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急増するデータに対する打開策

「データセンターに新しいシステムやアプリケーションを1つ導入するたびに、既存のものを1つ処分してください。」と言われたら、あなたはどうしますか。

データセンターでスペース、電力、冷却設備が不足してきた場合、正常な稼働を続けるには大幅な刷新が必要になります。企業データセンターの新設には、数千万ドルの資金と数年間にわたる時間が必要になるため、なかなか実現することができません。新しいシステムやアプリケーションをデータセンターに導入するたびに、既存の何かを犠牲にし、スペースを空けるように管理者に要求し始めた企業もあります。

米国のデータセンターにおける最終用途コンポーネント別の年間電力使用量(推定) (クリックして拡大)

米国のデータセンターにおける最終用途コンポーネント別の年間電力使用量(推定)

データセンターにおける年間の電力使用量は、絶え間なく増え続けています。この傾向が続くと仮定すると、今後3年間の需用増加に対応するためには、発電所を10箇所も新設しなければならない計算になります。

データセンターの電力、冷却、およびスペースを節約する決め手は、効率性です。ブレードと仮想化ソフトウェアを使用してサーバリソースをプールすると、リソースをより効率的に利用できます。適切なストレージシステムを使用すれば、仮想化サーバインフラと同じような効率性を、ストレージインフラにも実現できます。電力、スペース、および冷却ニーズの急増に対処するための、NetAppの代替的アプローチは、データを効率的に保存することによって、所要電力の算出に影響を与えるコンピュータとディスクの数を減らすという、きわめてシンプルなものです。

NetAppのテクノロジでデータセンターの効率性を改善すると、即座に、かつ継続的に成果を得ることができます。ストレージへの支出を減らすと同時に、電力、冷却、スペースについても相当量を節約し、データセンターの二酸化炭素排出量も削減できます。おそらく最大のメリットは、莫大な費用と労力を投じてデータセンターを新設する必要がなくなる点です。

ストレージの効率性を高めるNetAppのテクノロジには、次のものがあります。

  • 重複排除機能 ― 冗長なデータオブジェクトを排除
  • RAID-DP™ ― ミラーリングよりもはるかに少ないディスク数で、より強力なデータ保護を実現
  • FlexVol® ― シンプロビジョニングにより、無駄な容量を最小化
  • SATAディスクドライブ(英語) ― 同じ容量のFCドライブと比べて40%少ない消費電力(英語)
  • Snapshot™テクノロジ ― 非常にわずかなストレージの使用で、特定の時点へのリカバリを実現
  • FlexClone® ― テストと開発に使用できる、書き込み可能Snapshotコピーを作成

ストレージの効率化はプラットフォームから

多くのデータセンターでは、ストレージのさまざまなニーズ(ビジネスアプリケーション、ファイルサービス、バックアップ、アーカイブなど)に応じて、それぞれ異なるストレージシステムが使用されています。この方法では、複雑性が増加し、ストレージに無駄が生じ、貴重なデータセンターリソース(スタッフ、電力、冷却、およびスペース)の利用効率が悪化します。Data ONTAP®オペレーティングシステムで稼働するNetAppの統合ストレージプラットフォームを採用すると、個別のストレージシステムや固有のゲートウェイが不要になります。

重複排除テクノロジによる重複データオブジェクトの削除

通常、UNIX®またはWindows®の企業用ディスクボリュームには、何千または何百万もの重複したデータオブジェクトが含まれています。これらのオブジェクトの変更、配布、バックアップ、およびアーカイブを行うたびに、重複したデータオブジェクトが繰り返し保存され、ストレージリソースの利用効率が低下するばかりか、電力をまかなうためにエネルギーが浪費される結果になります。重複排除機能は、重複したデータオブジェクトを削除し、既にディスクに保存されている、まったく同じコピーにデータポインタを作成します。

重複排除機能による実際のスペース節約効果

重複排除機能を打ち出しているベンダーは、それぞれの製品が20:1、50:1、またはさらに大きいデータ削減率を主張しています。これらの主張は実際には、反復的なデータバックアップでの重複排除機能による「時間ベース」のスペース節約を指しています。データバックアップには変更されないデータが占める割合が大きいので、最初のフルバックアップ以降に実行するフルバックアップでは、重複排除の発生率が非常に高くなります。

ファイルアーカイブや、アクセス頻度の低い非構造化データなど、バックアップデータ以外の環境では、時間ベースでのデータ減少率の原則は当てはまりません。これらの環境では、ボリュームに対して規則的に冗長なフルバックアップが行われるわけではありませんが、重複したデータオブジェクトが依然として大量に存在する可能性があります。これらのボリュームに必要な保存容量を、重複排除機能によってどれだけ削減できるかは「スペース」の観点から測定します。たとえば、500 GBのデータアーカイブボリュームを重複排除機能によって300 GBに縮小できる場合、スペースの減少率は40%です。

ストレージ利用率を高めるFlexVolシンプロビジョニング

業界の推定によると、ストレージ利用率は平均25~40%です。実際に必要なストレージ容量を予測するのは難しいため、概してアプリケーション管理者は、ストレージ不足に陥る事態を懸念し、必要と思われる量よりもはるかに多くのスペースを要求します。この慣例が過剰割り当てにつながり、電力を消費している総ストレージ容量の約60~75%が活用されていないと考えられます。このように低い利用率は、ストレージだけでなく電力も浪費してしまいます。NetApp FlexVolテクノロジを採用すると、複数の物理ディスクグループからなるストレージの論理プールを作成できます。プールした容量は多くのデータセット間で自由に割り当てられるので、データセットごとに物理リザーブを割り当てる必要がなくなります。FlexVolのシンプロビジョニングによって、一般的にストレージ利用率が平均40%から60%に向上し、33%の節約を達成できます。

  • 25のOracle®データベースを運用しているWilliam Beaumont病院では、FlexVolテクノロジを搭載したData ONTAP 7Gを実装し、9つのシステムを3つのプライマリストレージシステムと1つのニアラインシステムに統合した結果、 利用率が50%向上しました。(英語)

SATAディスクにより電力消費量を40%以上削減

SATAドライブは、ドライブ単位で使用可能なストレージ密度が最も高く、同じ容量のファイバチャネルドライブと比べて電力消費量が平均40%少ないため、データセンターにおけるワット/TBを最小限に抑えることができます。最近の調査によると、OracleではSATAドライブの導入によって電力消費量の40%削減に成功しました。(英語)

RAID-DPによるストレージ利用率の向上

効率性と柔軟性をさらに最大化するために、NetApp SATAディスクを特許取得済みのRAID-DPと組み合わせることができます。NetAppのデュアルパリティRAID-DPは、Data ONTAPオペレーティングシステムの標準機能です。RAID 10データミラーリングと比較すると、RAID-DPは最大で46%高いストレージ利用率を提供します。さらに、1基のドライブの障害にしか耐えられない他のRAIDレベルとは異なり、RAID-DPは2基のドライブで同時に障害が発生しても回復が可能です。RAID-DPの高度なパフォーマンスにより、データ損失を懸念することなくプライマリストレージに安価なSATAストレージを使用し、ストレージ導入コストを削減することが可能になります。

NetApp Snapshotテクノロジを使用した最小限のストレージでのSnapshotコピー

NetApp Snapshotコピーは、効率性における2つの重要な利点をもたらします。第一に、Snapshotコピーは最小限のストレージスペースしか消費しません。第二に、データの1つのコピーを複数の用途に活用できるため、用途別の専用ストレージシステムに依存する必要性が少なくなります。専用ストレージシステムの数が減ると、所要電力量も大幅に減少します。

FlexCloneの書き込み可能Snapshotコピーによるテスト用ストレージの負荷軽減

テストおよび開発部門ではデータのコピーが大量に必要となるため、ストレージインフラに負荷がかかります。NetApp FlexCloneテクノロジを使用すると、余分なストレージを実質的にほとんど使用せずに、データの複数の仮想コピーを瞬時に作成できます。書き込み可能コピーを使用する場合、節約される容量は、クローニングされたデータセットから、その後変更したブロックを差し引いた量と等しくなります。

すべてのテクノロジを結集

急増するデータ量を抑制する唯一の方法は、業務に支障が出る前にデータの増殖を止めることです。NetAppは、必要なストレージ容量を削減し、システム内の重複データを排除するテクノロジを数多く提供しています。Snapshot、FlexClone、重複排除機能、FlexVol、およびRAID-DPは、ストレージの設置面積を大幅に縮小できるテクノロジの一部に過ぎません。

これらのテクノロジをすべて結集した場合、効率性という点でNetAppは他のストレージベンダーと比べてどのようなメリットがあるでしょうか。NetAppソリューションでは使用可能なテラバイト単位で必要とするストレージが少ないため、NetAppシステムを導入したお客様は、データの保存に必要なハードディスクドライブとエンクロージャの数を大幅に削減できます。Oliver Wyman社の調査によると、顧客企業における導入事例では、NetApp RAID-DP、FlexVol、およびSnapshotテクノロジの直接的な成果として、NetAppストレージシステムの導入により、標準的な環境で他のストレージベンダー製の同等システムを使用した場合と比べて、使用可能テラバイト単位で必要な電力、発生する熱量が、ともに50%少なくなることが判明しています。

Brett Battles and Mark Woods Brett Battles、Mark Woods

Brett(右)は、NetAppでストレージサブシステムとOEMソリューションのプロダクトマネジメントを統括しています。NetAppに入社する前は、技術およびビジネス開発でさまざまな役職を歴任してきました。Brettはジョージア工科大学で理学士号を取得し、スタンフォード大学で博士号を取得しています。

Markは、プロダクトマネジメントとマーケティングで15年以上のキャリアがあります。NetAppに入社する前は、Hewlett-Packard社でサーバビジネスを担当していました。Markはコロラド大学で電気工学士号を取得し、テキサス大学でMBAを取得しています。

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