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NetApp Innovation 2015 Tokyo イベントレポート 前編

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ネットアップ株式会社は、2014年1月28日、ウェスティンホテル東京(東京都目黒区)において、国内で5回目となる技術者向けカンファレンス「NetApp Innovation 2015 Tokyo」を開催しました。NetApp Innovation 2015 Tokyoでは、「自由、そして自在へ」と銘打ち、NetAppが提唱する「Unbound Cloud」の動向をお伝えするとともに、このビジョンに基づく最新ソリューションと革新的なテクノロジについてご紹介しました。また、NetApp製品の新機能を実機でご説明するショーケース、スポンサー企業による最新ソリューションの展示も行われました。本イベントに事前登録を済ませた方は2,000人以上にのぼり、当日の会場には数多くのお客様が足を運んで下さいました。

NetApp Innovation 2015 Tokyoでは、午前中に4部構成からなる基調講演が開催されました。今回は、これらの講演で取り上げられた話題をお届けします。

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基調講演-1
“Unbound Cloud” ネットアップが目指す、新しいクラウドデータ管理のビジョンとは

本イベントの開催にあたり、米国NetApp プレジデント アジアパシフィックのRick Scurfieldが会場の皆様にご挨拶した後、米国NetApp 製品オペレーション担当 エグゼクティブ バイス プレジデントのGeorge Kurianによる貴重講演 第1幕へと引き継がれました。この講演では、「ネットアップの開発トップが語る! 5年先、10年先のクラウドを見据えたネットアップの自在なデータ管理の道標」と題して、ハイブリッドクラウド環境におけるデータ管理の現実解とクラウドに対するNetAppのビジョンが紹介されました。

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ハイブリッドクラウドの一貫したデータ管理を支援するNetApp Data Fabric

近年では、オンプレミス環境だけでなく、外部のさまざまなクラウドサービスを使い分けるハイブリッドクラウドの時代が訪れています。しかし、それぞれの環境が独自のデータ管理手法を採用している関係から、相互のデータ移動を柔軟に行えず、結果的に互換性のない孤立したデータサイロが生まれています。また、特にクラウドの環境においては、他社のクラウドに他社任せでデータを置くという状況(Their Cloud. Their Data.)に陥っています。このような課題を解決するのが、あらゆるシステム環境で一貫したデータ管理を実現する『NetApp Data Fabric』です。Kurianは、「NetApp Data Fabricは、空港から空港へと飛行機を安全に誘導する国際的な航空管制にも似ています。データの世界にも航空管制のような仕組みを設けることで、オンプレミス環境、プライベートクラウド、パブリッククラウドなどの間でデータを自在に移動させられるようになるのです」と語っています。

NetAppは、NetApp Data Fabricの実現に向けてテクノロジを着実に進化させてきました。その先駆けとなったのが、Data ONTAP 7世代で取り入れられたストレージ仮想化技術です。これにより、さまざまな種類のドライブを搭載しながらも、ストレージシステムの中では一貫したデータ管理を実現しました。2010年からは、Data ONTAP 8世代に入っていますが、ここではclustered Data ONTAPやNetApp FlexArray ストレージ仮想化ソフトウェアによって、複数のストレージコントローラ間で一貫したデータ管理を達成しています。2014年には、さらにclustered Data ONTAP 8.3、Cloud ONTAP、NetApp Private Storageなどを投入し、クラウドも含めた仮想化へと歩みを進めています。

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ハイブリッドクラウドがITに対して今後の10年間を導く道標となる
NetAppは、クラウドの活用に向けたストレージソリューションのポートフォリオも充実させています。例えば、クラウドへの異機種混在バックアップを支援するソリューションとしてNetApp SteelStoreを提供しています。これにより、オンプレミス環境でアプリケーションごとのバックアップを行いながらも、SteelStoreを介してクラウド環境への2次的な統合バックアップを実現します。また、Webスケールのクラウドアプリケーションには、NetApp StorageGRID Webscaleオブジェクトストレージが適しています。StorageGRID Webscaleを導入すれば、膨大な量のデータに対するアーカイブ、メディアリポジトリと再分散、Webベースのデータリポジトリといったユースケースに応えられます。

Kurianは、「NetApp Data Fabricを通じてハイブリッドITアーキテクチャを構築すれば、さまざまなクラウドを最大限に活用しながら、同時にデータをきちんと皆様自身で管理できるようになります。すなわち『Your Cloud. Your Data.(思い通りのクラウド、自在なデータ管理)』が実現されるのです。過去の10年間において仮想化技術が新たなコンピューティング環境を定義したように、ハイブリッドクラウドが今後の10年間を導く重要な道標となることでしょう。このハイブリッドクラウドをデータ管理という側面からさらに価値あるものにしていくのが、NetAppの大きな役目です」と述べ、講演を締めくくりました。

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基調講演-2
大規模シンクライアント運用を支えるストレージ基盤

基調講演 第2幕では、株式会社大和総研 常務執行役員 システム開発第二本部長の水谷岳彦氏が、大和証券向けの大規模シンクライアント基盤で採用されたNetAppオールフラッシュアレイの導入効果について紹介して下さいました。


業務端末をシンクライアントへと移行することで業務の標準化をさらに推進
大和総研は、大和証券グループの一員としてリサーチ、コンサルティング、システム開発・運用などを手がけている企業です。同社は、大和証券の営業店を支えるインフラの更改プロジェクトを進めてきましたが、その一環として1万台超の業務端末をシンクライアントへと移行しています。水谷氏は、シンクライアント化の狙いを「大和証券は、10年以上にわたって業務の標準化を推進してきました。こうした標準化を支える取り組みのひとつが、セキュアで均一な端末環境を提供するシンクライアントです。大和証券には、北海道から沖縄まで118の支店と19の営業所がありますが、これらの拠点で使用される業務端末をすべてシンクライアントへと移行しています。証券会社は、相場に追随した経営となりますので、そのときの相場にあわせて支店や業務端末の増減を図れる機動性が求められます。また、規制の厳しい業界ですから、ガバナンスをきちんと効かせられることも重要です。シンクライアントは、業務の効率化や運用負荷の低減といったメリットにとどまらず、証券会社に特有のニーズにも応えてくれるソリューションなのです」と述べています。

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オールフラッシュFASの導入によって端末の復旧時間を約10分にまで短縮

各拠点の業務端末では、金融商品の受発注や決済、顧客管理などが行われる関係から、きわめて高い安定性と可用性が要求されます。また、万が一シビアな障害が発生したときには、速やかにシステム全体を復旧できる体制も不可欠です。大和総研は、こうした重大な障害としてマスターディスクの入れ替えを想定し、1万台に及ぶ全端末を再起動するために必要な時間を算出しました。この結果、HDDベースで構成された既存のストレージ環境では、端末の復旧に約1時間を要することが分かりました。同社は、これほどの停止時間を許容できないと判断し、NetAppのオールフラッシュFASへと刷新を図っています。これにより、端末の再起動に要する時間を約10分にまで短縮しています。また、ストレージの設置に必要なラックスペースと運用時の消費電力も大幅に削減できています。

水谷氏は、「当時は、社内にフラッシュストレージの導入実績がほとんどありませんでしたが、このあと登壇されるTy McConney氏を中心とするNetAppの皆様に支援していただき、2013年11月に無事カットオーバーを迎えることができました。1年強の運用期間が経過した現在、大きな障害もなく、きわめて安定的に稼働しています。また、スピンドルのないSSDの強みとして、ドライブの故障もまだ発生していません。初期コストはそれなりにかかりましたが、中長期的なトータルコストで考えれば十分に満足のいく結果が得られています。そして、現在はFlashRayのベータ版を組み合わせた検証環境でさまざまなテストを進めています。その結果によれば、再起動に要する時間は3分にまで短縮できることが確認されています。さらに信頼度の高いシンクライアント環境を目指し、次世代のストレージ環境にはぜひともFlashRayを導入できればと考えています」と語っています。

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基調講演-3
Cloud OSビジョン ~マイクロソフトのハイブリッドクラウド戦略~

基調講演 第3幕では、日本マイクロソフト株式会社 クラウド&ソリューションビジネス統括本部 Azureソリューション営業本部 本部長の吉川顕太郎氏が、「Cloud OSビジョン ~マイクロソフトのハイブリッドクラウド戦略~」と題して、マイクロソフトが推進しているハイブリッドクラウド戦略とNetAppとともに提供しているクラウド関連ソリューションについて紹介して下さいました。


一貫したソフトウェアプラットフォームを提供するクラウドOSビジョン

吉川氏は、登壇して早々に「マイクロソフトは、WindowsやOffice製品を手がけるソフトウェア専業の会社として広く知られていますが、実はもうソフトウェアだけの会社ではありません」と述べ、その背景を分かりやすく説明していきました。マイクロソフトは、こうしたソフトウェアの開発・販売と並行し、データセンター事業やクラウドサービス事業にも力を注いでいます。同社のデータセンターは、1989年からという非常に長い歴史を持ち、コロケーション、高密度設計、コンテナ型、モジュール型へと改良が重ねられてきました。第4世代のモジュール型は2010年から採用され、1.15~1.2という低いPUE(Power Usage Effectiveness)を達成しています。そして今後は、PUEをさらに低減した第5世代の統合型へと移行していく予定となっています。

近年、マイクロソフトは、あらゆる開発プロセスをCloud Firstへと切り替えています。すでに200を超えるインターネットスケールのクラウドサービスを運営していますが、お客様にサービスを提供するだけでなく、自社でもこれらのサービスを利用し、そこから得られた知見をオンプレミス製品にフィードバックする形をとっています。また、世界中のお客様が利用するグローバルなハイパースケールクラウドとして、Microsoft Azure(以下、Azure)が急速な成長を遂げています。Azureは、すでに世界の19リージョンでサービスが提供され、日本国内では東日本と西日本のリージョンで展開されています。自然災害を考慮した設計として双方のリージョンでペアが組まれ、リージョン内で三重複製、東西合計で6重複製という強固なデータ保護体制をとっています。

同社は、クラウドに対する取り組みを強化していく中で、ハイブリッドクラウドアーキテクチャを中核に据えた独自のクラウドOSビジョンを提唱しています。お客様のシステムは、オンプレミス環境とクラウド環境の双方に展開されつつありますが、クラウドOSビジョンは、これらの異なる展開先に対して一貫したソフトウェアプラットフォームを提供します。吉川氏は、「当社のクラウドOSビジョンは、NetAppが掲げるUnbound Cloudと非常によく似ています。NetAppはデータのレイヤで展開先を選ばないストレージ環境を提供しますが、当社はその上のレイヤで同等の仕組みを実現します。Azureは、お客様に対してIaaSとPaaSをお届けしていますが、その上ではマイクロソフト製品にとどまらず、お客様が必要とするさまざまなソフトウェア製品と開発言語を柔軟に組み合わせることができます。真のハイブリッドクラウドを目指すなら、Azureのようにきわめてオープンで、広いパートナーエコシステムを備えたクラウドサービスをぜひご選択下さい」と述べています。

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NetAppとの協業によってお客様が抱えている現実の課題もきちんと解決

クラウドOSビジョンのメリットを十分に理解しているお客様であっても、既存のシステム環境にはさまざまな制約があり、そのままではマイクロソフトのクラウド関連ソリューションをスムーズに導入できない場合が考えられます。例えば、既存のシステム環境がHyper-V以外のサーバ仮想化技術を採用していたり、会社が定めるセキュリティポリシーの都合からパブリッククラウドに自社のデータを置けないといったケースが挙げられます。マイクロソフトは、このような現実の課題にも応えられるように、NetAppとの協業によって2つのソリューションを提供しています。

そのひとつが、Hyper-VとVMware間のマイグレーションを支援する「NetApp Shift」です。NetApp Shiftは、元の仮想マシンイメージに対してクローンを作成したのち、異なるハイパーバイザー向けの仮想マシンイメージに変換するソリューションです。これらの変換処理はすべてストレージの中で行われ、きわめて安全かつ高速に実行されます。既存のサーバ仮想化技術がVMwareである場合には、NetApp ShiftでHyper-Vの形式に変換することで、Hyper-V環境へと迅速に移行できます。また、ハイパーバイザーの違いを超えた仮想マシンの移動も可能になり、ハイブリッドクラウドのメリットをさらに引き出せます。

もうひとつのソリューションが、NetApp Private Storage for Azure(以下、NPS for Azure)です。NPS for Azureは、同社の閉域網接続サービス「ExpressRoute」を通じてAzureのデータセンターと認定コロケーション施設を接続し、コロケーション施設に設置されたNetAppストレージをAzureから利用できるようにします。これにより、パブリッククラウドにデータを置くことなく、お客様が慣れ親しんだNetAppのデータ管理をAzureにもそのまま取り込むことができます。また、オンプレミス環境とコロケーション施設の間で、NetAppストレージ同士のSnapMirrorをとることにより、高負荷時のオフロード、テスト・開発環境や災害対策環境の構築などにAzureを活用できます。

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基調講演-4
ついに解禁! オールフラッシュ新製品”FlashRay”の正体

基調講演 第4幕では、米国NetApp 製品オペレーション担当 バイス プレジデントのTy McConneyが、「ついに解禁! オールフラッシュ新製品”FlashRay”の正体」と題して、NetAppが取り組んでいるフラッシュ戦略全体の話を交えながら、ついに出荷を果たしたオールフラッシュアレイ「FlashRay」の特徴とそのメリットを解説しました。

オールフラッシュアレイも含めた形で一貫したデータ管理を実現するNetApp

多くのお客様は、性能と容量のバランスを考慮しながらストレージ製品を選定しています。とりわけ優れた性能が要求される領域では、これまで多数のHDDを搭載してI/O性能を確保していましたが、結果的に必要量を大幅に上回る状況(オーバープロビジョニング)での運用を余儀なくされていました。近年では、このような課題に応えるストレージソリューションとして、HDDとフラッシュ技術を組み合わせたハイブリッドアレイや、フラッシュ技術を全面的に採用したオールフラッシュアレイが続々と登場しています。

NetAppは、ハイブリッドアレイとして、NetApp FASシステムにFlash CacheやFlash Poolを組み合わせたハイブリッドFASを提供しています。ハイブリッドFASは、NetApp FASシステムの優れたデータ管理機能をそのままに、高速なフラッシュ技術を効率よく取り入れたソリューションです。一方のオールフラッシュアレイは、NetApp EFシリーズ、NetApp FASシステムにSSDのみを搭載したオールフラッシュFAS、新世代のFlashRayという3つの製品ラインが用意されています。当社は、容量のニーズを満たす新標準としてハイブリッドFASを、性能ニーズを満たす新標準としてオールフラッシュアレイをそれぞれ展開していきます。

McConneyは、「最近では、フラッシュメモリの価格下落を受け、HDDの存在を否定するような声も聞かれます。しかし、フラッシュメモリとHDDの価格差を社内で分析したところ、TLCタイプのフラッシュメモリとSATAドライブの価格差は、2019年の時点でも約5倍とまだかなり開いています。ですから、HDDはこれからも適材適所で使われ続けるというのが当社の見解です。NetAppは、お客様の多様なニーズに全方位でお応えすることが使命ですので、オールフラッシュアレイを一辺倒にアピールするのではなく、ハイブリッドアレイやHDDベースのストレージ、さらにはクラウド連携にいたるまで幅広くソリューションを提供していきます。また、ハイブリッドクラウド戦略の一環として、オールフラッシュアレイを孤立したデータサイロとすることなく、さまざまなストレージ間で、さらにはクラウド間でもデータを自在に移動させられるようにします」と説明しています。

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2つの異なる設計を採用したオールフラッシュアレイを提供中

NetAppは、オールフラッシュアレイとして2つの異なる設計を採用しています。ひとつは、アプリケーションベースのデータ管理機能を活用するアプローチです。コストパフォーマンスを重視した設計がとられ、設置面積と消費電力を最小限に抑えています。また、アレイにはデータ管理機能が搭載されていないため、アプリケーション側のデータ管理機能を組み合わせてストレージの利用効率を高めます。もうひとつは、アレイベースのデータ管理機能を提供するアプローチです。機能とパフォーマンスのバランスを重視した設計がとられ、設置面積と消費電力は若干大きくなりますが、効率化やデータ保護機能はアレイ側のストレージOSによって提供されます。NetAppのオールフラッシュアレイでは、NetApp EFシリーズが前者、オールフラッシュFASとFlash Rayが後者を採用しています。

NetApp EFシリーズは、65万のサステインIOPS、800マイクロ秒未満の一貫した低レイテンシ、12GB/秒のスループットを提供し、たったの2Uサイズで1,000台以上のHDDを搭載したディスクベース製品よりも優れたI/O性能を発揮します。壇上で発表された新しいNetApp EF560オールフラッシュアレイは、先代のEF550と比べてさらに性能が向上しています。また、オールフラッシュFASは、既存のNetApp FASシステムと同じくclustered Data ONTAPを採用し、ハイブリッド型のFAS、HDDベースのFAS、さまざまなクラウド環境とともに一貫したデータ管理をサポートしています。なお、最新のclustered Data ONTAP 8.3は、フラッシュ技術に対する最適化も行われ、オールフラッシュFASのI/O性能がさらに向上しています。

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可変長ブロックレイアウトによってフラッシュ技術の長所を最大限に引き出す

NetAppは、お客様の多種多様なニーズに応えるため、2種類のオールフラッシュアレイとハイブリッドFASに加え、フラッシュに特化して設計・開発されたFlashRayも製品ポートフォリオに加えました。FlashRayは、フラッシュの経済性と性能を最大限に引き出すため、Mars OSと呼ばれる新たなストレージOSを搭載しています。これにより、業界最高レベルのスループットと低レイテンシを実現しながら、データ重複排除や圧縮、スケールアウト型の拡張機能などもアレイに組み込んでいます。そして、データがFlashRayの中で孤立しないように、Data ONTAPとの緊密な統合も視野に入れて開発が進められています。

McConneyは、昨年の基調講演でFlashRayの開発状況を紹介しましたが、出荷を果たした今年は、FlashRayの内部アーキテクチャについて少し踏み込んだ説明を行っています。そのひとつが、可変長ブロックレイアウトです。従来型のオールフラッシュアレイは、固定ブロックレイアウトを採用している関係から、アプリケーションから受け取った大きなサイズのデータを小さな固定サイズのブロックに分割し、SSDへと書き込みます。これに対し、可変長ブロックレイアウトを採用したFlashRayは、アプリケーションからデータを受け取ったら、そのデータのブロックサイズをそのまま許容し、性能劣化のないインライン重複排除を行ったのちにSSDへと書き込みます。これにより、ストレージ内部の実質的なI/O回数を削減してストレージ全体の性能を高めているほか、SSDに対する書き込み操作も減らしてフラッシュメディアの摩耗を最小限に抑えています。

McConneyは、「NetApp EFシリーズは、データベース主導のワークロードをはじめ、ビジネスクリティカル・アプリケーションの高速化につなげるオールフラッシュ製品です。オールフラッシュFASは、既存のNetApp FASシステムと同等の機能性を備え、一貫したデータ管理手法で運用できるのが大きな強みです。そして、ついに登場したFlashRayは、究極のI/O性能とアレイによるデータ管理機能を両立した新世代のオールフラッシュアレイとなります。フラッシュストレージ市場では、ごく限られた製品ラインだけを手がけているベンダーが多い中で、NetAppは3種類のオールフラッシュアレイに加え、フラッシュ技術とHDDを組み合わせたハイブリッドFASまで取り揃えています。お客様の多種多様なニーズにも柔軟に応えられる、この充実したフラッシュ製品ポートフォリオこそがNetAppの大きな価値といえるでしょう」と述べています。

5年連続で2桁%の成長を遂げているネットアップ株式会社


McConneyの講演に続き、基調講演の最後には、ネットアップ株式会社 代表取締役社長の岩上純一が登壇しました。岩上は、日本のお客様に向けたメッセージとして「NetAppの日本法人は、さまざまなパートナーとの協業を通じて順調な成長を続けています。日本におけるストレージ業界全体の成長率はマイナスだったにもかかわらず、NetAppは5年連続で2桁%の成長を遂げています。日本のお客様には、ぜひともNetAppのソリューションを効果的に組み合わせて、今後の5~10年を見据えた継続可能なインフラを構築していただきたいと思っています」と語り、午前中の基調講演を締めくくりました。

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イベントレポート後編では、午後に開催されたNetAppのスタッフによる技術セッションの模様をお届けします。
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