NetApp Tech OnTap
NetApp Tech OnTap
1から学ぶVMware on NetApp
第十六回
1TBの仮想マシンを1分30秒でリストアできるって信じられますか?
シェアする NetAppオフィシャルFacebook

前回、VMwareが提唱するSoftware Defined Storage及びネットアップの機能で実現するSoftware Defined Storage機能の比較の中で、一番重要となるVVOLを使った仮想マシン単位のストレージ運用もネットアップはいち早く対応していること紹介しました。 今回は、vSphere管理者の誰もが悩みを抱える、仮想マシンのバックアップ、リストアをネットアップでは既に解決できる機能を提供していることお届けします。



旧来(Data ONTAP 7-Mode)のストレージ内部動作

第十二回の連載では、VSCのバックアップジョブはネットアップFASSnapshot機能と連携して、数分単位でバックアップが取得できること紹介しました。 ネットアップ創業以来進化を続けてきたData ONTAP7-Mode』利用時にはVSCを使って、単一のVMに対してのリストアもストレージ上で高速に実行できることが、他社のストレージには持ちあわせていない大きな特徴です。 このリストアもESXi上のリソースを使わずに、ストレージ内部で高速に実行するため、従来一般的なバックアップソリューションと比較して、確かに短時間でリストアジョブが終了することができるのですが、VMDKサイズが数百GBと大きくなると、内部のデータ処理量が増えるのと比例してVMDKファイルの復元時間も増大してしまう動作でした。



Clustered Data ONTAPではVSC連携時のストレージ内部動作を改良

2011年に登場し、現在では主流となっている『Clustered Data ONTAP』をインストールしたネットアップFASの場合には、このVSCリストア実行時間が大幅に短縮されました。 VSCバックアップ動作、実行時間については旧来の7ーModeと同様に短時間で実行することができます。 そして、VSCリストア動作ですが、なんと、1TB級のVMDKであっても、秒単位でストレージ内部で復元し、全体のリストア時間も2分以下で実行する動作に変更しております。 上図では、その高速リストアの種明かしを紹介しています。 VSCのリストアジョブが開始されると、ネットアップFAS内部では、Snapshot領域内のVMDKファイルからクローンのVMDKファイルを作成します。 第五回第九回の連載で紹介したFlexClone技術を使うことで、どのようなVMDKサイズであってもNetApp FASは瞬時にクローンのVMDKファイルを作成します。 例えば、昨日のSnapshot領域のVMDKファイルを指定してクローンを実行すれば、瞬時に昨日の状態のVMDKを復元することができるので、続いてオリジナルのVMDKを削除し、クローンされたVMDKに切り替えるだけで、仮想マシン全体のリストアジョブが終了するのです。

Virtual Storage Console 5.0 リストアデモ

vSphere5.5に対応した、VSC5.0ベータ版を適用した環境を使って、高速リストアの概要を紹介します。

(1) リストア前に仮想マシンを構成するファイルを削除



今回はDatastoreDS_SVM_VSC_BR02C上の仮想マシンVM-DEMO-03フォルダ内のファイルをすべて削除しました。

(2) 削除後の仮想マシンフォルダ



仮想マシンを構成するファイルが存在しないため、仮想マシンVM-DEMO-03は起動しない状態です

(3) VSCリストアウイザードを起動



リストア対象の仮想マシンを右クリックし、リストアウイザードを起動します

(4) バックアップの選択



VSCが仮想マシンVM-DEMO-03用に取得したバックアップが表示されます。 今回は直近のバックアップ世代を指定してウイザードを進めます

(5) リストア対象の仮想ディスク(VMDK)を選択



リストア対象の仮想マシンが複数のVMDKから構成されている場合には、特定のVMDKだけを戻すこともできます。 今回は仮想マシンを構成するファイルを全て消してしまったこともあり、”The entire virtual machine”を選択します。あわせてリストアジョブ終了後に仮想マシンを自動起動させるために”Restart VM”オプションも選択します。

(6) リストアが終了した時点でvCenter上の実行済みタスクを確認



タスク詳細から確認すると、リストアジョブが163810秒に開始したことが確認できます。 仮想マシンの再ロードが163826秒に開始しているので、リストア対象の仮想マシン(VM-DEMO03)を構成するファイル群は16秒で復元されたと判断できます。 単純なリストアだけであれば約20秒で終了しました。1TBの仮想マシンが『20秒で復旧』できるって衝撃的な事実では無いでしょうか? あわせて、仮想マシンのパワーオンオプションも加えているため、163930秒に仮想マシンが起動し、VSCのリストアジョブとしては163943秒に完了しています。

※今回、VSCバックアップ時にはVMsnapshotと連携した、仮想マシン内のファイルシステム整合性オプションは使用していないため、133秒となりましたが、整合性オプションを利用したリストアの場合にはプラス2分程度のリストア時間とお考えください



VSC リストアジョブ時間比較

前段では1TBの仮想マシンのリストア時間を紹介しましたが、今回は合わせて10GB100GBの仮想マシンと旧来のストレージOS(7-Mode)上で実行した際の実行時間も確認しております。 旧来のストレージOS(7-Mode)ではやはり、ストレージ上で書き戻す動作となるため、10GBの仮想マシンのリストアに6分程度要しています。 一方、Clustered Data ONTAP上の仮想マシンの場合には、どのようなVMDKであっても、クローン機能を使って瞬時にVMDKファイルを復元できるため、仮想マシンサイズに依存すること無く、リストアジョブが完了することが確認できました。

最後に

この、単一VMの高速リストア機能は前回の連載で紹介したVVOLのコンセプトに沿ったVM単位の運用を先駆けて実装しており、VVOL正式リリース後はvSphereのインターフェースから実行した、仮想マシンスナップショットの操作と連携して動作することが計画されております。 おそらく、他社製品の場合にはSANストレージのLUNクローン機能などと連携してくることが想定されますが、ネットアップの場合にはファイル(VMDK)単位のクローン機能はクローンの依存関係やその他制約も無く、また性能劣化も無いため、フルにVVOLの運用を満たすストレージ基盤になるでしょう。

そして実際のデモにおいて、当初は半信半疑なお客様も、このリストアデモを見ていただいた後は『是非使ってみたい!」と目を輝かせて感想をいただいたりする大好評の機能となります。 そのようなこともあり、vSphere環境のバックアップ運用を劇的に変えることができる『Clustered Data ONTAP』の導入を是非ご検討いただけること社員一同お願い申し上げます。


大西宏和(Hirokazu Onishi)
システム技術本部テクノロジーSE部 シニアシステムズエンジニア、vExpert2013
立教大学社会学部観光学科卒、外資系ストレージメーカーを経て2002NetCache(セキュリティアプライアンス製品)担当SEとして入社。
入社以来、パートナー及び仮想化ソリューションを担当。
趣味は旅行とサッカー観戦。

関連情報
関連情報
第一回:NetApp は昔からユニファイドです
第二回:そのストレージ縮小できますか?
第三回:ネットアップなら
"工場出荷時状態から"3 分で構築できます
第四回:一味違うネットアップのSnapshot
第五回:ストレージのクローン機能を使ってみませんか
第六回:効果絶大!ネットアップの重複排除
第七回:最強の vCenter プラグイン:「Virtual Storage Console(VSC)4.0」
第八回:古いゲスト OS を使用する場合の落とし穴―「アライメントの重要性」についてご存じですか?
第九回:「Virtual Storage Console」は、ここが違う! 最強の vCenter プラグインProvisioning/Cloning 編
第十回:VDI on NetApp ~失敗しない VDI プロジェクトのために~
第十一回:vForum2012 ネットアップセッション紹介
第十二回:VSC を使って一味違うリストア運用を実現
第十三回:「特別番外編」
ネットワンシステムズ様ご提供コンテンツ
VMware View on FlexPod
~ 検証から見るサイジングのポイント ~
第十四回:ネットアップ FAS に変えるなら『今でしょ!』
第十五回:「番外編」
vForum2013 ネットアップセッション紹介
関連情報
 
Go further, faster TRUSTe
お問い合わせ   |   購入方法   |   フィードバック   |   採用情報  |   登録   |   プライバシーポリシー   |   © 2014 NetApp