NetApp Tech OnTap
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から学ぶVMware on NetApp
第十八回
番外編
VMware PARTNER EXCHANGE 2014 ネットアップセッション紹介

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はじめに

先月4月25日に開催されたVMware PEX2014においてネットアップも出展させていただきました。 今年も展示ブースだけではなくセッションも実施しましたが、会場が満席になるほど盛況であり、ご来場頂いたお客様にはこの場を借りてあらためて御礼申し上げます。
ネットアップセッションでは、弊社、通信・クラウド・ITサービス営業部 部長 藤井が登壇し、ここで差がつく!今すぐ構築可能なハイブリッドを超える「最強クラウド」の作り方と題してネットアップが考える最強のクラウド『Unbound Cloud』戦略とクラウドビジネスを推進するためのSP/SIパートナープログラムについて講演させていただきました。
今回のTechONTAPでは番外編としてVMware PEX 2014 ネットアップセッションからテクニカルなコンテンツをピックアップしてお届けします。



サービスプロバイダにとってクラウドサービスの差別化を成功させるために

これまで本連載においても、ネットアップFAS及びFASのストレージOSとなるclustered Data ONTAPがvSphere環境に多大なメリット、効果を発揮すること紹介してきましたが、今回のイベントではクラウド事業者様、SIパートナー様の視点でネットアップのストレージがどのようにお客様のクラウドサービスに対して支援できること紹介させていただきました。

ネットアップのストレージOSでは既に3年前からストレージコントローラもStorage Virtual Machine (SVM)として仮想化しており、VMwareのvMotionやStorage vMotion機能と同様に、この仮想化されたストレージコントローラも各物理コントローラ間、ディスクシェルフ上のストレージプール間をネットアップの機能を使って高速に移動することができます。
また、Clustered Data ONTAPでは単一のネームスペースとしてNFS Volumeを提供しているため、vSphere側にも変更や影響を与えること無く、SVMの移動を実現します。

サービスプロバイダ様にとっては、ネットアップ独自の機能となる、ストレージコントローラまで仮想化したストレージソリューションを使うことで、独自のクラウドサービスを提供でき、最重要課題の一つとなる競合事業社との差別化を実現するためにネットアップFASを選択いただいています。
ネットアップのスケールアウト型ストレージをクラウド基盤上で使うことにより、エンドユーザーの変化する様々な要件に対して単一のストレージ環境で対応できる柔軟性を持ち合わせています。例えば、各物理ノードに紐付いたSAS、SATA,SSDの領域を階層化した運用も勿論可能ですが、ネットアップFASの場合には自動階層化だけではなく、クラウド管理者側の意思決定の元で明示的にデータの移行が可能です。物理ストレージコントローラ間のデータ移行もclustered Data ONTAPに接続された20Gbpsのクラスタネットワークを通して、1GB/s※のスループットで高速移行できる機能を有しているため、サービスの展開やサービスレベルの変更も迅速に反映することができるのです。
一時的に高性能なストレージを必要とするお客様には、SSDで構成されたストレージプール上にDatastoreを移行するようなフラッシュストレージ時間貸しなどのサービスもvSphere側の機能で仮想マシンを移行するのではなく、ネットアップのストレージ機能を使えば分単位で実現可能です。

※クラスタネットワークのスループットはストレージコントローラの性能、設定(スロットルの解除)、I/O処理状況などにも依存します。



クラウド基盤に必須のセキュリティ機能

Clustered Data ONTAPのStorage Virtual Machine機能を使うことで論理的に完全に分割し、クラウド環境のデータ管理をセキュアに実現することができます。
また、ネットアップFASは単一のストレージコントローラ、ストレージOS上でブロックアクセス、ファイルアクセス用途のストレージプロトコルに対応しているため、クラウドサービスとしてもエンドユーザーが要求する様々なストレージ用途にも対応可能です。
エンドユーザーがファイルサーバー用の領域やアプリケーション用のデータ領域を要求した場合、一般的なストレージ製品の場合には、vSphere用のストレージ領域とは別にストレージ製品を用意する必要がありますが、ネットアップの場合には不要です。
Clustered Data ONTAPを使った統合ストレージ基盤であれば、QoS、フラッシュストレージ、VST(バーチャルストレージティア)機能などと組み合わせて、vSphere上で動作する仮想マシン用途以外にも様々な異なるストレージワークロードに対しても安心して利用できます。

このようにネットアップFASを使ったクラウドはサービスプロバイダだけでなく、企業向けクラウド(利用型、所有型ともに)基盤のストレージとして数多くご利用いただいております。
そして、各クラウド内で稼働するネットアップFASを接続することで、クラウドOS側の機能と比較して、データ量も効率的に転送され、短時間でクラウド間データ移行も実現できるため、最強のハイブリッドクラウド環境を作成するには欠かせない機能として位置付けています。

Storage Virtual Machineを使ったセキュアなマルチテナントを実現することで

-  エンドユーザー毎の仮想マシン群をセキュアに分割
-  エンドユーザー内のファイルサービスを完全に分割
-  エンドユーザーの重要なアプリケーションデータを不要なアクセスから完全に遮断

全てのデータを仮想マシン(VMDK)で処理するのではなく、ネットアップFASのストレージ領域(NFS/CIFS/iSCSI)と組み合わせることで

-  各種アプリケーションに最適なプロトコルを使って運用
-  クラウド移行後もエンドユーザーのアプリケーション運用を変えずに運用可能
-  高機能でスケーラブルなファイルサーバー機能をも提供

※ユーザープロファイル、ホームディレクトリ、ファイル共有領域に対してストレージのスナップショット機能をエンドユーザーに提供



高品質のクラウドサービスを提供するために

Clustered Data ONTAPでは標準機能としてQoS機能を提供しています。vSphere側でのQoSに該当する機能はシェア型の性能値設定となり、仮想マシンの優先度付けが主な目的となりますが、ネットアップのQoS機能では厳密に設定値が適用されるため、様々な顧客要件が混在するクラウド環境においても柔軟に対応できることが大きな違いとなります。

このネットアップ側のQoS機能を使うことで、クラウドサービスにおける各テナント、各サービスに対して適切な性能リソースを提供できるため、サービス事業のコスト管理を強化することができます。
その結果、過度な余剰リソースを準備すること無く運用し、競争力のある価格を実現しながら、クラウドサービス事業の収益性向上に貢献できたことなど、既に運用中のお客様からご評価いただいております。



ネットアップのストレージ技術を使ってクラウドサービスのコスト基盤を強化

ネットアップとして、前段で紹介したQoS機能以外にもFASの各種機能がクラウドサービス基盤のコスト削減に寄与できるため、ご利用いただいているお客様(サービスプロバイダ様)には是非ともネットアップFASの機能をフルに活用いただけることお願いしています。そのほとんどは無償の標準機能となり、vSphereを使った仮想化環境用ストレージとして多くの実績を積み重ねてきたネットアップを代表する機能群となります。

そしてネットアップのclustered Data ONTAPのスケールアウト型アーキテクチャと独自の容量効率化技術によりクラウド管理者の運用に関連するオペレーションを大幅に削減し、一般的なストレージ利用時と比べて、管理者が管理可能なストレージ容量も大幅にアップすることができることもネットアップの大きな特徴です。



クラウドサービスカタログを充実化することで競争力を向上

ネットアップFASの豊富なストレージ機能をクラウド基盤を通して、エンドユーザーにとっても魅力的なストレージ機能を提供することが可能です。
パフォーマンスだけでなく、ネットアップの実績あるストレージ機能を使ったバックアップや災害対策機能をプロファイル化しサービスメニューとして提供すれば、一般的なクラウドサービスよりも高いバックアップ頻度、より多くのバックアップ世代保証、より短時間のRPOを実現したサービスを提供することができます。
また、Datastoreなどのストレージ領域を重複排除してできた削減効果をエンドユーザー側にも提供したり、NFS VAAIを使った容量を消費しないクローンなどもサービス化して提供することも差別化につながるのではないでしょうか。

そして、サービスカタログを充実できるだけでなく、エンドユーザーの変化する要件に応じて、迅速に適用されたサービスを変更できることもネットアップFASの特徴です。
お客様がサービスタイプを変更した場合には、新しいサービスに対応した物理ストレージ領域にお客様のデータを移行することも簡単にできますし、clustered Data ONTAPのクラスタネットワークを経由して毎秒数百MB~1GBのスループットで目的の物理ストレージ上に移動できるため、極めて短時間でサービスプロファイルの付け替えができます。

最後に

VMware PEXネットアップセッションでは、ネットアップの独自の技術を使うことで、サービス事業者様には『クラウドサービスの競争力向上、コスト基盤の強化、エンドユーザーに対して高品質のサービス提供』ができることお伝えしたと同時に、SIパートナー様向けには、『トラステッド クラウドアドバイザー』として、ネットアップFASを通じてサービスプロバイダ様が抱える課題解決に向けた独自の提案ができることお伝えしました。
連載では、セッション内の技術コンテンツのみの紹介となってしまいましたが、全編については以下、SlideShareサイト上にて公開していますので、こちらも是非ご参照ください。
SlideShare [VMware Partner Exchange Tokyo 14Apr2014] ネットアップセッション資料


大西宏和(Hirokazu Onishi)
システム技術本部テクノロジーSE部 
シニアシステムズエンジニア

立教大学社会学部観光学科卒、外資系ストレージメーカーを経て2002年NetCache(セキュリティアプライアンス製品)担当SEとして入社。
入社以来、パートナー及び仮想化ソリューションを担当。
趣味は旅行とサッカー観戦。

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