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1から学ぶVMware on NetApp
第20回
VVols連携をいち早くリリース!
VVolsコンセプトから紐解くSANストレージの課題とは

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はじめに

6月30日より、Vvols(Virtual Volumes)のベータプログラムが始まりましたが、既に検証などされたお客様もいるのではないでしょうか。 Vvols機能自体まだベータ機能ということもあり、VMware Communityサイトでの紹介となりますが、ネットアップもこちらに対応ストレージとして紹介されています。 VVols自体、短時間で紹介することが難しいため、数回に分けて解説を予定しています。 今回は、まずネットアップのリリース状況と、VVolsが生まれた背景についてコンテンツをお届けします

VVolsベータプログラム提供前から、ネットアップはVVolsをONTAPに実装済み



VVolsのベータプログラムが開始したのが2014年6月末ですが、VVolsに対応したONTAPのバージョン8.2.1 は2014年4月にリリースしています。 一見矛盾しているように見えますが、ネットアップはVMwareと共同でVVolsを過去から開発を進めており、その現れとなります。 合わせて、ネットアップとしてはVVolsのデザインパートナーであり、FAS自体もリファレンスとなっていることからVVolsの実装についても、一番のタイミングでお客様に案内することができました。 この度のVVolsのベータプログラムですが、vSphereとしては時期vSphereベータ版の環境があれば利用可能です。そしてストレージですが、ベータサイトに対応ストレージベンダーの紹介があります。 メールベースの申請手続きで対応するベンダーが多いようですが、ネットアップはVVols検証に必要なモジュールを弊社サポートサイトより提供しています。 また、利用にあたっては、特に利用者制限も無く、申請も不要です。ネットアップFASをお持ちのお客様であれば今すぐにでも検証できますので、ネットアップとしては多くのお客様に検証していただき、多数のフィードバックが届くこと期待しております。

 VMware Virtual Volumes(VVols)ベータサイト

ハンズオンラボコースもいち早く提供



ネットアップはベータプログラムの提供だけでなく、vmworld 2014の会場においてもVVolsのラボコースを提供していました。 今後、vForumなどの場での提供も予定しておりますので、ネットアップFASをお持ちで無いお客様は是非ともお試しください。

ネットアップのVVolsデモ



コンテンツサイズの都合上、ネットアップのVVols実装の紹介は次回の予定となりますが、一足先に動作概要、操作画面を知りたい方はYoutubeサイトに掲載中の動画よりvSphere Web Client上からの操作など確認することができます。 VVolsを使うことにより、仮想マシンのスナップショットやクローン操作が高速化されますが、この辺りについても動画で紹介しています。
YouTube – NetApp VVol Demo2014

SANストレージの限界とVirtual Volumes(VVols)の登場



本連載においても何度か触れてきましたが、vSphere環境とSANストレージの相性は決して良いとは言えず、運用上の課題が多数ありました。歴史的に、これらの課題をVMwareとしてはVAAIというストレージAPIを使って解決してきましたが、それでもいくつかの課題は解決できずに残っています。 そして以下2点については、現時点においても特に解決が難しい課題として位置付けられています

(1)ストレージスナップショットを使ったバックアップ運用
vSphere上で管理する仮想マシン単位とストレージ上でのLUNの管理単位が一致していないため、ストレージ上で搭載するLUN単位のスナップショット機能を使ったバックアップ運用ができない問題があります。 例えばストレージのリストア機能を使って、昨日の状態のLUNに復元することはできますが、LUNに紐付いたDatastore上に配置している全ての仮想マシンが昨日の状態になってしまうことを意味します。 現在のSAN環境の仕様では他の仮想マシンに影響を与えずに単一の仮想マシンをストレージ機能を使ってリストアすることが非常に困難なため、お客様はVADPなどをつかったネットワーク経由のバックアップ運用を採用するケースが多いのではないでしょうか。

(2) 仮想マシン単位での厳密な性能コントロール 現状のSAN環境では単一のLUN(Datastore)上に複数の仮想マシン、仮想ディスクを配置するケースが大半になります。 この構成条件で、ある仮想マシンがストレージの性能リソースを不意に大量消費してしまった場合には、同一LUN(Datastore)上に配置している仮想マシンに対しても性能影響を避ける事ができません。 vSphereの上位エディションを利用すれば、SIOC機能を使ってQoSを掛けることができますが、このSIOCも遅延が設定されたしきい値を超えると、混雑状態を緩和しようと試みるなど厳密なQoSという位置付けではないので注意が必要です。
各社QoSで性能を制御できるストレージ製品もでてきていますが、ストレージ上での最小単位となるLUN単位でのQoSを掛けた場合にはvSphere上ではDatastore単位のQoSとなるため、本来の要望の仮想マシン単位のQoSを実現するには仮想マシン毎にLUN(Datastore)を割り当てる必要があります。

上記2つはやはりSANストレージを使う以上解決が困難であるため、VMwareとしても数年前からVirtual Volumes(VVols)のコンセプトを打ち出し、VAAIとは別の切り口でソリューションを提供しようとしています。 VVolsを使った運用をつかうことで、対応したストレージ上では『LUN=Datastore』ではなく『LUN=仮想マシン』のような運用に切り替え、ストレージが持つスナップショット機能やQoSをvSphereの運用に有効活用できることを目的としています。
ここでは、SANストレージの課題として紹介させていただきましたが、従来ネットアップをお使いのお客様はNFS Datastoreを利用しているケースがほとんどであり、上記の課題に対しては運用上の問題とはなっておらず差し迫った問題にはなっていません※ しかし、VMwareの観点ではSANストレージをお使いのお客様の割合も多いことから、VMwareの機能としてこのような実装が必要となってきています。

※ネットアップFASとNFS Datastoreの場合には、VSC(vCenterプラグイン)の機能でVM単位の高速バックアップ、リストア機能を提供し、ネットアップFASのファイル単位のQoS機能で仮想マシン単位のQoSを実現しています

最後に

今回はVMwareの最新のストレージ機能となるVVolsの概要紹介となりました。vmworld 2014においてVVols関連のセッションを受講された方などは『VVolsはストレージプロファイルベースの管理を実現するために必要となる機能』という印象が強いかもしれませんが、実は今回紹介したようにSANストレージを使った運用の限界に対処するための機能となる一面もありますし、むしろこの一面のほうが強いのではないでしょうか。 次回は VVolsについてもう少し掘り下げて紹介し、ネットアップの実装についてもお届けします。

合わせて、2014年11月5日(水)~6日(木)に開催されるvForum2014の会場においてネットアップも出展することとなりました。 スポンサーセッションではVVolsをテーマにして講演を予定しておりますので、是非とも皆様の事前登録おまちしております。

vForum2014 ネットアップセッションの詳細は コチラ!

大西宏和(Hirokazu Onishi)
システム技術本部テクノロジーSE部
シニアシステムズエンジニア

立教大学社会学部観光学科卒、外資系ストレージメーカーを経て2002年NetCache(セキュリティアプライアンス製品)担当SEとして入社。 入社以来、パートナー及び仮想化ソリューションを担当。 趣味は旅行とサッカー観戦。
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