NetApp Tech OnTap NetApp Logo NetApp Logo
NetApp Tech OnTap
     
NetApp Innovation 2012 Tokyo
イベントレポート 後編
シェアする NetAppオフィシャルFacebook

ネットアップ株式会社は、2012 年 12 月 6 日、品川プリンスホテル(東京都品川区)において技術者向けカンファレンス「NetApp Innovation 2012 Tokyo」を開催しました。NetApp Innovation 2012 Tokyo では、NetApp が提唱する「アジャイル・データインフラ」に向けた取り組みをお伝えするとともに、このビジョンに基づく革新的なストレージソリューション、NetApp 製品を組み合わせた国内のユーザー事例をご紹介しました。また、NetApp 製品の新機能を解説するショーケース、スポンサー企業による最新ソリューションの展示、特定の技術テーマに絞ったエキスパート向けの Birds of a feather(BoF)セッションも設けられました。本イベントに事前登録を済ませた方は約 1,300 名にのぼり、当日の会場にも数多くのお客様が足を運んで下さいました。

午前中の基調講演に続き、午後にはスポンサー企業や NetApp のスタッフによる技術セッション、スポンサー企業の最新ソリューションや NetApp 製品の新機能を紹介するショーケースなどが実施されました。後編では、NetApp のスタッフによる主要な技術セッション、ショーケース、BoF セッションの模様をお届けします。

Netapp Innovation 2012 Tokyo

セッション D-1 では、ネットアップ株式会社 パートナー SE 部 システムズ・エンジニアの岩本知博が、「Flash 技術を組み合わせてデータベースを超高速化! ~次世代の統合インフラを実現する 3 つの法則~」と題して、フラッシュ技術を活用した高度なデータベース統合のための最新ソリューションを紹介しました。ここでは、NetApp のバーチャル・ストレージ・ティア(VST)をデータベース環境で活用する方法について、当社の膨大なテストパターンから導かれた 3 つの法則に従って解説していきました。

VST の活用によってさまざまなワークロードのデータベース統合に対応

2011 年 2 月に開催された NetApp Innovation 2011 Tokyo では、SSD の活用によって OLTP データベースのストレージ統合を図れることをお伝えしました。それから 2 年近くが経過し、NetApp が提供するフラッシュソリューションも飛躍的な進化を遂げています。現在では、サーバ内蔵型フラッシュ(Server Cache)、ストレージコントローラ上のリードキャッシュ(Flash Cache)、SSD によるリード/ライトキャッシュ(Flash Pool)を組み合わせたバーチャル・ストレージ・ティア(VST、技術セッション A-3 のレポートをご参照下さい)を推進しています。この VST とデータベースを組み合わせることで、これまでのような通常負荷の OLTP だけでなく、DWH/BI や高負荷の OLTP など、多様なワークロードのデータベース統合に対応できるようになります。

本セッションでは、3 つの法則に基づいてデータベース統合の方法を解説していきました。まず、法則 1 は「Flash Pool をベースに考える」です。Flash Pool は、RAID-DP による高信頼性、計画停止や障害時にもキャッシュ上のデータが無効化されない設計、HDD/SDD リソースのリアルタイム最適化など、エンタープライズ環境での利用に適したパフォーマンス、可用性、運用性を提供します。Flash Pool の導入によって HDD の使用率が大きく低下するため、その余剰リソースでさらなるデータベース統合が可能になります。NetApp の実機検証では、3 つの OLTP データベースに加え、シーケンシャル I/O が中心となる DWH/BI 系のデータベースをさらに統合しても、すべてのデータベースが性能劣化なく動作することが確認できています。

Server Cache の活用によって高負荷の OLTP データベースも統合可能に

法則 2 は、「激しすぎる I/O を求めるデータベースには Server Cache」です。従来は、きわめて高い I/O 性能を求めるデータベースを専用システムとして運用していましたが、Server Cache を活用することにより、こうした高負荷データベースまで統合を図れるようになります。NetApp の実機検証では、Oracle Database Smart Flash Cache に Server Cache(Fusion-io ioDrive2)の領域を割り当てることで、3 つの OLTP データベースと高負荷の OLTP データベースを統合しても性能劣化なく動作することが確認されました。これは、高負荷データベースのストレージ I/O を Server Cache によって最小化できたためです。

法則 3 は、「データベースは NetApp 上に作成」です。法則2によれば、高い I/O 性能は Server Cache のみでも達成可能ですが、データの確実な保管、バックアップ/リストア、クローニングなど、運用面での課題に応えていくには、データベースそのものを NetApp FAS システム上に作成するのが理想的といえます。また、NetApp FAS システムを採用することで、法則 1 と法則 2 のデータベース統合を同時に実現可能です。NetApp の実機検証によれば、Flash Pool と Server Cacheを組み合わせた環境において、3 つの OLTP データベースに DWH/BI 系データベースと高負荷 OLTP データベースまですべて統合しても性能が劣化しないことが確認されています。

  • ネットアップのスタッフによる技術セッション B-2
  • Clustered Data ONTAP の実際 ~導入実績を踏まえてお伝えする本当のメリット~

セッション B-2 では、ネットアップ株式会社 技術本部 ソリューションSE部の竹谷修一が、「Clustered Data ONTAP の実際 ~導入実績を踏まえてお伝えする本当のメリット~」と題して、過去 1 年間に導入された国内外での事例を踏まえながら、Clustered Data ONTAP 8.1 の特徴と導入にあたっての重要なポイントを解説しました。また、Clustered Data ONTAP 8.1 の導入を検討しているお客様をゲストとして迎え、お客様ならではの使い方や検証結果について報告していただきました。

日本国内においても着実に採用が進んでいる Clustered Data ONTAP

Clustered Data ONTAP (これまで Cluster-Mode と呼ばれていたもの)のインストール数は、2011 年において世界で 400 程度でしたが、2012 年 12 月には 1000 を超えています。また、日本でも 4 社が Clustered Data ONTAP をすでに採用しています。竹谷は、スケールアウトが可能な Clustered Data ONTAP 8.1 の特徴とメリットを説明した上で、日本国内の導入事例についても簡単に紹介しました。ここでは、製造業 A 社の仮想化基盤や会計システムなどを支える次世代ストレージ環境、公共系 B の高性能ファイルサーバ、製造業 C 社のシミュレーション環境向けファイルサーバ、サービスプロバイダ D 社のメールサービス用ストレージを取り上げました。これらのお客様は、サービス無停止による機器の追加やリプレース、システムの成長に合わせた柔軟な拡張を特に重視しています。こうした国内事例からも分かるように、クラウド基盤などの止められないシステムや将来予測の困難なシステムを保有しているお客様には Clustered Data ONTAP が適しています。

続いて、Clustered Data ONTAP と従来の 7-Mode の違いについて解説がありました。例えば、Clustered Data ONTAP のボリューム設計は、Data ONTAP がインストールされた Node root volume を各ノードに配置するほか、Vserverのネームスペースにおいてトップディレクトリを提供する Vserver root volume (ノード間で LS Mirror を推奨)やデータを格納するための Data volume が必要になります。また、使用できる機能にも違いがあり、Clustered Data ONTAP 8.1 は CIFS Workgroup、qtree SnapMirror、同期/半同期 SnapMirror、SyncMirror、SnapLock、SnapVault などに対応していません。ただし、次期 OS となる Data ONTAP 8.2 では、Volume ベースの SnapVault や高度な QoS 機能がサポートされる予定です。

インターネットイニシアティブによる Clustered Data ONTAP の実機検証結果を披露

セッションの後半では、株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ) プラットフォーム本部 プラットフォームサービス部 ストレージ技術課の山本裕介氏が登壇され、IIJ による Clustered Data ONTAP の検証結果について報告がありました。同社は、先進的なクラウドサービス『IIJ GIO』を手がけており、ここでは NetApp FAS システムの MultiStore 機能を生かしたセキュアなストレージサービスも提供しています。しかし、データセンター内のラックスペ ースや NetApp FAS システム自身の制約もあり、必ずしもストレージを効率よく拡張していけないという問題に直面しています。このような中で Clustered Data ONTAP と出会い、将来的な導入に向けて動作検証を行う運びとなりました。

IIJ は、正常系検証、異常系検証、運用系検証、性能検証など、トータルで約 800 項目の検証を実施しています。山本氏は、検証結果から得られた設定・運用のポイントとして、Vserver の設定には 7-mode の vFiler よりも多くの手順を踏まなければならないこと、ノード数に合わせてストレージコントローラ間のHA設定を行う必要があること、I/F 名の命名規則が厳格化されていることなどを挙げています。また、LIF migration や Transparent Vol Move の有効性、Clustered Data ONTAP とともに検証した FlashPool の性能向上率についても言及しています。このように、今回の検証を通じて Clustered Data ONTAP が同社の要求を満たすことが確認されました。今後は、最適なノード構成を探るとともに、将来のサービスを意識したベストプラクティスの確立を目指しています。

  • ネットアップのスタッフによる技術セッション A-3
  • 技術トップ対談:なぜ NetApp は Fusion-io と提携したのか? 両社のシナジーが実現する世界とは?

セッション A-3 では、「技術トップ対談:なぜ NetApp は Fusion-io と提携したのか? 両社のシナジーが実現する世界とは?」と題した公開対談が行われました。ここでは、フュージョンアイオー株式会社とネットアップ株式会社の技術トップが、両社の目指している世界やお客様にお届けできる真のメリットについて熱く語りました。

さまざまな階層にフラッシュ技術を取り込んだバーチャル・ストレージ・ティア

壇上には、進行役を務められるガートナージャパン リサーチディレクターの鈴木雅喜氏とともに、フュージョンアイオー株式会社 カントリーマネージャーの江尾浩昌氏とソリューションアーキテクトの長谷川猛氏、そしてネットアップ株式会社 技術本部 本部長の近藤正孝が登壇しました。冒頭では、ガートナージャパンの鈴木氏がフラッシュ技術の市場動向を紹介し、フラッシュ技術が IT 全体に対して大きなインパクトを与えていることや、どの企業もフラッシュ技術の導入を積極的に検討すべきであることを強調しました。今回のイベントにおいて技術トップ対談を実現した NetApp と Fusion-io は、こうしたフラッシュ技術を組み合わせた先進的なストレージソリューションやデータ高速化ソリューションを手がけているベンダーのひとつです。

NetApp は、フラッシュ技術をインテリジェントなキャッシュとして利用したバーチャル・ストレージ・ティア(VST)を提供しています。VST は、ワークロードに基づいてデータの優先度をリアルタイムに判断し、HDD とフラッシュメモリにデータを最適配置するストレージ自動階層化のための技術です。VST を支える NetApp 独自のフラッシュ技術には、ストレージコントローラに搭載されるフラッシュベースの拡張モジュール(Flash Cache)、SSD をリード/ライトキャッシュとして活用する機能(Flash Pool)、そしてサーバ内蔵型のフラッシュストレージを Data ONTAP と密接に連携させるソフトウェア(Flash Accel)があります。Flash Accel は近い将来にリリースを予定しており、Fusion-io ioDrive2 は NetApp が推奨するサーバ内蔵型フラッシュ製品のひとつです。

サーバキャッシュソリューションに関する協業を推し進める NetApp と Fusion-io

NetApp は、2012 年 8 月にサーバキャッシュソリューションに関して Fusion-io とテクノロジー・リセラー契約を締結し、Fusion-io の ioMemory プラットフォーム製品群、ioTurbine、Direct Cache などの販売を開始しています。NetApp の近藤と Fusion-io の江尾氏は、今回両社が提携を結んだ理由を次のように述べています。

「フラッシュ系ソリューションでリーディングカンパニーである Fusion-io は、NetApp が推進するサーバキャッシングの取り組みにおいて、とりわけ重要な位置付けにあります。NetApp と Fusion-io のハードウェアおよびソフトウェアを組み合わせることで、サーバからストレージまでエンドツーエンドでトータルにソリューションを提供できます。NetApp は、Fusion-io とリセラー契約を結んでいますので、当社からも Fusion-io 製品を販売可能です。これは大きなビジネスチャンスだと捉えています。(近藤)」

「NetApp は、常に革新的な技術を提供しているリーディングカンパニーです。Fusion-io も技術革新を追求している企業であり、また両社には最先端の技術を支えているスーパーエンジニアが在席していますので、お互いに切磋琢磨し合うには最適なパートナーだと考えています。NetApp は、ストレージシステムというハードウェアを販売する会社でありながら、Data ONTAP というソフトウェアを中核とするビジネス戦略をとっています。Fusion-io もフラッシュデバイスを販売している会社だと思われがちですが、実は VSL(Virtual Storage Layer)と呼ばれるソフトウェアを基軸としたソリューションが大きな強みです。こうした取り組みも NetApp と通じるものがあります。(江尾氏)」

フラッシュ技術をフルに生かしたサーバおよびストレージソリューションに取り組む

NetApp は、過去 3 年強の間に 28PB(ペタバイト)ものフラッシュ製品を出荷しており、そのうち 5.5PB が SSD、22.5PB が Flash Cache となっています。そして、これらのフラッシュ製品に紐付いたストレージ総容量は 2EB(エクサバイト)に達しています。一方の Fusion-io は、2006 年に設立された若い会社ですが、2011 年の時点でフラッシュ製品の年間出荷容量が 50PB を超えるまでに急成長を遂げています。このような両社が思い描くフラッシュの将来像、そして今後のビジネス戦略について、NetApp の近藤と Fusion-io の長谷川氏は次のように語っています。

「フラッシュメモリは、もともと HDD を置き換えるものとして強く期待されていましたが、現在は性能、コスト、信頼性などを総合的に考えた上で、HDD と上手に共存させていく形が適切だと考えられています。NetApp が取り組む VST は、まさにそのようなアイディアに基づくハイブリッドなアプローチといえます。ただし、用途に応じてフラッシュのみでシステムを組める場合もありますし、中長期的には次世代の不揮発メモリが登場することでその活用範囲もさらに広がるでしょう。NetApp は、フラッシュ技術を高度に連携させた Clustered Data ONTAP を中心に据え、アジャイル・データインフラに対する取り組みをさらに強化していきます。(近藤)」

「米国では、データセンターをオールフラッシュ化するという構想も聞かれるようになりました。Fusion-io は、CPU から最も近い位置にフラッシュメモリを配置するという独自のアーキテクチャを採用しているため、今後はシステムメモリとしてDRAMとフラッシュをティアリングする手法が有効になると考えています。こうした新しい利用形態を支える独自の技術が、Extended Memory や Auto-Commit Memory です。そして、サーバの性能向上だけにとどまらず、ストレージシステムの性能向上にも当社のフラッシュ技術が力を発揮します。NetApp と当社のパートナー関係は、サーバからストレージまで、エンドツーエンドでの性能向上に寄与するものと期待しています。(長谷川氏)」

  • ネットアップのスタッフによる技術セッション F-4
  • ネットアップで実現する Hadoop エンタープライズへの道

セッション F-4 では、「ネットアップで実現する Hadoop エンタープライズへの道」と題し、ネットアップ株式会社、Cloudera 株式会社、新日鉄住金ソリューションズ株式会社のエンジニアたちが、3社によるアライアンスの全貌とその付加価値について語りました。ここでは、Hadoop 環境を支える分散ファイルシステムの実装方法として NetApp 製品の導入を推奨する理由、さらにはシステム設計や運用など、ストレージ以外の課題に対して、NetApp がどのような解決策を提示できるかを解説しました。

AutoSupport サービスのログ保管/分析インフラに Hadoop を採用した NetApp

壇上には、進行役を務めるネットアップ株式会社 技術本部 パートナー SE 部 システムズ・エンジニアの倉持健史とともに、Cloudera 株式会社 カスタマーオペレーションズ・エンジニアの嶋内翔氏と新日鉄住金ソリューションズ株式会社 技術開発本部 システム研究開発センター 先端アプリケーション研究部の大坪正典氏が登壇されました。セッションに先立ち、倉持からは NetApp が Hadoop ソリューションに注力するようになった背景や、NetApp Open Solution for Hadoop(NOSH)が登場するまでの経緯について説明がありました。

NetApp は、お客様が使われている NetApp 製品に関する包括的な保守・サポートを実現する AutoSupport サービスを提供しています。AutoSupport サービスは、お客様の NetApp システムに関する構成や状態ログを定期的に収集し、これらを自動分析することでストレージインフラをプロアクティブに監視・管理するほか、迅速で効率的なトラブルシューティングにつなげています。また、お客様自身も Web ベースのサービス『My AutoSupport』を利用することで、現在稼働中の NetApp 製品に対する動作状況などをリアルタイムにチェックできます。

このように世界中の NetApp 製品(20 万ユーザ以上)から収集された AutoSupport の膨大なログは、16 ヶ月で 2 倍という急速なペースで増加を続けています。従来の分析システムでは、240 億件のクエリーに 4 週間もの時間がかかっていたことから、現実的な時間の範囲内で分析を行うにはデータ量を大幅に間引くなどの対処が求められました。そこで NetApp は、この分析システムを Hadoop ベースの環境に刷新し、分析スピードの高速化を図っています。これにより、240 億件のクエリーが 4 週間から 10 時間に、その 10 倍にあたる 2400 億件のクエリーでさえ 18 時間で処理できるようになりました。さらに、この新しい分析システムがもたらす高度な分析能力に基づき、保守サービスの強化、セールス活動への活用、企画・開発への活用などにもつなげています。

NetApp、Claudera、NSSOL の協業によって日本国内の Hadoop 環境を強力にサポート

こうした Hadoop 環境では、ストレージに対してきわめて高いスループットが要求されます。例えば、AutoSupport に期待されるサービスレベル(SLA)を満たすには、データの取り込みに 4.3GB /分のスループット、パースとロード に 8GB /分のスループットが必要で、そのアクセスの 80% はリード処理となります。こうした特殊なワークロードを NetApp FAS システムで処理するには多大なコストがかかることから、NetApp は高スループットと高密度を兼ね備えた製品ラインとしてEシリーズを新たに開発しました。

NetApp は、この E シリーズを組み合わせたソリューションも数多く展開しており、そのひとつが Hadoop 環境をターゲットとした NetApp Open Solution for Hadoop(NOSH)です。NOSH は、HA 構成のネームノードに NetApp FAS シリーズ、データノードにEシリーズ、Hadoop ディストリビューションに Cloudera の CDH(Cloudera’s Distribution, including Apache Hadoop)を採用しています。特に日本国内の取り組みとしては、ネットアップ株式会社、Cloudera 株式会社、新日鉄住金ソリューションズ株式会社(NSSOL)が、企業向け Hadoop ソリューションにおける協業を開始しています。Cloudera の嶋内氏と NSSOL の大坪氏は、NOSH の強みを次のように述べています。

「CDH は、エンタープライズ向けに開発された 100% オープンソースの Hadoop ディストリビューションです。2009 年に最初の CDH1 を手がけて以来、着実に機能を拡張していき、2012 年 9 月には最新版の CDH4.1 をリリースしています。Hadoop環境ではノード群の管理が煩雑になりがちですが、CDH に含まれる Cloudera Manager を利用することで、サーバの構築や管理などを一元的に行えます。また、CDH4.1 では、ネームノードがアクティブ/スタンバイの HA 構成(HDFS HA)となり、もはや単一障害点(SPOF)ではなくなりました。NOSH は、ネームノードの共有ストレージとして NetApp FAS システムを採用しているため、エンタープライズ利用に適した信頼性を確保できます。(嶋内氏)」

「Hadoop 上のデータ自体は複数のノードにレプリカが作られますが、メタデータが破損してしまえばデータを復元できません。仮にデータが破損してしまってシステム復旧のために大量のデータを再収集する場合、何日も時間がかかるために分析に関わる業務が完全にストップします。やはりメタデータは NetApp FAS システムのような安全な場所に保管し、HA構成のネームノードで管理するのが不可欠なのです。NOSH は、こうしたエンタープライズのニーズに応える最良の Hadoop ソリューションです。そして、お客様の実環境を見てみると、何百、何千とノードがあるケースはほとんどなく、多くは 10 ~ 20 ノード、小規模の環境では 5 ノードというケースさえあります。ノード数が少ない場合には、そのうち 1 ノードにディスク障害が発生しても大きなインパクトを与えかねません。データノードのストレージとして E シリーズを採用すれば、各ノードにディスクを内蔵した従来型のシステムと比べて、はるかに高信頼の Hadoop 環境を構築できます。(大坪氏)」

  • 最新のストレージソリューションを一堂に集めたソリューション展示

ソリューション展示スペースには、アジャイル・データインフラの実現を牽引するパートナー各社が集結し、豊富なソリューションと最新テクノロジを一同に展示しました。

スポンサーブースでは、NetApp 製品とともに使用されるサーバやネットワークスイッチ、システム高速化の鍵を握るフラッシュ製品、クラウド環境の運用管理を支援するソフトウェアソリューションなど、パートナー各社のさまざまなソリューションが紹介されました。当日、スポンサーブースに出展したスポンサー企業は以下の通りです(会社名 50 音順)。

  • Platinum Sponsor
    • 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
    • 兼松エレクトロニクス株式会社
    • シスコシステムズ合同会社
    • 富士通株式会社
    • 丸紅情報システムズ株式会社
  • Gold Sponsor
    • 株式会社アイ・ティ・フロンティア
    • 株式会社インターネットイニシアティブ
    • インフォサイエンス株式会社
    • ヴイエムウェア株式会社
    • シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社
    • 日本マイクロソフト株式会社
    • 株式会社ネットワールド
  • Exhibition Sponsor
    • アセンテック株式会社、日本セーフネット株式会社
    • 株式会社網屋
    • ソフォス株式会社
    • 日本アイ・ビー・エム株式会社
    • フュージョンアイオー株式会社
    • 株式会社ラネクシー

ネットアップブースでは、NetApp の最新ソリューションやテクノロジを紹介するコーナーが設けられました。ここでは、NetApp でマーケティングや技術営業を担当している説明員が、来場者の皆様に対してさまざまなご相談を個別にお受けしました。当日、ネットアップブースに設けられた説明コーナーは以下の通りです。

  • ハードウェア
    • ネットアップの先進技術を支える最新ハードウェアとソリューションプラットフォームを一斉展示
  • Data ONTAP オペレーティングシステム
    • ストレージ OS シェア世界 1 位の Data ONTAP の進化型:Clustered Data ONTAP のご紹介
    • ついに登場! vSphere 仮想マシンで提供されるネットアップストレージ:Data ONTAP Edge
  • サービス/トレーニング
    • アセンテック株式会社、日本セーフネット株式会社
    • ネットアップ プロフェッショナル サービスのご紹介
    • アセットアセスメント・サービスのご紹介
    • グローバル・サポートのご紹介
    • ネットアップ ユニバーシティ:トレーニングのご紹介
  • 仮想化ソリューション
    • その仮想環境の悩み、ネットアップで解決!
    • 仮想デスクトップといえば、ネットアップストレージ!
  • 管理・運用支援ソフトウェアファミリ
    • NetApp OnCommand:IT のサービス化を実現する先進ストレージ管理ソフトウェア
  • 展示会場シアター
  • Birds of a feather(BoF)セッションとミニシアター

展示会場内では、NetApp 製品に対する高度な知識を持った皆様の疑問とご要望にお応えする「Birds of a feather(BoF)セッション」が開催されました。この BoF セッションは、一般的な分科会セッションと異なり、参加される皆様との対話を重視しました。また、セッションを進行する講師もネットアップのエキスパートたちが担当しています。当日会場内で実施された BoF セッションは、以下の通りです。

BoF-1
Data ONTAP の「過去、現在、未来」今後のあるべき姿の探求

Data ONTAP の歴史と数々の技術的な転換点を振り返り、これからのデータマネジメントのあるべき姿を会場の皆様とともに探りました。また、午後から始まるセッションや展示会場の全体像を俯瞰しながら、これらの見所もお伝えしました。

BoF-2
データベース・クッキング @NetApp Innovation
~ Flash 技術と統合インフラ編~

Oracle データベース環境にフラッシュ技術を適用した検証結果と皆様の疑問に基づくディスカッションを通じてアイディアを膨らませながら、次世代の統合インフラについて深く考えようという試みで開催されました。

BoF-3
クラウド・プロバイダー大喜利
先端クラウド・プロバイダーの運用管理者が語る、ストレージ運用の舞台裏

国内先進クラウドサービス各社のエース技術者が、ストレージ管理運用における現状や課題について熱く語りました。コストを抑えながら高いサービスレベルを実現するノウハウなど、お客様のシステム環境でもすぐに役立つ情報が満載のセッションとなりました。

ミニシアター
データの運用管理、本当にこのままでいいですか!?
~ストレージ運用上の課題と最新ソリューション~

BoF セッションの合間に開催されたミニシアターでは、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)が、「ストレージリモート運用サービス for NetApp」の概要を紹介しました。ストレージリモート運用サービス for NetApp は、CTC 独自の性能診断レポートサービスと遠隔からの 24 時間 365 日監視サービスを組み合わせたトータル運用サービスです。

関連情報
関連情報

NetApp Innovation 2012 Tokyo イベントレポート前編

関連情報
 
TRUSTe
お問い合わせ   |   購入方法   |   フィードバック   |   採用情報  |   登録   |   プライバシーポリシー   |   © 2013 NetApp