NetApp Tech OnTap
仮想インフラ管理における飛躍的な進歩
~飛行機内から、瞬時にクローニング!?~

今年6月のTechOnTapで、NetApp® Rapid Cloning Utility(RCU)を使用して、迅速にコールセンター・デスクトップを導入したケースをご紹介しました。導入を行ったのはある業務アウトソーシング企業でしたが、そのときに説明したアプローチは、今では同社の事業に不可欠な存在になり、新規ビジネスの強力なセールスポイントになっています。

最近、同社の仮想化エンジニアは飛行機でテキサスからニューヨークへ向かう間に、同乗していた見込み客に対し、このアプローチの威力を実証する機会に恵まれました。2人で技術的な議論をしているうち、見込み客はこのプロセスがどう動くのかということに興味を持ちました。

その日、エンジニアは飛行機に搭乗する前に、空港ターミナルでGogo®インフライト・インターネットの広告を目にしていました。座席のポケットにそのサービスのパンフレットが入っていて、そこには無料体験用のコードが記載されていました。エンジニアはGogoを利用し、機内から会社のVPN経由でVMware® vCenterにログインし、RCUプラグインを起動して、300の仮想デスクトップをクローニングしました。
客室乗務員が夕食を配るころには、プロセスが完了し、高度3万フィートで仮想デスクトップの起動を実演することができたのです。見込み客は、飛行機の中からでも実行できるほど簡単なプロセスにとても驚き、また、ニーズの変化にすばやく簡単に対応できるプロセスの効率性や、300のデスクトップに対して消費されるストレージがごく少量である点にも感心しました。

NetAppは、VMwareの管理性を大幅に改善しています。最近リリースしたRCU 2.1に加えて、SnapManager® for Virtual Infrastructureバージョン2.0およびVirtual Storage Consoleバージョン1.0もリリースしました。いずれもVMware vCenterと連携し、サンフランシスコで最近開催されたVMworld 2009カンファレンスのデモでも、大いに関心を集めています。

Rapid Cloning Utilityバージョン2.1

RCUは、VMware vCenterで使用する無料の管理プラグインです。NetApp FlexClone®と連携して、VMware ESX環境における仮想サーバとデスクトップのプロビジョニングを自動的かつ迅速に実行します。RCUを使用すると、次のことが可能になります。

  • vCenterでのVMレベルおよびデータストア・レベルのクローニングを自動化
  • NetApp FlexCloneを使用して、余分な容量をほとんど消費せずに、クローニングを瞬時に実行
  • クローニングする各VMのゲストOSを自動的にカスタマイズし、VMware View Managerにインポート

vStorageとの統合1,000台の物理サーバの統合、そして9,000クライアントのVDI環境の導入といった、最近のTech Ontapの記事でも、RCUの使用方法をご紹介していますが、RCU 2.1は、RCU 2.0に次のような多くの新機能を追加しています。

  • 重複排除の管理
  • データストアのプロビジョニング
  • Fibre Channel、iSCSI、NFSストレージでのクローニングのサポート

RCU 2.1はNOW™サイトから入手できます。Data ONTAP® 7.3.1.1のほか、FlexCloneおよび該当するプロトコルのライセンスが必要です。詳しくはRCU機能のデモをご覧になるか、またはRCU v2.1 FAQをご参照ください。

SnapManager for Virtual Infrastructureバージョン2.0

NetApp SnapManager for Virtual Infrastructure(SMVI)は、VMware環境におけるバックアップ、リストア、ディザスタ・リカバリ(DR)を簡易化することを設計目標としています。RCUと同様、SMVIはVMware vCenterとシームレスに連携します。

SMVI v2.0は、次の重要なリストア拡張機能をはじめ、多くの新機能を追加しています。

  • シングルファイル・リストア:VM全体をリストアせずに、ゲストVMディスク(VMDK)から1つ以上のファイルをリストアできます。
  • セルフサービス式のリストア:エンドユーザがVMのバックアップ一覧を表示し、目的とするファイルをリストアできます。

SMVI v2.0でのシングルファイル・リストアのデモを見る

機能やその他の情報については、Tech OnTapにも頻繁に寄稿しているNick Triantosの最近のブログでさらに詳しく紹介されています。SMVIの概要は、Kostadis Roussosが2008年に書いたブログに紹介されています。

Virtual Storage Consoleバージョン1.0

もう1つのvCenterプラグイン、Virtual Storage Console(VSC)を使用すると、SANおよびNASプロトコルを使用するESXホストに対して、個々のホストのストレージ属性を監視して管理することができます。VSCは、NetApp ESX Host Utilities Kitの後継です。

VSCを使用してNetAppストレージを構成する場合、Fibre Channelのマルチパス設定、HBAタイムアウト、NFS設定などといったストレージ設定値が、自動的にNetAppのベスト・プラクティスに準拠した値になります。接続に問題が発生した場合には、VSCがエンドツーエンドのトラブルシューティング機能も提供します。VSCには、TR-3428に記載されたNetAppとVMwareに関するベスト・プラクティスが組み込まれています。

VSCには次の機能があります。

  • ストレージ・コントローラのステータスを表示
  • 物理ホストのステータス(バージョンおよび全体的なステータスを含む)を表示
  • ESXの次の設定値が適切かどうかをチェック:
    ・マルチパス設定
    ・NFSタイムアウト
    ・HBAドライバ・タイムアウト
  • 複数のESXホストに対して適切なタイムアウトをワンクリックで同時に設定
  • パーティション・アライメントの問題を特定して修正するmbrツール(mbrscan、mbralign、mbrcreate)のアクセス
  • ストレージ・コントローラへのアクセス・クレデンシャルの設定
  • ESXホスト、FCスイッチ、ストレージ・コントローラに関する診断情報の収集
  • 次の項目に関する容量レポートの表示:
    ・データストア
    ・LUN
    ・ボリューム
    ・アグリゲート
  • 次の項目に関する重複排除レポートの表示:
    ・重複排除ステート
    ・重複排除ステータス
    ・スペース節約
  • LUNステータスの表示:
    ・パス名
    ・NAA ID
    ・オンライン/オフライン
    ・プロトコル
    ・ALUA:有効/無効

詳しくは、VSCのデモをご覧ください

VMworld 2009で高い関心

NetAppがVMworld 2009でこれらのテクノロジを発表して以来、お客様の注目が集まっています。特に人気が高いのは、RCUのプロビジョニング、重複排除管理、マルチプロトコル機能です。私は最近、あるお客様に対してRCUプロビジョニング機能のデモを行いましたが、みなさん非常に驚かれていました。

SMVIの新機能で最も注目されているのは、おそらくシングルファイル・リストアでしょう。ほとんどのVMware管理者が、この機能の用途をすぐにでも思いつくはずです。VSCで重要視される新機能は、VM管理者がブロック環境でも重複排除のメリットを把握できる点です。また、何回かマウスをクリックするだけで、NetAppのベスト・プラクティスに従ってストレージを設定できる点も、メリットが大きいと評価されています。

これらのツールを併せて使用すれば、仮想ストレージ環境の管理と保護から複雑性を排除することができます。


Trey LaytonTrey Layton
システムエンジニア、NetApp

Treyは2006年、NetAppに入社しました。専門はVMwareによる次世代データセンターの設計です。ネットワーキングと仮想化に関する豊富な経験をバネに、現在のネットワークストレージの進化に柔軟に対応しています。IT業界で18年に及ぶTreyのキャリアは、アメリカ中央軍の陸軍で中東の米国特殊作戦部隊をサポートすることから始まり、その後、Eastman Kodak、GE、Cisco Systemsで、ネットワークコンサルティングとシステムエンジニアリングの要職を経験しています。Treyの「Ethernet Storage Guy」ブログもご覧ください。


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