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VMware環境でのバックアップ課題の解決
今日のデータセンターでは、VMware®の導入が急速に進んだために、新たな課題が発生しています。物理サーバでは問題なく動作していたバックアップやリカバリ方式は、仮想化したとたんに、データ保護機能を果たせなくなる可能性があります。
まず、一般論の観点からこれらの問題について説明したあとで、VMwareバックアップの強化に役立つ具体的なNetApp®ソリューションを紹介します。 保護の万全性の確認サーバの統合とはすなわち、リスクの統合でもあります。10台以上の物理サーバを1つのVMware ESXサーバに統合すると、物理的な複雑性は大幅に軽減されますが、リスクを一箇所に集中させることになります。スタンドアロンサーバに適正だと思われた保護レベルでは、運用上のリスクを増すことにもなりかねません。
これらの点について綿密にチェックすると、バックアッププランに思わぬ見落としが見つかる可能性があります。 パフォーマンスの改善複数のVMをホスティングするESXサーバでは、集約されたI/OまたはCPUの処理能力が、置き換えた物理マシンと同等であるとは限りません。帯域幅を大量に消費するバックアップおよびリストア処理をVMで実行すると、サーバにボトルネックが発生し、バックアップウィンドウが長引き、リストアパフォーマンスが許容不可能なレベルまで低下する場合があります。
複雑性の排除IT組織によっては、物理サーバごとに何十ものVMを実行し、全体として何百ものVMを管理していることがあります。この場合、大量のバックアップエージェントをインストール、追跡、および管理する必要があるため、すべてを確実に保護するのは困難をきわめます。対応策としては、以下の方法が考えられます。
VMware用のNetAppバックアップソリューション従来のバックアップ方式では、ESXサーバにかなりの負荷がかかります。その結果、バックアップウィンドウが長引き、バックアップの実行中は重要なアプリケーションのパフォーマンスが低下する可能性があります。NetAppは、VMware(およびその他の)環境におけるバックアップとリストア関連のリスクを軽減し、パフォーマンスを改善し、複雑性を解消すると同時に、サーバの負荷を緩和または排除する、完全なソリューションスイートを提供しています。これらのソリューションを利用すると、バックアップウィンドウを大幅に短縮し、リストアを高速化できます。 ここでは、次の5つのソリューションを紹介します。
すでにVMwareのプライマリストレージとして(VMFSまたはNFS経由で)NetAppストレージシステムを使用している場合、SnapManager for Virtual Infrastructureをローカルバックアップ用に、SnapVaultソリューションをディスク間バックアップ用に追加すると、優れた効果が期待できます。NetApp以外のプライマリストレージを使用している場合でも、Open Systems SnapVaultとアーカイブ用のNetAppセカンダリストレージを組み合わせて使用することで、同様の利点が得られます。NetApp Protection Managerは、これらの環境におけるバックアップ管理を簡易化します。維持する複製コピーの数が多い場合は特に効果的です。 SnapManager for Virtual Infrastructureこのデータ管理ツールを使用すると、VMFSで動作するVM、またはNFSデータストアを使用するVMについて、一貫性のあるSnapshotコピーをすばやく作成できます(現時点で、Raw Device Mapping [RDM]はサポートされていません)。このツールによって、サーバが行っていたバックアップ処理を、基盤となるストレージで実行するように変更できます。
SnapManager for Virtual InfrastructureのGUIを使用すると、バックアップおよび保持スケジュールを作成して、VMを定期的に保護できます。バックアップはVMレベルでもデータストアレベルでも実行可能です。作成されたバックアップは、使用前にESXにマウントして検証することができます。 バックアップスケジュールを設定すると、SnapManager for Virtual Infrastructureは、必要に応じてVirtualCenterおよびNetAppストレージと通信して、バックアップに関する調整を行います(図1を参照)。バックアップはすばやく実行され、ESXサーバにはほとんど負荷がかからないため、1日あたりのバックアップ回数を増やしてデータ保護を強化することができます。
図1)SnapManager for Virtual InfrastructureによるSnapshotの作成 SnapManager for Virtual Infrastructureは、特定のVM(VM1、VM3、およびVM6)をホットバックアップモードにするようVirtualCenter(VC)に信号を送ります。次に、NetAppプライマリストレージで、適切なSnapshotコピーの作成を開始します。最後に、再びVCに信号を送り、VMのホットバックアップモードを解除します。 プライマリストレージに格納されたSnapshotは、ローカルで保存することも、テープにバックアップすることもできます。また、災害対策のために、NetApp SnapMirror®を使用してセカンダリストレージに複製することも可能です。これらの機能は、SnapManager for Virtual Infrastructureから直接制御されます。さらに、SnapVaultを使用して手動でSnapshotスケジュールを作成し、後述の要領で、キャプチャしたSnapshotコピーをローカルまたはリモートのセカンダリストレージシステムにバックアップすることもできます。 SnapManager for Virtual Infrastructureを使用すると、VirtualCenterから削除されたVMのリストアも含めて、特定のVMまたはデータストア全体をリストアできます。リストアするVMは、「電源オフ」の状態でなければなりません。リストアが完了する前に、VMの電源はオフになります。 SnapManager for Virtual InfrastructureはVMotionとの完全な相互運用性を備えており、VirtualCenterと通信して、VMotion実行後のVMの場所を把握します。VMotionアクティビティが完了するまで、VMをバックアップすることはできません。 SnapManagerスイート NetApp SnapVault すべての処理がストレージシステムで実行されるため、SnapVault処理によるESXサーバへの影響はまったくありません。それぞれのSnapVaultバックアップは、特定の瞬間におけるファイルシステムの読み取り専用コピーです。これらのファイルシステムは、共有またはマウントすることもできますし、クローニング、テスト、VMDKのリカバリなど、さまざまな目的に使用することができます。 SnapVault関係を作成する最初のステップとして、ベースライン転送を実行し、保護すべきデータストア(VMを含む)の正確な複製を作成します。その後のSnapVaultバックアップでは、最後のバックアップ以降に変更のあったデータブロックだけが転送されるため、ネットワーク帯域幅とストレージスペースの両方の面で非常に効率的です。大部分のバックアップ方式では、変更されたブロックが1つしかない場合にも、ファイル全体がバックアップされます。 SnapVaultバックアップを使用すると、従来のバックアップに見られるような、軽微な変更のために同じファイルの複製が毎日作成され、多くの重複データが発生する状態を回避できます。SnapVaultでは、変更されたブロックだけが複製されて保存されます。したがって、SnapVaultバックアップはスペースの消費という点で非常に効率が良く、テープバックアップとディス間バックアップのコスト差も変化します。 セカンダリストレージに保管したバックアップは、次のような目的に使用できます。
図2)SnapVaultによるVMwareのバックアップリポジトリの一元化 セカンダリストレージに格納したバックアップには、別のNetAppテクノロジを利用してさらに処理を行うことができます。たとえば、NetApp重複排除機能を使ってデータ量をさらに削減したり、NetApp FlexCloneによってテスト/開発用のコピーを作成したりすることが可能です。 Open Systems SnapVault Open Systems SnapVaultを使用すると、各リモートサイトのデータ管理作業を、一箇所に集中化させることができます。SnapVaultと同様、ネットワーク帯域幅やセカンダリディスクストレージの利用効率が非常に優れているため、ディスク間バックアップの経済性がさらに高まります。 Open Systems SnapVaultバージョン2.6以降では、このソリューションを利用した仮想インフラのバックアップ方法として、2つのオプションが提供されます。これにより、VMを格納するプライマリストレージとしてNetAppストレージを使用していない場合でも、Open Systems SnapVaultを利用しやすくなりました。
後者のアプローチでは、各仮想マシンを構成する個々のファイルのバックアップが可能です。.vmx、. vmdk、. nvram、および. logファイルをバックアップできるため、VM全体のベアメタルリカバリを実行できます。 Open Systems SnapVaultのインストールと管理を、各VMに対してではなくESXサーバ上で実行すれば済むため、バックアップ環境の複雑性が大幅に緩和されます。 Open Systems SnapVaultは、SnapMirror for Virtual Infrastructureと同様に、VMotionとの相互運用性があります。Open Systems SnapVaultとVMwareの併用については、『OSSV Best Practices Guide for Virtual Infrastructure(英語)』を参照してください。 Protection Manager Protection Managerは、ポリシーに基づいたデータ管理機能を提供します。これにより、一般的なバックアップ環境で必要となる多くの反復的な手動プロセスを廃止して、シンプルなバックアップ環境を構築できます(詳細は、「バックアップと複製の管理に関する3つの一般的な問題を解決」をご参照ください)。 まとめVMwareバックアップで最適なデータ保護を実現するには、リスクの排除、パフォーマンスの向上、および複雑性の軽減が必要です。今回は、最初に、これらの目標を達成するための一般的なガイドラインを示しました。さらに、VMware環境に優れた利点をもたらす、NetApp独自の各種ソリューションについても説明しました。 SnapManager for Virtual InfrastructureおよびSnapVault、またはそのいずれかを導入すると、一貫性のあるVMバックアップをより迅速かつ頻繁に実行できると同時に、VMwareサーバのバックアップ作業の負荷を解消して、業務上のリスクを大幅に低減できます。バックアップするVMごとにソフトウェアをインストールする必要がないため、データストアレベルでバックアップを実行することで、より複雑性を軽減できます。VM上で稼働するアプリケーションをバックアップするために、NetApp SnapManagerスイート製品のソフトウェアを導入することもできます。 Open Systems SnapVaultを使用すると、NetApp以外を使用するプライマリストレージ環境でも、同様の利点が得られます。使用中のVMwareサーバから、バックアップ作業の負荷が完全になくなるわけではありませんが、Open Systems SnapVaultは、I/O要件を大幅に軽減してサーバが本来の能力を発揮できるようにします。また、ESXサーバレベルでインストールできるため、何十、何百ものVMを含んだバックアップの設定作業について、複雑性が大幅に軽減されます。 最後に、Protection Managerは、SnapVaultとOpen Systems SnapVault(および災害対策用のNetApp SnapMirrorソフトウェア)を連携させ、大量のバックアップおよびレプリケーション関係が存在する環境で、管理の複雑性を大幅に緩和します。
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