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第九回:「Virtual Storage Console」は、ここが違う!
最強の vCenter プラグイン Provisioning/Cloning 編
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はじめに

前回の3月度掲載から少し空いてしまいましたが、まだまだ続きます。もうしばらくNetAppの仮想化ブログにお付き合いください。

Virtual Storage Console(VSC)の中で二番目に歴史が長い Provisioning and Cloning 機能

旧バージョン Rapid Cloning Utility(RCU)を含めると、Provisioning and Cloning 機能も歴史が長いこともあり、メインのDatastore 作成、リサイズなどの管理機能とネットアップ FAS のクローン機能と連携した高速VMクローン機能以外にも多くの機能を提供していますが、今回は図内にて緑枠で囲われている、もっともお客様に使われている機能について解説します。

一見、同じように見える vSphere プラグインですが NetApp にしかできないことが!

過去の記事(第二回:そのストレージ縮小できますか?)において紹介した、ネットアップの FlexClone と NFS を使った Datastore 運用方法は FAS コマンドラインと vCenter の操作でも簡単かつ短時間で実行できますが、このVSCを使うことでvSphereの管理者がFASの操作をすることなく、使い慣れたvCenterの管理画面からDatastoreの管理を実行することができます。 現在はどのストレージベンダーもvSphere用のプラグインを提供していることから、この説明だけではVSCの便利さを感じ取ることは難しいかもしれません。

VSC の Provisiong 機能と NFS を使ったネットアップならではの特徴として、以下三点紹介します
(1) FlexVomule を使うことで、『数TBのDatastoreであっても十数秒で作成』
(2) FlexVomule 自体の仮想化されたボリューム(Datastore)と NFS を使った容量管理のため、『Datastoreの縮小が可能』
(3) NFS がファイルシステムを管理しているため、『デフォルト動作で仮想マシンを消したら直ぐに領域を開放』しますが、さらに Thin Provisioning オプションを使うことにより、FASのストレージプール(Aggregate)上からも即時に消去。『unmapコマンド不要』

一見、各社できることは同じように見える vSphere プラグインの動作ですが、ネットアップならではの違いが、多くのお客様が vSphere 用のストレージとしてネットアップ FAS を選んでいただいた背景となります。これから vSphere 環境用のストレージをご検討する際には、是非ネットアップの機能についても評価頂ければ幸いです。

数千台規模の仮想マシン展開も実際にできるネットアップの仮想マシンクローンウイザード

vSphere環境をネットアップ FAS と NFS で接続すれば数百台の仮想マシン環境であっても、クローン機能により簡単に短時間で展開できることを、第五回の記事にて紹介しました。
VSCを組み合わせて構築すれば、このオペレーションがさらに簡単に実行することができます。
まず、vSphere管理者がベースとなる仮想マシンもしくはテンプレートを選択し、VSCインストール時に実行可能なCreate Rapid clones ウイザードを起動して画面に従って数回のクリックとクローンされた仮想マシンに関する情報を入力するだけです。
図内にてウイザードのメインとなる画面を紹介しています。必要な仮想マシン台数と vCenter 上で管理される仮想マシン名を設定すれば連番で仮想マシンを作成し、更にvCenter上のカスタマイズ仕様のSysprep関連の情報を読み込み、vCenterと連携して、それぞれ一意の仮想マシンに変更することができるのでVMware ViewやXenDesktop環境において数百台、数千台の仮想マシンの展開ツールとして好評な機能となっています。
ウイザード入力後、Rapid Clone オペレーションを実行すると、まずはネットアップFAS内のテンポラリフォルダに VMDK ファイルのみを、FlexClone の機能を使って指定した数のクローン VMDK ファイルを作成します。必要な数のVMDK ファイルを作成後、それぞれの仮想マシン用にフォルダや構成ファイル、ログファイル、スワップファイルなどを作成し VMDK をリネームして vCenter に登録しているため、一般的な仮想マシン展開時よりも短時間で終了できることが、VSC の特徴です。
また、『本当に数千台も展開できるの?』などの質問もいただくこともあります。このウイザード内に仮想マシン展開数の目安となる情報も出力するのですが、今回紹介しているスクリーンショットでは 2000 台以上の展開も実現できることメッセージで出力してしていることから、(もちろん、台数に応じて実行時間は増えてしまいますが)、カタログ仕様上の上限としてではなく、実際の運用に則してネットアップがお客様にご案内している数値としてですので、数百台・数千台の仮想マシンの展開が実際に可能です。

ネットアップはブロックレベルのクローンです

第五回の記事では、FAS のストレージブロックが扱える参照ブロックの上限が 255 個と紹介しましたが、実はこの仕様が強化され、ONTAP8.1 以降では最大 32767 ブロックまで参照ブロックとして扱えるようになりました。ネットアップ FAS の仕様上は数万台の仮想マシンを同一ブロックから展開できることになりますが、どちらかというと vCenter で管理することができる仮想マシンの上限に関する制限を気にする形になります。ただ、この機能強化により、仮想デスクトップ環境構築において、数百台のデスクトッププールを Datastore 毎に高集約に配置しながらシンプルに構築することができるため、仮想デスクトップ環境をネットアップ FAS で構築を予定している場合には Data ONTAP8.1以降で構築することがおすすめです。
さらにData ONTAP8.1.1(7-Mode)以降では、FlexClone の機能が vSphere の NFS VAAI と連携できるようになり、通常の vCenter のクローンオペレーションにおいても FlexClone と連携できるようになりました。vSphere上で vStorage API を利用できるライセンスをお持ちの方は Data ONTAP8.1.1 以降を是非ご利用ください。

ネットアップ式仮想マシンクローンの特徴

図ではVSCを使って作成した仮想マシンが配置されている Datastore をデータストアブラウザで表示しています。VSC クローンの特徴として、クローンの仮想マシンを構成するファイルも通常の仮想マシンを構成するファイル形式で作成されるため、vSphere の機能でクローンを作成した時に比べると、クローン VM 用の差分ファイルを ESX が処理する必要が無いため、ESX の性能を最大限利用できるメリットがあります。また、このクローンされた仮想マシンもESXからみると、通常の仮想マシンと全く変わらない形で存在しているため、バックアップ、リカバリなどのオペレーションに関しても制限が無いことも特徴です。

VMware View Composer? VSC? 悩む必要がなくなりました!

VSCの先代となるRapid Cloning Utility(RCU)に遡ると約4年前から提供している機能ですが、本機能についてお客様にご紹介した際は、やはり『View Composer と VSC どちらが良いの?』という質問を多くいただいてしまいます。View Composer から実行する Linked Clone ベースのクローンを使えば、消費容量の視点ではネットアップFASのFlexClone+VSC クローン利用時とほぼ同等になり、使い慣れた VMware のオペレーションで実行できるメリットもあります。多くのお客様がどちらを利用するか?VMware View環境の構築にあたってかなり悩まれていましたが、前段で紹介した NFS VAAI を使うことにより、VMware View5.1のView Composerからネットアップ FASのFlexCloneを直接実行して仮想マシンを展開できるようになりました!
ただ、この View Composer の VCAI(NFS VAAI)連携については、2012 年 9 月時点ではTech Preview 機能となるため、本番環境導入にあたっては、VMware 社及び弊社に事前にご相談いただく形になることご了承ください。

実はこの詳細については、2012 年 11月 6 日より開催される vForum2012 内のネットアップセッション、『VCAI(NFS VAAI)連携で実現する! パフォーマンス向上とコスト削減を高い次元で両立する、これからの View 環境導入ベストプラクティス』(セッションコード IN4S085)と題して紹介しますので、是非こちらのセッションへの参加及び弊社ブースにお立ち寄り頂ければと思います。
vForum2012 セッションリスト


大西宏和(Hirokazu Onishi)
技術本部 エンタープライズSE第二部 シニアシステムズエンジニア
NetApp


技術本部 エンタープライズSE第二部 シニアシステムズエンジニア 立教大学社会学部観光学科卒、外資系ストレージメーカーを経て 2002 年 NetCache (セキュリティアプライアンス製品)担当SEとして入社。
入社以来、パートナー及び仮想化ソリューションを担当、本年度より技術本部ソリューションSE部にて仮想化ソリューションを担当。趣味は旅行とサッカー観戦。


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第三回:ネットアップなら
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第四回:一味違うネットアップのSnapshot
第五回:ストレージのクローン機能を使ってみませんか
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