます。この自動化されたセルフサービス環境では、仮想化のみの状態と比較して、はるかに多くコストと時間を節約することができます。

サービスとしてのITを提供するために次の一歩を踏み出せるということは、IT環境で次のことを実現してきたことを意味します。

  • 自動化:管理と運用の簡易化によって、より少ないリソースで多くの容量を管理しながら、運用効率を高めることができます。ポリシーに基づく自動化によって、エンドユーザの要件は具体的なサービスレベルに対応付けられます。ポリシーを一度策定すれば、新しいストレージ消費者(新しいアプリケーションやビジネスユニットなど)はストレージを要求して受け取り、手動による操作をせずに、自動的に適切なレベルのデータ保護などのサービスを利用することができます。
  • セルフサービス:セルフサービス運用によって、ユーザおよびサービスの消費者が、IT 部門の補助なしに、共通の操作を自分で実行することができます。洗練された自動化によって、セルフサービスやチャージバックが実現し、コスト意識が発生します。
  • チャージバック:仮想化環境とクラウドを区別する方法として、チャージバックとコスト意識があります。共有インフラでは、ユーザが使用しているリソースの種類と、その使用量と使用期間を把握することが重要です。社内ユーザか社外ユーザかを問わず、サービスプロバイダとして、ユーザが消費しているサービス量と、そのサービスについて適切に課金する方法を理解することが不可欠です。チャージバックとコスト意識には、環境の可視化が要求されます。また、物理リソースと論理リソースを実際に使用されたサービスに割り当てる必要もあります。

環境を標準化し、セルフサービスとチャージバックを可能にすることで、運用効率と CapEx の削減を含めた、包括的な効率性が得られます。

Avanadeは、環境の標準化と仮想化がもたらす利点を認識しています。同社は、需要が急増中の開発 / テスト環境をサポートしており、この環境では、NetAppとMicrosoft® の仮想化ソリューションを使用しています。Avanadeは既に、一元管理の簡易化、50%を超えるサーバ / ストレージ設置面積の削減、20%~30%のパフォーマンス改善、仮想サーバ環境のターンキー・プロビジョニングを実現しています。さらに、350台を超える仮想マシンで、ダウンタイムほぼなしの状態を達成しようとしています。

Avanadeは、仮想化機能を高度化して、さらに大幅なコストの削減を実現できることを期待しています。
「現在、NetAppと共同でセルフサービスポータルを構築しています。これによって、当社のDynamic Computing Services環境でのプロビジョニング速度が向上するでしょう。このポータルを使用すれば、ユーザは最長3週間の仮想マシンの利用を要求し、すぐに仕事を開始することができます。」
- Patrick Cimprich、副社長兼チーフアーキテクト、
   Global Technologies and Solutions、Avanade

「クラウド」や「サービスとしての IT」、または単に「迅速なITインフラ」など、どのような呼び名でも、NetAppは将来の要件も実現する独自の設計を取り入れているため、データセンターを近代化するための最適なベンダーとなります。

NetAppの主な強みの1つは、1つのシステム、1つのプラットフォーム、1つのトレーニングセットによる、NetAppユニファイド・ストレージ・アーキテクチャです。ユニファイド・アーキテクチャによって、コスト効率に優れたサービスをすぐに導入して、このサービスの品質を監視し、利用状況を計測(チャージバック)することができます。そして、1つのインフラから非常に多くのさまざまなサービスを提供できます。このアーキテクチャは、ユーザの多様な要求に対応できるからです。競合製品とは異なり、NetAppはビジネスの必要に合わせてシステムを中断せずに拡張でき、将来出てくるであろう要件にも対応可能なプラットフォームを提供します。つまり、効率性の高いインフラの導入によって、新しいアプリケーションをより速く導入し、ユーザのニーズにより多く対応し、ITコストを大規模に削減することができるのです。

環境を標準化し仮想化することにより、ITインフラの即応性が高まります。このようなITインフラでは、大規模な投資が要求されるアップグレードを実施したり、異なるニーズに応じて異なるストレージを用意したりする必要はありません。

サービスとしてのITの提供には、ITの管理 / 運用の方法についてパラダイムシフトが必要になりますが、これにより、リソースをより制御できるようにもなります。事業者側の考えに基づいてITリソースの必要量を割り当てるのではなく、ユーザの必要と要求に基づいてリソースを分配することになります。NetAppは、共有環境を効率的に実行し管理するためのプロセスとベストプラクティスの策定を支援します。

現在の仮想化環境をクラウドベースのサービスに展開することをお考えの場合も、NetAppがお応えします。最初のステップは、現在のインフラ機能を客観的に評価することです。NetApp Fast-Start Workshop は、データセンター環境についてエンドツーエンドの評価を実施し、実行できる次のステップを提案します。

詳細については、クラウド・コンピューティング・ソリューションをご確認の上、当社のWebキャストをご購読ください。

Cartika は 2009 年に、あらゆる規模の会社に対して、堅牢かつ低コストのクラウドサービスの提供を開始しました。Cartikaはユーザに対して、オンデマンドで小規模から大規模までのITインフラにアクセスできるようにし、利用分のみに支払いを求めたいと考えていました。このため同社は、余分な容量への過剰な投資を行わずに、オンデマンドのクラウドサービスで生じる予期できない負荷を処理できる、柔軟なストレージ・アーキテクチャを必要としていました。NetAppとパートナーは、Certikaでエンタープライズレベルの柔軟性、拡張性、高可用性を実現しました。

現在Cartikaが得ている利点は次のとおりです。

  • 予想よりも速い成長
  • 24時間体制の可用性
  • 無駄のない拡張性
  • 仮想マシンの使用容量を50%削減
  • ピーク時の需要を管理する自動プロセス
  • 管理効率を100%改善
  • 革新性 - より多くのサービスをより多くのビジネスに提供
「NetAppのテクノロジによって、当社は低いTCOと相まって、競合企業にはない、または競合企業では当社ほど効率的には実現できないような数々の強みを提供できています。たとえばNetApp®の重複排除機能では、仮想マシンで使用する容量を 50% 削減し、それに応じて不動産や消費電力、冷却コストを削減することができます。これによって、当社の売上原価が削減されています。この削減分を他にまわすことで、CartikaCloudサービスでは多くのビジネスにアクセスできるようになっています。」
- Andrew Rouchotas、
  最高経営責任者(CEO)、Cartika, Inc.