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【番外編】
第18回:Data ONTAP 8.3でエントリーモデルが大幅に性能向上!
~ 8.2.2から8.3RC1での性能向上 ~
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All-Flash FAS環境でのData ONTAP 8.3性能向上

前回(第17回)の内容では、clustered Data ONTAP 8.3RC1では8.2.2と比較して、読み込み、書き込みいずれの処理も性能向上することを確認できました。

本検証環境では、Random Readで約15%、Random Writeで約10%の性能向上を実現しました。更に、よくありがちな最大性能(IOPSの最大値)の向上だけではなく、中負荷(FASコントローラが限界性能ではない状態)での性能(IOPS)も向上しているのがポイントです。

  • 緑色の棒グラフ:clustered Data ONTAP 8.2.2の性能(IOPS)
  • 赤色の棒グラフ:clustered Data ONTAP 8.3RC1の性能(IOPS)

緑色の棒グラフ:clustered Data ONTAP 8.2.2の性能(IOPS)
 
赤色の棒グラフ:clustered Data ONTAP 8.3RC1の性能(IOPS)

エントリーモデル環境でのData ONTAP 8.3性能向上

従来のバージョン(Data ONTAP 8.2.2)から性能向上したと言っても、ミッドレンジ以上のモデルや、All-Flash FAS環境の話でしょ?と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。そこで今回は、エントリーモデルのFASをData ONTAP 8.3で動作させることで、前回(第17回)ご紹介したAll-Flash FAS8060以上の性能向上を実現できることをご紹介します。

検証環境の前提:FAS2240-2 SAS x 24搭載モデル(active - active)

最新エントリーモデルFASはFAS2500シリーズですが、今後、Data ONTAP 8.3、8.2.2(今回ご紹介する検証結果)以前のバージョン8.1.4や、clustered Data ONTAPではなく7-Modeの検証結果とも比較するために、FAS2240-2を使用しました。

※ FAS2500シリーズのData ONTAP最小バージョンは8.2.2であり、8.1.4は動作しない

今回の検証では、最も身近な構成であり、多くのシステムで導入いただいているFAS2240AにSAS x 24ドライブが内蔵された環境を想定し、検証環境を構築しました。また、搭載された2つのコントローラをactive – activeで使用することを想定し、検証環境を構築しました。

検証環境


検証環境
 
検証環境-2

clustered Data ONTAP 8.3RC1環境ではAdvanced Drive Partitioning(ADP):root-data partitioningを使用しています。ADP:root-data partitioningに関しては、以下のTech Ontap記事をご参照ください。

次の図の通り、clustered Data ONTAP 8.3RC1環境では、ADP:root-data partitioningを使用することで、ユーザが使用できるドライブ数が向上します。本検証環境では、SIOでI/Oする対象のファイルを「ノード1用のaggr(図中:赤色のアグリゲート)」に配置しました。clustered Data ONTAP 8.2.2環境の場合は6D2P、clustered Data ONTAP 8.3RC1環境の場合は9D2Pと、SAS x 3向上していることが分かります。


次の図の通り、clustered Data ONTAP 8.3RC1環境では、ADP

検証内容(NetApp SIOで生成したI/Oワークロード)

  • I/O サイズ:4KB、8KB、16KB
  • Random Read 100%

    • 1 サーバの SIO スレッド数を 5、10、…、50 まで増加
      (4 サーバで SIO を実行するため、計 20、40、…、200)
  • Random Write 100%

    • 1 サーバの SIO スレッド数を 1、2、…、10 まで増加
      (4 サーバで SIO を実行するため、計 4、8、…、40)
  • Sequential Read 100%およびWrite 100%

    • I/O サイズ:256KB
    • 1 サーバの SIO スレッド数を 1、2、…、10 まで増加
      (4 サーバで SIO を実行するため、計 4、8、…、40)

検証結果

次のグラフは、Random Read 100%、Random Write 100%、Sequential I/Oにおける、clustered Data ONTAP 8.2.2と8.3RC1の性能の傾向です。

  • 緑色の棒グラフ:clustered Data ONTAP 8.2.2のIOPS
  • 赤色の棒グラフ:clustered Data ONTAP 8.3RC1のIOPS
  • 黄色の折れ線グラフ:clustered Data ONTAP 8.2.2のlatency(サーバ側)
  • 青色の折れ線グラフ:clustered Data ONTAP 8.3RC1のlatency(サーバ側)
Random Read 100%
 
Random Write 100%


  • 緑色の折れ線グラフ:clustered Data ONTAP 8.2.2のスループット(MB/sec)
  • 赤色の折れ線グラフ:clustered Data ONTAP 8.3RC1のスループット(MB/sec)


Sequential Read and write 100%


検証結果の通り、clustered Data ONTAP 8.3RC1では8.2.2と比較して、読み込み、書き込みいずれの処理も性能向上することを確認できました。本検証結果では、Random Readで約50%、Random Writeで約35%の性能向上を実現しています。更に、前回(第17回)と同様に、よくありがちな最大性能(IOPSの最大値)の向上だけではなく、中負荷(FASコントローラが限界性能ではない状態)での性能も向上しているのがポイントと言えます。

エントリーモデルであるFAS2240-2でこれだけの性能向上を実現できたのは、Data ONTAP 8.3RC1による基礎性能の向上に加え、ADP:root-data partitioningによるユーザが使用できるドライブ数の向上による恩恵と言えます。



Author 岩本 知博(いわもと ともひろ)
ネットアップ株式会社
ソリューション技術本部
パートナーSE部 システムズ エンジニア

会津大学大学院 コンピュータ理工学研究科卒、外資系データベース メーカを経て2012年パートナーSEとして入社。入社以来、パートナー支援とフラッシュ ソリューションおよびデータベース ソリューションを中心に活動。

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