NetApp Tech OnTap
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NetApp Innovation 2014 Tokyo イベントレポート 前編

ネットアップ株式会社は、2014116日、ザ・プリンスパークタワー東京(東京都港区)において技術者向けカンファレンス「NetApp Innovation 2014 Tokyo」を開催しました。NetApp Innovation 2014 Tokyoでは、「最強クラウドの作り方」と銘打ち、NetAppが提唱する「Unbound Cloud」に向けた取り組みをお伝えするとともに、このビジョンに基づく最新のソリューションと革新的なテクノロジをご紹介しました。また、NetApp製品の新機能を解説するショーケース、スポンサー企業による最新ソリューションの展示も行われました。本イベントに事前登録を済ませた方は2,500人以上にのぼり、当日の会場には数多くのお客様が足を運んで下さいました。

NetApp Innovation 2014 Tokyoでは、午前中に基調講演が開催されました。ここでは、米国NetAppの社長兼最高経営責任者(CEO)が「Unbound Cloud」のビジョンを解説するとともに、NetApp日本法人代表からは日本での事業戦略や将来に向けた取り組み、そして米国NetAppのエグゼクティブからはオールフラッシュ製品を中核とするNetAppのフラッシュ戦略について紹介がありました。今回は、この基調講演の模様をお届けします。

基調講演-1

“Unbound Cloud” ネットアップが目指す、新しいクラウドデータ管理のビジョンとは

基調講演 第1幕では、米国NetApp 社長兼最高経営責任者(CEO)Tom Georgensが、本イベントの開催にあたって会場の皆様に挨拶するとともに、ハイブリッドなクラウド活用に欠かせないクラウドデータ管理に対するNetAppのビジョン「Unbound Cloud」とその最新ソリューションを分かりやすく紹介しました。

優れたイノベーションとテクノロジの進化によって成長を続けるNetApp

NetAppは、創業からすでに21年を迎え、売上高は63億ドル、全従業員数は13,000名という企業にまで成長を遂げています。また、ビジネスもきわめて好調に推移しており、直近の統計によれば、ストレージOSの市場シェア、パブリッククラウド・インフラそして統合インフラ向けの出荷済みストレージ容量で世界第1位を獲得しています。また、オープンネットワークストレージの市場シェアは年々着実に高めてきており、2010年からは世界第2位に到達しています。現時点では世界第1位の競合他社とまだ開きはありますが、Georgensは「競合他社は、企業の買収を通じて高いシェアを維持していますが、NetAppは自社のイノベーションとテクノロジの進化によってシェアを拡大してきました。将来にわたって有望なのは、企業を買収することなく自力で成長しているNetAppといえるでしょう」とNetAppの優位性をアピールしています。

近年、お客様のシステム基盤では効率やアジリティ(俊敏性)に優れたプライベートクラウドを構築するケースが増えていますが、そのような共有環境に適しているのがNetAppclustered Data ONTAPです。clustered Data ONTAPに基づくストレージクラスタ構成によって、シングルボックスでは不可能だった超大規模、超高性能、そして運用管理もきわめて容易なストレージを実現します。しかも、ファイル向け、ブロック向け、アーカイブ向けなど、幅広い用途をひとつのアーキテクチャ(Data ONTAP)で達成できます。ただし、企業の中には性能、コスト、密度、セキュリティなどの要件によって他のアプリケーションとストレージを共有すべきでない用途もあります。このような特定の用途には、ビッグデータやHPCなどの専用ワークロードを対象とするNetApp Eシリーズが適しています。

さらに、超高速のストレージアクセスを実現するNetApp独自のフラッシュソリューションもさらなる拡充が行われています。現在では、NetApp FASシステム向けの高速キャッシュ領域としてフラッシュ技術を活用するFlash CacheFlash Poolのほか、Data ONTAPと高度な連携が可能なサーバサイドのFlash Accelが提供されています。また、SSDのみを搭載したオールフラッシュ製品としてNetApp EF540オールフラッシュアレイの出荷も開始されています。NetAppのストレージソリューションは、こうしたフラッシュ技術の利活用を通じてユーザのアプリケーション性能をさらに加速させていきます。



クラウド連携に不可欠な安全・高信頼のデータ管理ソリューションを提供

近年では、クラウドのオプションとしてSaaS、IaaS/PaaS、Amazon.comMicrosoftのハイパースケールクラウドなど、さまざまなサービスを選択できるようになりました。このため、これらのさまざまなクラウドを効果的に組み合わせたハイブリッド型のクラウド活用が浸透しつつあります。企業のITアーキテクトは、これまでインフラの構築と運用を自ら担ってきましたが、これからはスケーラビリティ、コスト効率、アジリティなどを高い次元で実現しながら、これらのクラウドサービスをどのように調達し、社内外のビジネスに分配していくべきかというサービス仲介者としての視点が求められます。

こうしたハイブリッド型のクラウド活用を進めていく上で、とりわけ重要になってくるのがこれらのクラウドにまたがるデータ管理です。NetAppは、『Unbound Cloud(垣根のないクラウド)』という新しいビジョンに基づき、お客様のオンプレミス環境、プライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイパースケールクラウドなどをひとつに統合するデータ管理ソリューションを提供し始めています。このデータ管理ソリューションは、ソフトウェアによって定義されたストレージ(Software Defined Storage)のアプローチをさらに発展させたものになります。

Georgensは、NetAppが目指すデータ管理ソリューションについて「最近では、フラッシュ技術、ビッグデータ分析、クラウド連携など、さまざまなテクノロジを通じて従来とは異なる形でビジネスを展開できる時代が訪れています。NetAppは、お客様がこうしたテクノロジを安全、簡単、そして高いコスト効率で導入できるようにし、ビジネスの目的を最短で達成していただくことを目標としています。クラウド統合を実現する最新のデータ管理ソリューションも、そのような取り組みのひとつとなります。NetAppは、お客様のデータがオンプレミス、エンタープライズクラスのクラウドサービス、ハイパースケールクラウドなど、どこにあったとしても、安全で信頼性の高いデータ管理を提供していきます。そして最終的には、NetApp自身がお客様に対してエンタープライズクラスのデータ管理ソリューションを提供するプロバイダとなることを目指しています」と説明します。



イノベーション、パートナーシップ、優れた企業文化が成長の鍵を握る

NetAppは、業界の中でもとりわけイノベーションに富んだ企業ですが、こうしたイノベーションを通じて常にベストな企業であり続けるには、その他のベストな企業とパートナーシップを構築していかなければなりません。実際、お客様のシステム環境は、どのような規模であっても単一のベンダー製品では成り立っていません。システム環境の中には必ず異なるベンダー製品との統合が必要になり、従来はそれをお客様自身が担ってきました。これに対し、NetAppはそれぞれの分野でベストなソリューションを提供しているベンダーとパートナーシップを築き上げることで、Netappと他ベンダーのソリューション間で密な統合を実現します。Georgensは、「NetAppは、他ベンダーとの強固なパートナーシップを通じて、best of breedのテクノロジを密に統合し、お客様がベストなソリューションを、より短期間に、より少ないリスクで導入できるようにします。そのようなソリューションの代表例が、Cisco Systemsとの協業によって生まれた『FlexPod』です」と語っています。

さらに、イノベーションやパートナーシップだけでなく、NetAppの社員たちが満足できるような企業文化を構築していくことも重要です。企業文化の改善を通じて社員自身が幸せな日々を送ることができれば、社員と日々接しているパートナー企業やお客様にもそのような姿が伝わり、結果的にNetApp、パートナー企業、お客様すべての成功につなげていけるからです。Georgensは、最後に「お客様が意味のあることをビジネスで成し遂げたときに、それがNetAppを選んだからこそ達成できたとお客様自身に感じていただくことが、NetAppで働く私たちの大きな目標です。イノベーション、パートナーシップ、企業文化を大事にしながら、これからもお客様にとって魅力的な企業であり続けられるように全力を尽くします」と述べ、講演を締めくくりました。



基調講演-

ネットアップ株式会社が歩んだ15年のInnovationとビジネスおよび将来について

基調講演 第2幕では、ネットアップ株式会社 代表取締役社長の岩上純一が、これからのIT環境を支えるクラウド戦略と最新の取り組みについて、スペシャルゲストとしてお招きしたアマゾン データ サービス ジャパン株式会社 技術本部長の玉川憲様とともに紹介していきました。

クラウド連携を大幅に強化していくNetAppの新しいクラウド戦略

日本国内のIT専門情報サイトが調査した結果によれば、IT部門と利用部門がそれぞれ思い描くIT部門のイメージに大きなギャップがあることが分かっています。IT部門は、企業のITを成功させる請負人、参謀、パートナーとして自負しているのに対し、利用部門はIT部門を抵抗勢力と感じているケースが見受けられます。クラウドソリューションは、このような双方のギャップを解消するものとして各方面から期待されています。そして、特に日本では、システムの構築を外部のベンダーやシステムインテグレータに委託するのが一般的で、企業のIT部門はこうした外部業者の管理を担う立場にあります。このような傾向は、クラウド時代に突入してからさらに顕著になってきています。

多くの企業は、プライベートクラウドだけでなく、コスト効率に優れたパブリッククラウド、エンタープライズクラスのクラウド、ハイパースケールクラウドなど、さまざまなクラウド環境を効果的に組み合わせながら企業全体のIT基盤を構築しています。その中でもとりわけ重要なデータを扱うシステムは、自社のプライベートクラウド基盤で運用するケースが一般的ですが、こうしたプライベートクラウド基盤を自社で構築する場合、どのようなストレージを選択すべきかも重要な課題となります。これに対し、NetAppのストレージ製品は、clustered Data ONTAPとOnCommand統合管理ツールによって、プライベートクラウドに求められるストレージ要件の大半をクリアできます。また最近では、他のクラウドとの連携や統合管理も新たな要件として加わってきましたが、NetAppは新しいクラウド戦略『Unbound Cloud』を通じてこの要件さえもクリアしていきます。

岩上は、「NetAppは、あらゆるクラウドに対して最適化されたソリューションを提供しています。まず、プライベートクラウドの環境は、Cisco Systemsとの共同開発によって生まれた垂直統合型ソリューション『FlexPod』によって対応します。そして、エンタープライズクラスのクラウドサービスについては、日本においてすでに19社の上位クラウド事業者とサービスプロバイダ契約を締結済みで、ネットアップの技術を最大限に活用していただいています。さらに、ハイパースケールクラウドとの連携にも力を入れ始めています。そのひとつが、Amazon Web Services(AWS)と専用施設に置かれたNetApp FASシステムを連携させるソリューション『NetApp Private Storage for AWS』です」と述べ、アマゾン データ サービス ジャパン株式会社 技術本部長の玉川憲様を壇上にお迎えしました。



AWSからNetAppストレージを利用できるようにする画期的な取り組み

Amazon Web Services(AWS)は、190カ国、数十万のユーザに対してクラウドサービスを提供しているハイパースケールのクラウドサービスです。AWSを提供しているデータセンターは世界中に9カ所あり、近い将来には北京リージョンも加わって合計10カ所となる予定です。20113月に開設された東京リージョンは、他のリージョンを上回る勢いで成長を遂げており、現在では2万以上のユーザに利用されています。玉川様は、AWSのサービスについて「AWSでは、Amazon.comであたかも書籍を買うような感覚で仮想サーバ(Amazon EC2)をすぐに調達できます。その際には、OSの種類、サーバの性能、ディスク容量、ファイヤウォールの有無、利用するデータセンターなど、さまざまなオプションを完全重量課金の形で選択可能です。また、仮想サーバ以外にも30以上のサービスを取り揃えており、お客様のさまざまなニーズに応えます。AWSは、セキュリティ、ネットワークの接続性、既存システムの移行性などにたいへん優れ、大企業の基幹システムを運用する基盤としても活用され始めています」と説明を加えます。

特に20113月の東日本大震災以降では、多拠点バックアップを活用した災害対策に注目が集まっています。NetApp FASシステムは、SnapMirrorによってストレージ間のデータ同期を行えることから、自社データセンターとリモートサイト間の多拠点バックアップへと容易に発展させられます。ただし、災害対策システムを実現するにはリモートサイトにもサーバを設置する必要があり、非常に高額のコストがかかります。このような課題を解消するのが、NetApp Private Storage for AWSです。NetApp Private Storage for AWSは、AWSAWS認定のコロケーション施設を高速専用線で接続し、コロケーション施設に設置されたNetApp FASシステムをAWSから利用できるようにするソリューションです。



災害対策システムの構築・運用コストを大幅に削減可能なソリューション

NetApp Private Storage for AWSを組み合わせた災害対策システムでは、自社データセンターのバックアップ先として専用のコロケーション施設にNetApp FASシステムを設置し、自社センターが被災したときにだけAWS上でサーバを立ち上げてシステムを迅速に復旧します。これにより、リモートサイトにサーバを常時用意しておく必要がなくなり、コストの大幅な削減につなげられます。NetApp Private Storage for AWSは、こうした災害対策のほか、開発/テスト利用、ビッグデータ/BI、バッチ処理などにも応用可能です。そして、壇上ではNetApp Private Storage for AWSの仕組みそのものを容量課金のサービスとして提供するDay1 Solutionsも紹介されました。Day1 Solutionsを利用すれば、海外の安価なコロケーション施設を活かせることに加え、小規模な案件では専用のNetApp FASシステムを購入する必要もなく、導入・運用コストをさらに削減可能です。

玉川様は、NetAppとの協業について「NetAppは、ストレージ分野のパイオニアであり、そしてリーダー的な存在です。同様に、AWSIaaS分野のパイオニアであり、リーダーであると評価されています。NetApp Private Storage for AWSは、このような業界のパイオニア同士の協業によって生まれた非常に画期的なソリューションなのです」と述べています。これに対し、岩上は「NetAppは、お客様のために未来をイノベーションしていく会社です。そして、AWSは顧客至上主義を企業文化の柱としています。このような両社が協業できることに大きな喜びを感じています。NetApp Private Storage for AWSは、AWSとのクラウド統合を促すクラウド・エクスチェンジャとしての役割を果たします。NetAppは、これからもAWSのようなハイパースケールクラウドのプレイヤーとともに、技術そしてビジネス上の連携をさらに深めていきます」と語り、講演を締めくくりました。



基調講演-3

NetApp Flash戦略 ~次世代ビジネスを支えるFlashストレージ・技術とは~

基調講演 第3幕では、米国NetApp Senior Vice PresidentBrian PawlowskiVice President, FlashRay Business UnitTy McConneyが、最新のフラッシュ技術戦略を解説するとともに、新たなオールフラッシュアレイ『FlashRay』をフルスクラッチで開発することになった経緯を紹介しました。

最高のパフォーマンスを提供するオールフラッシュアレイが登場

ユーザは、常にパフォーマンスと容量のバランスを考慮しながらストレージ製品を選定しています。HDDのみを搭載した従来のストレージシステムでは、高いパフォーマンスを確保するためにHDDの台数を増やすしか方法がなく、結果的にユーザが求めるよりもはるかに大きなストレージ容量を購入しなければなりませんでした。このようなオーバープロビジョニングの問題を解消するのが、HDDとフラッシュ技術を組み合わせたハイブリッド型のストレージソリューションです。ハイブリッド型のソリューションには、ストレージ本体に高速なフラッシュメモリ(専用モジュールまたはSSD)を搭載するハイブリッドアレイと、サーバ本体に専用のPCI Expressボードを装着するサーバキャッシュがあります。

さらに、最近では最もパフォーマンスが要求される用途に向けて、フラッシュメモリ(SSD)のみを搭載したオールフラッシュアレイが続々と登場しています。Pawlowskiは、オールフラッシュアレイの将来性を「現在、約300億ドルというストレージ全体の市場に対して、オールフラッシュアレイはまだ4億ドル程度の規模しかありません。しかし、オールフラッシュアレイは、卓越したI/O性能、低レイテンシ、低消費電力、高耐久性など、HDDを搭載したストレージにはない数々のメリットを備えています。テクノロジは急速な進化を遂げていますが、フラッシュ技術を採用したからといってアプリケーションからデータにアクセスするということに変わりはありません。ここで重要なのは、スピード、経済性、拡張性というお客様にとって不変のニーズをきちんと満たすことです。つまり、これらの点を考慮したオールフラッシュアレイが増えてくれば、現在主流のハイブリッド型ソリューションよりも高い価値を見出せるようになり、結果的にオールフラッシュアレイの市場がさらに広がっていくと予想されます」と語っています。



高度なデータ管理と優れたパフォーマンスを両立する『FlashRay』を開発中

フラッシュソリューションの市場では、オールフラッシュアレイ、サーバキャッシュ、ハイブリッドアレイのそれぞれに数多くのベンダーが参入していますが、NetAppはこれらのすべてに対してフルスタックのソリューションを提供している数少ないベンダーのひとつです。まず、NetApp FASシステムにFlash CacheFlash Poolを組み合わせたハイブリッドFASは、ストレージのパフォーマンスを考慮しながら、高度なデータ管理を実現するソリューションとなります。サーバキャッシュとしてFlash Accelを組み合わせることで、ハイブリッドFASとサーバキャッシュとの連携もサポートされます。一方、さらに優れたパフォーマンスが要求される領域には、SSDのみを搭載したNetApp EFシリーズ オールフラッシュアレイが用意されています。ストレージ本体では基本的なデータ管理のみをサポートしていることから、アプリケーション側で高度なデータ管理を行えることが前提となります。そして、もしストレージ側で高度なデータ管理が求められる場合には、NetApp FASシステムにSSDのみを搭載したオールフラッシュFASを選択可能です。

NetAppは、高度なデータ管理と優れたパフォーマンスをさらに高い次元で両立するため、次世代のオールフラッシュアレイ『FlashRay』もフルスクラッチで開発中です。FlashRayは、Mars OSと呼ばれる新たなストレージOSを搭載し、フラッシュの性能を最大限に引き出せるように設計されます。McConneyは、FlashRayの開発状況について「Data ONTAPの心臓部であるWAFL(Write Anywhere File Layout、ファイルシステム)の開発者が新しい組織に異動し、FlashRayの開発に携わっています。2014年中にFlashRayをリリースする予定ですが、Data ONTAPのような充実した機能を最初から盛り込むことは難しいので、第一世代のモデルではオールフラッシュFASよりも高いパフォーマンス、EFシリーズよりも優れたデータ管理を達成することが第一の目標となります」と述べています。



オールフラッシュアレイの活用によってビジネスプロセスをさらに変革

オールフラッシュアレイのアーキテクチャには、ハードウェア主体とソフトウェア主体という2種類のアプローチがあります。ハードウェア主体のアプローチでは、コストパフォーマンスを重視した設計がとられ、設置面積と消費電力も最小限に抑えられます。ただし、データ管理はアレイの中で行われないため、アプリケーションの活用によってストレージの効率利用につなげます。NetAppでは、EFシリーズがハードウェア主体のアプローチを採用した製品です。一方、ソフトウェア主体のアプローチでは、機能とパフォーマンスのバランスを重視した設計がとられます。これにより、設置面積と消費電力が若干大きくなりますが、ストレージ効率化の機能はアレイに組み込まれます。NetAppでは、現在開発中のFlashRayがソフトウェア主体のアプローチを採用した製品です。FlashRayは、重複排除や圧縮機能の機能がアレイに組み込まれ、ブロックレベルとファイルベースのプロトコル(FC、iSCSI、CIFS、NFS)に対応する予定となっています。

NetAppのオールフラッシュアレイは、常に1ミリ秒未満のレイテンシを必要とするオンライン分析、オンライントランザクション、BIといったビジネスクリティカル・アプリケーションの運用、オーバープロビジョニングを排除しながらのパフォーマンス確保、大量のI/Oが発生するワークロードを共有ストレージ環境からオフロードするための用途などで威力を発揮します。そして、オールフラッシュアレイのような超高速ストレージの普及によって、バッチ処理、インタラクティブ処理、リアルタイム処理のいずれもが劇的に高速化され、ビジネスプロセスそのものがさらなる変革を遂げるでしょう。Pawlowskiは、「特にリアルタイム処理の高速化によって、今後はリアルタイム分析アプリケーションが増えていきます。例えば、金融取引、Webサイトの不正検出、オンライン広告のマッチングなどの分野でリアルタイム分析アプリケーションが活用されるようになります」と語っています。

最後に、McConneyは「限られたソリューションのみを提供する他社と異なり、NetAppはお客様の多様なニーズに合わせた複数のオールフラッシュ・ソリューションを提供しています。特に日本の企業は世界的にも優れた技術や製品を持っていますので、ぜひとも当社のオールフラッシュ・ソリューションによって、真の意味でグローバルに戦えるパワーを付けていただきたいと思っています。最近では、さまざまなベンダーからオールフラッシュアレイが発売されるようになりましたが、未成熟な製品には決して飛びつかないようにしてください。皆様の企業を強くするお手伝いは、ぜひともエンタープライズクラスのストレージソリューションを提供するNetAppにお任せください」と述べ、講演を締めくくりました。



イベントレポート後編では、午後に開催されたネットアップのスタッフによる技術セッションとNetApp製品の新機能を解説するショーケースの模様をお届けします。

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