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1から学ぶVMware on NetApp
第七回:最強のvCenterプラグイン:
「Virtual Storage Console(VSC)4.0」
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はじめに

本連載において、ここまで六回に分けてvSphere環境におけるネットアップFASならではの各種機能を順に紹介してきました。「FlexVolume」の機能を使ったDatastoreのサイズ変更、「Snapshot,SnapRestore」と連携した高速バックアップ、リカバリ機能、「FlexClone」機能を使った瞬時に作成できるDatastoreのクローンなどなど、こうした機能を活用した「VMware on NetApp」のお客様は、早い方でESX2.x台から、またESX3.x台になってからは、NFSが標準的にサポートされたこともあり爆発的にその実績が増えていきました。
その当時、3,4年前までは、今回紹介したVirtual Storage Consoleプラグインはリリースされておらず、ネットアップFASのコマンドとvCenter上のオペレーションを組み合わせながら運用する必要があったのですが、それでも他社のストレージでは実現できないような運用がネットアップFASによって簡単かつ高速に実現できたため、多くのお客様に高い評価を頂き、NAS(NFS)ストレージとの組み合わせでは実質的にNo.1になった背景があります。

その後、ネットアップとしては、バックアップ、リカバリ用ソフトウェアの「SnapManager for Virtual Infrastructure(SMVI)」、Datastore・仮想マシン展開用ソフトウェアの「Rapid Cloning Utility」、vCenter上からFAS,ESXのモニタリングを行う「Virtual Storage Console」を段階的にリリースし、vSphere環境における運用の利便性を上げるような取り組みをおこなってきました。
ただ、これらのソフトウェアについては、開発された経緯、時期などが異なることもあり、個別にインストール、設定、管理する必要があり多少運用が煩雑になる傾向があったのですが、Virtual Storage Console2.0によってこれらの管理ツールが提供する各種機能が統合されたソフトウェア製品として一新された経緯があります。

今回はこのVirtual Storage Console(VSC)の紹介となりますが、最新版VSC4.0(現状ベータ版扱い)の新機能を含めて紹介いたします。

Virtual Storage Console(VSC)4.0概要

まず「VSC」はvCenterのプラグインとして動作します。インストール先はvCenterと同じサーバー、別のサーバーのどちらでも対応可能です。(VSCインストール後にvCenterのホスト名、認証情報を設定します)

このVSCは4つの機能から構成され、オペレーション種別としてはモニタリング、バックアップ、クローン、プロビジョニング、仮想マシンアライメントの5つとなります。
プラグイン上の設定でネットアップFASを登録するだけで、vCenterの管理者はこれら全ての機能を、使い慣れたVIクライアントのインターフェースからネットアップFASの運用が可能になるのです。

VSC4.0の目玉となる新機能としてはOptimization and Migration(仮想マシンアライメント)です。
「仮想マシンに対するアライメント調整なんて聞いたことがない」とおっしゃる方がいるかも知れませんが、最近ではネットアップ以外においても各社から仮想マシンに対するアライメントの必要性について触れたドキュメントが公開されはじめており、きわめて重要なトピックになりつつあります。たとえば、Windows2003やRHEL5などの比較的古いOSにおいては、初期値でインストールした場合に先頭のパーティションの開始位置がストレージのブロックサイズと一致していないため、I/Oのオーバーヘッドが大きく(2倍以上)発生してしまい、性能問題を引き起こしてしまうケースがあるのです。

このデフォルトのパーティション開始値が引き起こすI/Oのオーバーヘッドは、どのストレージ製品利用時にも起こりうる問題となり、問題の原因として仮想マシン構築時の設定不足が原因として特定されることが難しく、一般的なパフォーマンス問題として片付けられることが多い傾向にありました。
しかし、ネットアップは、過去からこの問題を把握しており、ストレージレベルで無駄なI/Oのオーバーヘッドを検出することができ、設定不足の仮想マシンに対して後からチューニングできるツールを提供し、vSphere環境におけるパフォーマンスを最大限に利用できる取り組みをおこなってきました。
これまでもツール(mbralignツール)を提供しておりましたが、パーティション開始値を変更するために仮想マシンを一時的にシャットダウンして、ESXのコンソールからコマンドにて実行する必要があるなど、必ずしも使いやすいものではなかったのですが、このたびのVSC4.0からはVMwareが持つStorage vMotionの機能と連携してオンラインでvCenter上から実行できるようになりました。
(Optimization and Migrationの詳細につきましては、次回紹介いたします)

Monitoring and Host Configuration

ESX及びFASのモニタリング機能及び安定動作のために必要なツール群を提供します。

Backup and Recovery

ストレージの機能と連携して高速にバックアップ、リカバリできる機能を提供します。
また、多くのお客様が悩まれる、単一の仮想マシンをリストアする運用ですが、NFS Datastoreを使うことにより、他の仮想マシンに影響を与えず高速にリストアすることが可能です。
※ネットアップFASのSnapRestore、FlexCloneのライセンス及びSMVIライセンスが必要(FlexCloneライセンスはSingle File RestoreもしくはMount機能利用時に必要)

Provisiong and Cloning

vCenter上からストレージのコマンドを実行すること無くDatastoreを作成したり、サイズ変更することが可能です。
またFlexClone機能を使うことにより、追加の容量を必要とせず、数百台、数千台の仮想マシンの複製を簡単なウイザードで作成することができるため、VDI環境における運用を大幅に改善することができます。
※Create Rapid Clone機能はFAS上にFlexClone機能が必要

VSC自体もバージョンを重ねる毎に機能が追加され続け、正直全ての機能を把握できているお客様も少ないのではないでしょうか。4つのメインの機能から構成されること上記で紹介いたしましたが、それぞれのサブ機能扱いになっているものの中には、重要な機能を提供するツールが数多く存在します。

また、最近では他社ストレージにおいても、多くの製品がvCenterプラグインとして連携動作できるようになっており、ネットアップFASと同様のオペレーション(バックアップ、リカバリ、クローンなど)を提供しているようです。ただ、ぱっと見同じように見えたとしても、ベースとなるストレージ製品の仕様やバックグラウンドの動作が異なるため注意が必要です。今後複数回に分けてネットアップならではの観点で複数回に分けてVSCを紹介していきます。

次回は、VSC4.0にて機能追加された「Optimization and Migration」と仮想マシンのパーティション開始位置調整(アライメント)の紹介となります。

VSC4.0入手方法

通常版のVSCですが、最新バージョンは2.1.2となりますが、次期候補版としては3.0を飛び越し4.0でのリリースを予定されております。(バージョン3.0がリリースされないことには深い意図はありません)

このNOWサイトは代理店様向けのサポートサイトの位置づけとなりますが、お客様もGuest権限でアカウントを作成することにより、Communityサイトへのアクセスが可能です。

また、製品がベータ版ということもあり、ご利用にあたってのサポートポリシーが通常のソフトウェア製品と異なります。
通常のサポート問い合わせ対象外のソフトウェアとなり、質問についてはCommunityサイトに投稿する形式となることご了承ください。

最後に今回の写真ですが、ネットワールド高田様とご一緒させていただきました。
高田様自身、ネットアップFASを使ったことのないお客様に対して、わかりやすくネットアップの機能だけではなく、ネットアップFASを使うことによる価値なども要点ごとにまとめて、5分でわかるシリーズとして数年前から配信いただいております。
また、FASだけではなく、今回の連載に含まれるVMware環境におけるFASの優位性やVSCを使ったバックアップ、仮想マシンの展開方法などの紹介もありますので、こちらも合わせてご参照いただければ幸いです。


大西宏和(Hirokazu Onishi)
技術本部 エンタープライズSE第二部 シニアシステムズエンジニア
NetApp


立教大学社会学部観光学科卒、外資系ストレージメーカーを経て2002年NetCache(セキュリティアプライアンス製品)担当SEとして入社。
入社以来、パートナー及び仮想化ソリューションを担当、本年度よりハイタッチ向けプリセールスSE。
趣味は旅行とサッカー観戦。


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