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【 ONTAP Cloud とデータファブリック】
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第3回は、最終回なので、 NetApp の戦略の柱であるデータファブリックを絡めながら、ONTAP Cloud の話を進めていきます。

データファブリックのおさらい

お客様のシステム環境がハイブリッドクラウド前提になっている今、点在するお客様のシステムに対してシステム間連携をいかにスムーズに行うかが、お客様の経営課題になっているというお話をよく耳にします。特に IaaS に代表されるコンピュータリソースが数分(コンテナだと数秒)でデプロイされる時代でも、そのコンピュータで利用するデータは、利用するまでにコピーやフォーマット変換に数時間、データ量によっては数週間かかります。そこに2013年(4年ほど前)に目を付けたのが NetApp です。

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コンピュータは鳥、データは象に例えています。データを鳥のように扱いたいというのがデータファブリックであり、例えばどこでも利用できるIaaSのコンピュータリソースよりも、企業内のデータを中心にお客様のITリソースを考慮すべきであるというのがネットアップのメッセージです。

データファブリックの実現例

米国で 100 年以上の歴史を誇る某大手金融機関では、金融サービスの向上、モバイルデバイスに対応したユーザーインタフェースの提供、既存の基幹業務アプリケーション開発プロセスの迅速化、といった情報システム部門の課題に対し、 AWS を用いた開発環境の活用を決定しました。開発/テスト環境を AWS 上に作成するにあたり、自社のデータセンターに設置されている本番環境の NetApp FAS 内のデータを、AWS上の ONTAP Cloud に SnapMirror で複製し、データを活用しています。

品質の高いシステム開発をために、本番環境のデータを用いたテストプロセスは必須です。しかしながら、多くのプロジェクトを同時並行で進めている開発/テストの現場では、本番データをそれぞれの開発プロジェクト単位で個別に作成したり、複製作業を実施したりすることは、費用、時間、セキュリティのいずれの面から考えても現実的ではありません。

オンプレの ONTAP でも ONTAP Cloud でも、ONTAP を利用している環境であれば、いつでも迅速にいくつものクローン( FlexClone )を追加容量なしに作成することが可能です。そのためたくさんのお客様の開発現場で、システム間の連携テストをする際に、このクローンの技術を利用いただいております。

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この金融機関の事例は、企業のコンプライアンスやセキュリティといったデータ管理の要件を満たしつつ、パブリッククラウドの利点を最大限に活用することに成功した、非常に優れた方法だと思っています。

データファブリックの現実と将来

クラウド間でデータ連携するためには、ETLツールやデータ移行のサービスを別途構成し、差分転送用のクエリを作成する必要があり、データ量が大きくなればなるほど即時転送や移行には課題がある状況です。ONTAP上のデータであれば、その心配は必要ありません。例えば、上記の例にあったOracle、SQLServer、PostgreSQL、MySQLに代表されるデータベース、仮想基盤で利用する仮想OSのファイルやその変換、フラットファイルについてはミラー(SnapMirror)やクローン(FlexClone)が可能で、NetAppが得意とするデータです。

ただ今後は、データベースやフラットファイルのデータ連携だけではなく、SaaS や PaaS 内のデータを連携することも必要となります。 NetApp は SaaS や PaaS で提供される API を使って、それぞれのサービスで利用されるデータを連携させることで、BIや機械学習などのクラウド上のサービスとデータファブリックを連携させていくことを考えています。

まとめ

クラウドは、安価で迅速なIaaSや PaaS の提供に留まらず、ビッグデータや IoT 、機械学習が追加され、進化のスピードも上がっています。ただし、たくさんのレポートにもあるように、お客様のシステムすべてがパブリッククラウド化することがないと考えるとハイブリットクラウド構成、さらにはデータファブリックをベースにITリソース基盤を考える必要があると NetApp は考えています。

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今後も NetApp は Data Fabric というビジョンをベースに、様々な場所で日々生成されるデータを結び付けて、お客様の新たなビジネスに貢献できるように、様々なクラウドで利用できる様々な機能やサービスを提供する予定です。データファブリックプラットフォーム as a Service こそが NetApp の方向性になります。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!!

池田 正一(いけだ しょういち)
ネットアップ株式会社
システム技術本部 コンサルティングSE部 コンサルティングシステムズ エンジニア
2017年2月のNetApp Innovation Tokyoにて
OCI Image

2017年 3月 /4月

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【 ONTAP Cloud の活用シーンと有用性】


第 1 回: ONTAP Cloud の概要と初期設定手順

第 2 回:事例、 利用シーンやコストなど

第 3 回:まとめ(DataFabric)


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