NetApp Tech OnTap NetApp Logo
NetApp Tech OnTap
ネットアップのクラウド ソリューション:
Cloud ONTAP for Amazon Web Services

シェアする NetAppオフィシャルFacebook

ネットアップ クラウド ソリューション シリーズは、プライベート クラウド、パブリック クラウド、ハイブリッド クラウドの各リソースについて、そのフル活用術を解説するシリーズです。今回は第3弾をお届けします。

パブリック クラウドが、コスト、柔軟性の面で企業に大きなメリットをもたらすことに疑問の余地はありません。しかし、いざ社内の資産をパブリック クラウドの各種機能と統合しようとすると、大きな困難に直面します。

ネットアップがCloud ONTAP を構築したのは、こうした問題を解決するためです。Cloud ONTAPを使用すると、世界No.1のパブリック クラウドで、世界No.1のストレージ オペレーティング システムを活用できるようになります。企業のストレージ要件に素早く簡単に対応し、Amazon Web Services(AWS)のコンピューティング機能やストレージ機能を最大限に活用することができます。

OpenStackの論理アーキテクチャ。さまざまなモジュールが連携して動作します。

図1)Cloud ONTAPをパブリック クラウドで使用すると、ニーズに確実に合わせて、必要な分だけITリソースを利用できます。

Cloud ONTAPでは、ネットアップやData ONTAP®ソフトウェアに含まれる以下の機能をすべて利用できます。

  • NASとSANのサポート:アプリケーションを一新することなく、クラウドでNASとSANを実行できます。パブリック クラウドによっては、CIFS / SMB、NFSなどの重要なプロトコルがサポートされていない場合があります。
  • 統合データ プロテクション:効率性に優れた高速なバックアップやレプリケーションによって、重要なアプリケーション データを保護できます
  • 高度なStorage Efficiency機能:圧縮、重複排除、シンプロビジョニング、クローニングなどにより、必要なストレージの総容量を削減して、データ管理を効率化できます。
  • OnCommand managementソフトウェアOnCommand Workflow Automation(WFA)などの各種機能が搭載されています。
  • エンタープライズ サポート:ネットアップから直接ご利用いただけます。

Cloud ONTAPは、ネットアップのビジョンの重要な要素であり、ネットアップのデータ ファブリックを構成し、ハイブリッド クラウドにおけるデータモビリティやデータ管理を簡易化します。この記事では、Cloud ONTAPとOnCommand Cloud Managerソフトウェアを併用して、クラウドでのシンプルなデータ管理を実現する方法について説明します。ネットアップは、推測による作業を排除し、クラウド ストレージと必要なエンタープライズ機能を、わずか数分で簡単にプロビジョニングできるようにしています。

Cloud ONTAPの紹介

パブリック クラウドの課題
パブリック クラウドを活用したいと考えている企業は少なくありませんが、クラウド ストレージには、企業が懸念する重大な制約があります。つまり、データ保護、可用性、データモビリティに関する機能が概して欠けているため、運用上の要件を満たせないということです。

クラウド コンピューティング リソースは即応性に優れていても、データは違います。データは、パフォーマンスを高めるために、コンピューティング環境の近くに配置しなければなりませんが、クラウド間でのデータ転送においては容易なことではありません。データの移動は時間がかかり、相当の帯域幅(そして相当のコスト)が必要になる場合もあります。自社運用ストレージとさまざまなクラウド サービスとの間で、データ形式やデータ サービスに互換性や一貫性がないこともあります。

Cloud ONTAPのメリット
Cloud ONTAPの性能は、このような状況でこそ発揮されます。Cloud ONTAPは、クラウド ストレージに取って代わるものではなく、利用可能なAWSストレージ サービスを強化することで、エンタープライズ機能を提供したり、データ形式の一貫性を確保して、データモビリティを効率化します。

現在ネットアップ製品をご利用になっていなくても、Cloud ONTAPを導入すれば、必要なときに必要な場所で、クラウド内のストレージを簡単にプロビジョニングできます。Cloud ONTAPを利用すると、次のことが可能になります。

  • 異なるAWSロケーション間でも、単一のロケーション内でも、データを簡単に複製、バックアップ、移動できます。
  • データをNetApp Private Storage(NPS)サービスに移動、バックアップ、複製して、パフォーマンスとセキュリティを高めます。現在、NPSはAWS、Microsoft Azure、SoftLayerに対応しています。
  • ネットアップ ストレージを基盤とする、400を超える任意のクラウド サービスにデータを転送、バックアップ、複製できます。

自社のデータセンターでネットアップ ストレージをご利用の場合は、Cloud ONTAPでこうした機能をすべて使用できるだけでなく、自社運用環境とAWSロケーションとの間でデータを簡単に移動することもできます。

Cloud ONTAPの仕組み

Cloud ONTAPは、Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)インスタンスとして実行される仮想ストレージ アプライアンス(VSA)です。Cloud ONTAPの各インスタンスは、clustered Data ONTAPを実行するシングルノード クラスタとして機能します。

Cloud ONTAPは、基盤のストレージとしてAmazon Elastic Block Store(EBS)General Purpose Disk(GP2)を使用します。EC2とEBS上にCloud ONTAPを構築すると、AWSフレームワーク内でData ONTAPのメリットをフルに活用できます。

SSD partitioningはFAS2000シリーズを含むすべてのモデルで使用することができます。

図2)Cloud ONTAPは、AWSクラウド内でEC2インスタンスとして実行されます。基盤のストレージとしてEBS GP2を使用しながら、clustered Data ONTAPのエンタープライズ機能を利用できます。

つまり、アプリケーションが、他のネットアップ ストレージを使用するのとまったく同じように、Cloud ONTAPからストレージを使用できるようになるのです。時間のかかるアプリケーションの一新も不要です。そのため、何も変更せず、使用している機能を犠牲にすることもなく、AWSで既存のアプリケーションを実行できるというわけです。

プロトコルのサポート

Cloud ONTAPは、SANが必要なアプリケーション向けにiSCSIをサポートし、ファイルサービスが必要なアプリケーション向けには、NFSとSMB / CIFSをサポートしています(ファイバチャネルとFCoEはサポートしていません)。Data ONTAPは、マルチプロトコルをサポートする優れたストレージ オペレーティング環境として業界をリードし続けていますが、Cloud ONTAPはその機能を継承しています。

8.3ではこのSystem Managerがclustered Data ONTAP本体に内蔵され、もうインストールする必要はありません。FilerViewとは異なりJavaを使用していないため、プラグインをインストールする必要もありません。clustered

データ保護と可用性

Snapshot™コピー、SnapMirror®テクノロジSnapVault®SnapProtect® ソフトウェア、SnapManager®管理ソフトウェア スイートなど、ネットアップの代表的なデータ保護ツールを使用すると、一貫した方法でアプリケーションのバックアップやリカバリを行えます。こうしたツールはCloud ONTAPとも連携して動作するので、クラウド内でエンタープライズレベルのデータ保護をコスト効率よく簡単に実現できます。ネットアップの「Snap」ツールは、設定や操作が簡単に行えるように設計されており、この点が長年にわたって高く評価されています。たとえば、IDCの調査において、NetApp SnapMirrorは、レプリケーション ソリューションとして常に1位か2位の評価を得ています。

Cloud ONTAPの各インスタンスは、特定のAWSリージョンで実行されます。そのため、Cloud ONTAPは、そのリージョン内の基盤のEC2サービスやEBSサービスを利用する場合と同程度の可用性を提供できます。Snapツールを使用すれば、別のCloud ONTAPインスタンスにデータを複製することもできます。可用性のニーズに応じて、同じAWSアベイラビリティ ゾーンまたはリージョン内で複製することも、別のゾーンまたはリージョンに複製することもできます。

Storage Efficiency

Cloud ONTAPのもう1つの重要なメリットは、シンプロビジョニング重複排除圧縮クローニングといった、Data ONTAPのStorage Efficiency機能を利用できることです。こうしたテクノロジを活用すれば、必要なストレージ容量を大幅に削減できるだけでなく、アプリケーションのサポートや、開発、テストに要する時間も短縮でき、結果として、クラウド ストレージのコスト全体が削減されます。

表1)企業におけるパブリック クラウドの代表的なユースケース

SSD partitioningはFAS2000シリーズを含むすべてのモデルで使用することができます。

OnCommand Cloud Manager

OnCommand Cloud Managerは、ネットアップ クラウド エコシステムに不可欠な要素です。Cloud Managerを使用すると、Cloud ONTAPを簡単に導入、設定して、すべてのCloud ONTAPインスタンスを一元的に管理できます。また、AWSクラウド内で使用するリソースのコストを監視し、より簡単にライセンスや使用権を管理することもできます。

Cloud Managerは、自社運用環境(ネットアップ サポート サイトからダウンロード)またはAWS内(AWS Marketplace から導入)に導入します。Cloud Managerを導入したら、ウィザードベースのCloud Managerインターフェイスを使用して、Cloud ONTAPインスタンスを導入します。Cloud Managerインターフェイスは、Cloud ONTAPインスタンスを数分で完全に動作可能な状態にし、AWS環境内ですぐにデータを提供開始できるように改良されています。Cloud Managerの実際の使用方法については、Cloud ONTAPのビデオをご覧ください。

Cloud Managerは、Cloud ONTAPインスタンスだけでなく、NetApp Private Storage for Amazon Web Servicesも管理します。NPSは、Cloud Managerとともに、ネットアップが提供しているもう1つのパブリック クラウド向けソリューションです。NPSは、NetApp FASストレージ システムを、パブリック クラウド ロケーションの近くにあるパートナーのデータセンター内に配置し、パブリック クラウドのコンピューティング リソースに広帯域かつ低レイテンシで接続できるようにします。NPSは、パフォーマンス、セキュリティ、データ主権が重視される状況に特に適しています。

SSD partitioningはFAS2000シリーズを含むすべてのモデルで使用することができます。

図3)OnCommand Cloud Managerでは、ウィザードベースのシンプルなインターフェイスを介して、Cloud ONTAPやNetApp Private StorageにStorage Virtual Machineを導入し、監視することができます。

NPSやCloud ONTAPを使用すれば、ハイブリッド データ ファブリックを構築して、ニーズに合わせていつでも最適なクラウドにデータを移動できます。

Cloud ONTAPの導入にあたって

ここまでで、Cloud ONTAPとCloud Managerの概要とその仕組みについて解説してきましたが、ここからはサービスの利用方法について、いくつか具体的に説明します。Cloud ONTAPサービスは、次の2つの方法で購入できます。

  • 従量課金制:AWS Marketplaceから直接Cloud ONTAPサービスを購入して導入します。料金は時間単位で計算されます。
  • お客様所有のライセンスを使用(BYOL):6カ月間のサブスクリプションをネットアップから直接購入します。
表2に詳細を示します。

表2)Cloud ONTAPサービスの購入

SSD partitioningはFAS2000シリーズを含むすべてのモデルで使用することができます。

どのパッケージにも、マルチプロトコルのサポート、FlexClone®テクノロジ、ネットアップのデータ保護ソフトウェア製品一式、OnCommandスイート(OnCommand Insightを除く)が含まれます。EBSストレージのタイプはすべてGP2で、SSDストレージが使用されます。使用できるEC2インスタンスの具体的なタイプや容量制限は、選択するパッケージによって異なります。

Exploreパッケージは、主にCloud ManagerインターフェイスやCloud ONTAPのストレージ機能をテストする目的でご利用いただけます。時間制のStandardパッケージは、短期間だけ使用する場合に適しています。一方、BYOLのStandardパッケージは、一定期間クラウドに大量のデータを保存する予定がある場合に適しています。

次世代のクラウド

ネットアップは、あらゆる規模の企業が、プライベート クラウド、パブリック クラウド、クラウド サービス プロバイダの各環境で、柔軟性に優れたクラウド ソリューションを使用して、高度なストレージ サービスを活用できるよう、全力で取り組んでいます。今後、IT環境では、3つのすべてのアプローチを要素として取り入れた、ハイブリッド モデルが主流になると予測されます。賢いITチームは、ビジネス即応性の向上を目指して、早くもこの方向に転換し、さまざまなメリットを活用するための取り組みを進めています。

Cloud ONTAPは、導入が容易なだけでなく、グローバルに提供されています。NetApp Private Storage製品、ネットアップ ストレージを使用している400社を超えるクラウド サービス プロバイダ、プライベート クラウド向けのネットアップ ソリューションとともに、Cloud ONTAPは、クラウドを最大限に活用していただくうえで、不可欠な要素であるとネットアップは考えています。プライベート クラウドの詳細については、最近の2つのTech OnTap記事をご覧ください。

ネットアップのクラウド ソリューションの新たな展開については、今後のTech OnTap記事で最新情報をご確認ください。



Cloud ONTAPに関するご意見をお寄せください。

ご質問、意見交換、情報提供は、ネットアップのコミュニティ サイトまでお願いいたします。

Kevin Hill Kevin Hill
ネットアップ
クラウド ソリューション アーキテクト

Kevinは、ネットアップ クラウド ソリューション グループの中心メンバーとしてハイブリッド クラウド ソリューションの構築に力を注いでいます。標準化や自動化による耐障害性の強化を図るとともに、お客様にもたらされるメリットの認知度向上に精力的に取り組んでいます。ネットアップでは10年以上、IT業界では25年を超える経験があります。ノースカロライナ州ローリーの郊外で妻と3人の娘と暮らしています。
関連情報
Cloud ONTAPとネットアップのデータ ファブリック戦略の詳細

詳細については、Cloud ONTAPのページをぜひご覧ください。また、クラウド リューションのランディング ページでも、ネットアップの全クラウド ソリューションを紹介しているほか、次のリンクでもさらに詳しい情報をご確認いただけます。
>その他の情報
NetApp Private Storage for SoftLayer

IBM傘下にあるSoftLayerは、クラウド向けNetApp Private Storageソリューションを提供するにあたって、ネットアップと新たに提携したクラウド プロバイダです。詳細については、NetApp Private Storage for SoftLayerのページをご覧ください。また、アーキテクチャ、導入、テストの詳細については、TR-4326:『NetApp Private Storage for SoftLayer: Solution Architecture and Deployment Guide』を参照してください。

関連情報
Go further, faster TRUSTe
お問い合わせ   |   購入方法   |   フィードバック   |   採用情報  |   登録   |   プライバシーポリシー   |   © 2015 NetApp