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「ネットアップの強みをオープンクラウドにも活かす!」
~NetApp with OpenStack の姿~

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これまでビッグデータ関連でTechONTAPに顔を出してまいりましたが、今回はクラウドにフォーカスした情報をお届けします。

今、すごい勢いで盛り上がりを見せてきている「OpenStack」。意外かもしれませんがネットアップはOpenStackにかなり早くから貢献しています。情けないことに私自身は今年に入るまでそこまでとは知りませんでした。よくよく確認・調査してみたり、お客様への支援をしていく中だんだんとその全貌、取り組み具合いがわかってきました。ひとえに強力なストレージOS「clustered Data ONTAP」のなせる業がそこにありました。更にNetAppが開発し提供しているドライバの中身を見ていく中でPythonもやっておかないといけないなという気にもなってきましたし、その魅力に今更ハマっている今日このごろです。(もともとPerler であったので手はつけていませんでした・・・)

さて、今回から数回に分けてその中身についてお伝えしていきます。先に簡単に所感を述べますと、手前味噌となりますがOpenStackとからみあうストレージでいうとネットアップが現時点No1ではないかと思ってしまうほどでした。最終的には適材適所で選択する余地はあるもののサービスのクラウド基盤として考えた時、可能性は無限に広がるのではないかと考えています。・・・というハードルを思い切り上げつつはじめたいと思います。

「OpenStack」特にインフラ系エンジニアであれば知らないとマズイかも!?

本稿を読まれている読者の中にはそれほどおられないかもしれませんが、まず「OpenStack」って聞いてどんなもんか?すぐにイメージできないようであれば黄色信号かもしれません。もし、まだご存知ない方がおられましたらすぐにキャッチアップしましょう。今の世の中、情報はいくらでも手にはいります。特に後にも述べますがOSS(オープンソースソフトウェア)なのでなおさらです。以下では特にSlideShareで公開されているものが素敵にまとまっているのでご紹介しておきます。

手っ取り早く知りたい方・・・「OpenStack 概要」吉山 あきら氏
もっと頭使わず知りたい方・・・「OpenStack の概要紹介」おや あゆみ氏
最新情報知りたい方・・・「OpenStack Summit 出張報告」玉置 伸行氏

本記事でOpenStackをなんぞやというところからはじめるのは、本質を語る上で道のりが長くなるし且、知っている方にとってはけだるいものになるかと考え、ここでは参考をご紹介するに留めたいと思っていましたが、そうはいってもここで何も記載しないのもカッコがつかないので自分の言葉も少しお伝えします。

OpenStackはクラウド基盤を構成するオープンソースソフトウェアです。ただし、1つではなく複数のソフトウェアが組み合わさっており(疎結合)、これらは「プロジェクト」と呼ばれる各コンポーネントで開発されています。

OpenStackプロジェクト全体(の主なもの)

OpenStackプロジェクト全体(の主なもの)

ライセンスはApache License ver 2.0、開発言語は基本的にPythonが採用されています。OpenStackプロジェクトの起源は2010年にNASAとRackspaceの共同イニシアチブとして始まりました。2012年にOpenStack Foundationが発足して現在に至ります。現在までに300以上の企業が参加し、ネットアップを含む200社以上がプロジェクトに貢献しています。今もなお参加企業、開発者が増えてきています。

参考:コミュニティ人口累計

参考:コミュニティ人口累計
出典:http://www.qyjohn.net/?p=3432

OpenStackは半年毎に新しいリリースがでるのも特徴で、本稿執筆時点で最新版は「Juno」というリリースです。

そもそも「クラウド基盤ソフトウェア」ってなんぞ?というところもピンとこない方のために補足すると、要はAWS(Amazon Web Service)みたいなものを自分(自社)で持って(作って)みませんか?ということで、ユーザが使いたい・欲しい時に、必要なスペックのマシン(仮想・物理問わず)を手に入れられるとても柔軟な基盤を構成するためのソフトウェア、というものです。それを自社のインフラへ使うのもよし、ビジネスとして使うのもよしです。実はOpenStackプロジェクト以外にも「クラウド基盤」を構成するためのソフトウェアは他にもあります。オープンソースでよく引き合いに出されるのはApache CloudStackであったり、個人的には名前の響きがよくカッコイイとおもってるEucalyptusなどがあります。一方プロプライエタリなものも存在します。クラウド基盤のイメージをざっくり描くと以下のようなコンポーネントが組み合わさって構成されることになります。

クラウド基盤ソフトウェアの構成イメージ

クラウド基盤ソフトウェアの構成イメージ

前提知識としてはだいたいこれくらいにしておきます。

なぜNetAppとOpenStackなのか?

まず、ネットアップはOpenStack Foundationの設立メンバーであり、はじめてのメージャーストレージベンダーでもあります。

クラウド基盤ソフトウェアの構成イメージ

OpenStackサミットのスポンサー参加や、アップストリームへの貢献、開発への関与を積極的に実施しています。ここまで関与し続けているには理由があります。

それはOpenStackをクラウド基盤として採用していく企業にとって必要不可欠な部分をNetAppが補完しサービスレベルを上げ、また活用の幅を広げるすることができるためです。それはどういったことでしょうか。OpenStackのプロジェクトの中には「ストレージ」の役割を持つものも存在します。これらのプロジェクトは通常サーバ上のローカルディスク、ファイルシステムをそのデータ領域とすることができ非常にシンプルです。しかしながら、クラウド基盤の"ストレージデバイス"として見た時それはユーザまたは運用・サービス提供側の要求を満足できない面も多くあります。例えば「XXXGBの容量が欲しい」という単純な要求だけではなく「OLTP系で利用するために低遅延なデバイスが欲しい」「データが消えてしまっては困るのでバックアップ対応されたデバイスが欲しい」とうものが想定できます。また運用やサービスとしてクラウド基盤を展開される側から見た時、「容量を効率よく使いたい」「ディスクドライブへのIO負荷を下げたい」「数百~数千といった展開を迅速にしたい」「災害対策も考慮したい」「メンテナンス時間を軽減したい」といったこれまで当たり前のように物理や仮想のインフラに対して行ってきたような要望もありそうです。企業内のプライベートクラウドとして使う場合、また自社でサービスを立ち上げる際の基盤として構成したい場合、これらのケースは容易に想像できます。これらの要求に応えるためには、通常の構成では難しいのです。一方、OpenStackのストレージが関連するプロジェクトにはバックエンドとして様々なデバイスを対象にすることができます。その対象となるデバイスとしてNetApp FASストレージ、E-Seriesも例外ではありません。ここでNetApp FASは既に多くの企業に選ばれるストレージとなっており高度な機能を多く備えています。ゆえにこれらのプロジェクトと組み合わせることによってエンタープライズニーズに応えていこうと考えました。その結果OpenStackのコミュニティに貢献するという形で現在に至っています。

さらに、昨今のクラウド基盤ソフトウェアへの要望はまだまだ止まりません。OpenStackにおいてもリリース毎に新しいプロジェクトが追加されることも多々有ります。1つあげると、「共有ファイルサービス」のプロジェクトがこれからの段階になってきています。コードネームはManilaといいます。(Manilaの詳細は本連載の最後の方でご紹介する予定です)みなさんがご存知のとおり、ネットアップはファイルサーバとしてはとても多くの実績とノウハウを持っています。このManilaにはネットアップの開発者が多く設計に携わっており貢献をしている事がわかっており、次のリリースに正式なコアプロジェクトとなれるように進められています。このバックエンドに当然NetApp FASはつけることができます。当然、他のミドルウェア、他ベンダーのストレージもつけることができます。おそらく、ネットアップは今後も様々なシーンでOpenStackへ貢献していくことになると考えています。欲をいえば、私もその一端を担えるといいなと思ってます。

「NetApp with OpenStack」の具体的な中身については次回以降でお話していきます。 実は、「NetApp with OpenStack」についてはNetApp Japan BlogやSlideShareなどを通じて情報公開しているものもあります。「月次連載では待てない!」という方はそちらもご参照いただければとおもいます。

倉持健史(くらもちたけし)

倉持健史(くらもちたけし)
システム技術本部 システムズエンジニア
NetApp




東京電機大学情報科学科卒、UNIX 系 SIer、Linux HA クラスタソフトウェアメーカを経て 2011 年 9 月パートナー SE として入社
Soution SE 社内外の技術支援を中心に活動、clustered Data ONTAP はもとより、BigData関連他、Flash技術、
IaaS Platform(OpenStack)等担当
1978 年 8 月 22 日 東京生まれ
基本はインドアだが登山も好き、TEKKEN はポールでゴリ押し
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