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エンタープライズ アプリケーションへの Eシリーズの導入

Mark Henderson(テクニカル マーケティング担当シニア マネージャー) シェアするNetAppオフィシャルFacebook  

エンタープライズ アプリケーションの世界では、これまでのあり方に見直しを迫る複数の出来事が同時に起きています。最新のHaswellプロセッサを搭載する新しいサーバが出荷され、Windows Server 2003のサポート終了をきっかけとしてサーバの交換に踏み切る企業が相次いで、大きな需要が発生しています。また、エンタープライズ アプリケーションがコア単位でライセンスされるケースが増えています。

こうした要因を背景に、ストレージ パフォーマンスを高めることの経済的なメリットが非常に大きくなっています。ストレージ パフォーマンスが向上すれば、各コアの利用率が高まり、必要なサーバの台数やライセンス コストを削減できます(詳細については、今月号の記事、「フラッシュで実現。スピード社会のニーズに応えるストレージ パフォーマンス」をご覧ください)。

ネットアップは、FAS、オールフラッシュFAS、EFシリーズ、Eシリーズ からなる、豊富なラインナップのハイパフォーマンス ストレージ システムで、エンタープライズのストレージ要件に応えます。

エンタープライズの要求に応えるEシリーズ

Eシリーズは、要件の厳しいSANアプリケーションに特化して設計された製品ラインです。Eシリーズ(とEFシリーズ)製品ラインには、FASをご利用のお客様にはお馴染みの、エンタープライズ クラスの機能が多数搭載されています。

  • エンタープライズのお客様の声が反映された、実績のあるシステム (100万台に迫るシステム出荷実績)
  • 99.999%を上回る高い可用性、計画的なダウンタイムゼロ
  • 管理が容易
  • 包括的なパートナー エコシステム
  • グローバルなサービスとサポート

世界最大級のデータベースとデータ ウェアハウスは、Eシリーズによって支えられています。また、世界をリードする複数のメディア企業、最大手のオンライン ストア、第2位の規模を持つ証券取引所が、信頼できるテクノロジとしてEシリーズを選択し、ストレージ ニーズを満たしています。

データをどこで管理するか

EシリーズとFASストレージの違いは、データ管理に対するアプローチにあります。FASは、包括的なデータ管理機能を提供しますが、Eシリーズは、データ管理はアプリケーション側に任せ、パフォーマンスの最適化、アプリケーションとの統合、高いコスト効率に特化しているのが特徴です。

Oracle、SQL Server、Exchange Serverをはじめとする、広く普及しているエンタープライズ アプリケーションの最新バージョンは、ますます多くのデータ管理機能をアプリケーション レベルに統合しており、アプリケーション側とストレージ内のどちらでデータ管理を実行するかは、ユーザ次第となっています。

アプリケーション側のデータ管理機能を利用するメリットは大きくなっています。たとえば次のようなメリットがあります。

  • サーバ側で圧縮や重複排除を行うと、I/Oを削減でき、インターフェイスやネットワーク帯域幅を節約できる。
  • 暗号化によって、ネットワーク上でもストレージ上でもデータのセキュリティを確保できる。

無償のアプリケーション プラグインが揃うEシリーズは、アプリケーション側でデータ管理が実行されるエンタープライズ アプリケーション向けの最適なストレージ ソリューションで、不要なデータ管理機能に余分なコストをかける必要がありません。

本稿では、最新のエンタープライズSANアプリケーションのパフォーマンス ニーズと可用性ニーズに応える、Eシリーズの新しい主力ストレージ、E5600について紹介します。

Eシリーズがアプリケーションのニーズに最適かどうかを判断する方法

仕様についての詳しい説明に入る前に、特定のワークロードに対してEシリーズが最適な選択肢かどうかを判断するのに役立つ、簡単な質問を表にまとめました。

表1)EシリーズとFASのどちらを選ぶかを判断するためのガイドライン

表1)EシリーズとFASのどちらを選ぶかを判断するためのガイドライン

出典:ネットアップ、2015年

E5600:パフォーマンスに最適化されたストレージ

サーバとアプリケーションのパフォーマンスを高め、サーバとアプリケーションのライセンス コスト全体を削減する最善の方法は、ストレージのI/Oを高めることです。I/Oのボトルネックを解消すると、コアで処理するトランザクション数を増やしながら、処理時間を短縮でき、サーバの利用率が向上します。利用率が2倍になると、必要なサーバの台数を半分に減らして、ライセンス コストを削減できます。

Eシリーズの新しい主力ストレージ、E5600は、まさにストレージI/Oの向上ニーズに応えます。E5600は、ネットアップの主力オールフラッシュ ストレージであるEF560と変わらないパフォーマンス特性を誇ります。また、ハイブリッド構成に対応しているため、ハードディスク ドライブ(HDD)を利用して、容量を重視した構成や、GBあたりのコストに最適化した構成にすることも可能です。EF560のパフォーマンスについて詳しくは、今月号の記事、「オールフラッシュ ストレージでデータベースのパフォーマンスを向上」をご覧ください。

簡単に説明すると、E5600は、65万IOPSを持続し、バースト時は最大90万IOPSを達成します。また読み取り時の帯域幅を最大12GB/秒、書き込み時の帯域幅を最大6GB/秒に維持します。ストリーミング アプリケーションで12GB/秒の読み取り速度をサポートするには、約120本のドライブが必要です(65万IOPSと12GB/秒を同時に達成することはできません)。

表2)E5600のメトリクス(各種の要件とE5600のパフォーマンスなど)

表2)E5600のメトリクス(各種の要件とE5600のパフォーマンスなど)

出典:ネットアップ、2015年

強化されたパフォーマンス

E5600には、パフォーマンスを高める機能強化がいくつも加えられています。

  • マルチコアCPU:E5600は、新しい6コアのIntel Xeonプロセッサを搭載しています。
  • SANtricityのマルチコア サポート:ネットアップは、コア間でワークロードを分割することによって、最新のSANtricity 8.20ソフトウェアを最適化し、レイテンシを50%短縮しました。
  • 最速ファブリック接続のサポート:EF5600は、ホスト接続オプションが拡張されており、16Gbファイバチャネル×8、10Gb iSCSI×8に加えて、12Gb SAS×8、56Gb InfiniBand×4にも対応しています。

E5600の構成

E5600は、E5660をはじめ、さまざまな構成で購入いただけます。E5660は、4U、60ドライブ シェルフにコントローラ2台が組み込まれており、SSD、SAS、NL-SASディスクドライブを含むさまざまなメディア階層に対応しています。E5660は、高密度が特長で、わずか4Uのラック スペースに最大360TBを搭載できます。また、電力効率も非常に高く、E5600の電源装置は、EPAのEnergy Star基準を上回る性能を備えています。

ハイブリッド構成のEシリーズは、大規模データベースやデータ ウェアハウスに最適です。ログ ファイルや重要なテーブルをフラッシュ上に保存できる一方で、HDDの容量を利用して大容量ストレージを提供できます。

分析に卓越した性能を発揮するEシリーズ

ある世界的な食品メーカーは、SASによる分析をサポートするために、3台のEシリーズ システムを導入し、各システムにSSDプールを組み込むとともに、HDDを搭載して大容量を実現しました。このソリューションは、SASのパフォーマンス要件を上回るとともに、ほぼリアルタイムのレポート作成を実現して、重要な意思決定を支えています。また、HDDを追加すれば拡張できるため、コストを管理することができています(ユーザ事例)。

表3)E5600製品の仕様

表3)E5600製品の仕様

出典:ネットアップ、2015年

エンタープライズクラスの可用性

Eシリーズ製品ラインは、E2700、E5500、E5600の3つのプラットフォームで構成されています。E5600を含むすべてのEシリーズ プラットフォームは、99.999%を超える可用性を提供します。また、ネットアップのベストプラクティスに沿って導入すると、通常、99.9999%を超える可用性を達成できます。実績のあるテクノロジと業界をリードする信頼性、可用性、保守機能を兼ね備えたEシリーズは、データを保護し、システム停止のない高い可用性をもたらします。
最新バージョンのSANtricityには、この他にも可用性を高めるいくつもの機能が搭載されています。
  • ドライブ ファームウェアのオンライン アップグレード
  • ドライブからのデータ退避機能(障害が発生したドライブからデータを別の場所へ複製)
  • DDPによる重要セグメントの再構築
NetApp® EF560®オールフラッシュ アレイ

こうした最新の強力な機能があれば、保守のためにストレージ システムを停止しなければならなくなることはありません。E5600では、すべての操作をオンラインで実行できます。

パートナー エコシステムと相互運用性

エンタープライズクラスのストレージ システムにおいて、パートナー エコシステムは大きな違いを生み出します。Eシリーズは、ネットワーク関連製品、アプリケーション、ドライバ、ファームウェアなどのサポートが充実しているだけでなく、そのInteroperability Matrixには、85,000ものアイテムが掲載されています。また、サポートされるアイテムの99.99%が「ゼロデイ サポート」の対象です。たとえば、Oracleが新しいパッチをリリースしたり、Emulexが新しいHBAドライバをリリースしたりすると、ネットアップは即座にサポートを提供することができます。これは、できうるかぎり信頼性の高いソリューションを提供するために、ネットアップが研究開発に非常に力を入れているからこそ実現しています。さらに、アプリケーションが変更された場合も、Eシリーズは、即座にサポートを提供できます。

アプリケーション対応:エンタープライズ アプリケーションのサポート

すでに触れたように、Eシリーズは、どのプラットフォームも独自のデータ管理機能を実行するアプリケーションの円滑な運用を重視して設計されています。そして、円滑な運用を実現する方法の1つとして、ストレージをアプリケーション自体から管理できるようにしています。

EシリーズとEFシリーズを環境にシームレスに統合できるようにするために、ネットアップは、多数のアプリケーション対応プラグインを提供して、自動化を促進し、エラーの削減、時間の節約を実現するとともに、アプリケーションを中心に環境を把握できるようにしています。次のようなアプリケーション向けのプラグインを提供しています。

  • Oracle® Enterprise Manager
  • Microsoft® SQL Server Management Studio(SSMS)
  • Microsoft System Center Operations Manager(SCOM)

また、Eシリーズ アレイは、VASASRAvCenterなど、VMware®のインターフェイスを包括的にサポートしており、効率的な運用を実現します。

NetApp Eシリーズのアプリケーションへの対応状況については、こちらをご覧ください(ログインが必要です)。

新たなソリューションとなるEシリーズ

Eシリーズは、優れた機能でFASストレージ システムを補完します。新たな主力ハイブリッドSANプラットフォームであるE5600の投入によって、ネットアップは、Eシリーズをさらに拡張し、パフォーマンスを高めるとともに、新機能を搭載しました。

FASを長くご利用いただいているお客様には、新たなニーズを満たすことのできるストレージとしてEシリーズをご利用いただけます。Eシリーズをすでにご利用、あるいはOEMを通じて導入済みのお客様には、パフォーマンスが強化された新しいE5600で、ストレージ環境を新たなレベルに高めていただくことができます。



エンタープライズ アプリケーションへの Eシリーズの導入 に関するご意見をお寄せください。

ご質問、意見交換、情報提供は、ネットアップのコミュニティ サイトまでお願いいたします。

Mark Henderson Mark Henderson
ネットアップ
テクニカル マーケティング担当シニア マネージャー

Markは、マーケティング、製品管理、システム エンジニアリングに関して豊富な経験を持っています。手掛けた分野は、ストレージ、ストレージ ネットワーク、ネットワーク、データ保護、アプリケーション、アーカイブ、HPCの設計および運用と多岐にわたります。好きな業務は、プレゼンテーションや会話でお客様や大勢の人々と交わること、問題を解決すること、関連するビデオを作成すること、市場で成功を収めることだそうです。
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