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【IT インフラの「いま」を可視化、 成長に向けた「これから」へ ~OnCommand Insight ( OCI )~】
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第6回は最終回になります。

OCI は、 「 OCI サーバとDWHサーバによって構成され、 対象機器からインベントリデータや性能データを収集し、 お客様環境を見える化し、 プロアクティブな運用を支援するツール」ですが、 さらに、 「お客様のハイブリッドクラウドを支えるツール」でもあります。

最終回の第6回は、 ハイブリッドクラウドを支えるツールとしての OCI というテーマで、 「NetApp 社内での利用」「REST API 」「 OCI の今後と DataFabric 」「AWS とAzure への接続」「まとめ」という内容で記載させて頂きます。

NetApp 社内での利用

NetApp で販売する製品は必ずNetApp が最初のユーザとして利用しており、 もちろん OCI も NetApp 社内で利用しています。

NetApp の開発者向け開発環境には、 VMware の環境、 OpenStackの環境、 さらにAWS やAzureと接続されたNetApp Private Cloud for AWS /Azureの環境などの開発環境があります。 開発者が ServiceNow (旧ITAPP)のサービスポータルから、 自身が利用したいリソースを選択すると、 リソースが自動的に払い出されます(以下の画像が開発リソースの払い出しのフローです)。 開発環境には、 開発に必要なモジュールがパッケージ化されていて、 リソースの払い出しの依頼が入るとオーケストレーションツールからFlexCloneでクローンされ、 開発リソースが払い出される仕組みとなっています。 NetApp が得意とする先進的な機能は、 もちろん弊社の環境においても活用しています。

OCI Image

この中で OCI は、 ServiceNow のインシデント管理の中で、 開発リソースの各仮想マシンの構成情報を提供することで(以下の ServiceNow のインシデント管理画面の中のURLのリンク)、 インシデントの早期解決のために利用されています。 NetApp の社内事例では、 OCI から構成情報を参照できるようになってからインシデントの解決時間が70%から80%程度短縮されました。

OCI Image

REST API

ある仮想マシンのリソースを OCI で参照するためのURLは、

https:// OCI -server.NetApp .com/uiserver/#assets/virtualMachines/1234567890

で、 FQDN/uiserver/#assets/対象/IDになります。 ここで「対象」にあたるvirtualMachinesの部分は、 管理対象毎に異なり、 例えばdataStoresの場合はvSphereで利用するDataStore、 InternalVolumeの場合はFASのVolumeになります。 IDは OCI 側で自動的に付番されています。 これまで TechONTAP にてご説明させて頂いた内容は、 上記のURLのルールで表示される内容がベースでしたが、 実はもう1つREST API 用のURLのルールがFQDN/rest/v1/assets/対象/IDになります。 この場合のURLは、

https:// OCI -server.NetApp .com/rest/V1/assets/virtualMachines/1234567890

です。 以下は、 私が利用しているvSphere上のあるWindowsサーバの情報を OCI サーバで表示した内容で、 左側がインベントリ情報、 右側がパフォーマンス情報で、 それぞれがJSON形式で表示されます。 右側のパフォーマンス情報にアクセスするには、 FQDN/rest/v1/assets/対象/ID/performanceというURLにアクセスします。

OCI Image

OCI はREST API が利用できるので、 外部のアプリケーションからこのURLにアクセスすることで、 OCI で保持している情報すべてにアクセス可能です。 例えば ServiceNow との連携もREST同士でお互いにアクセスし合うことで実現可能となります。

OCI Image

OCI の今後と DataFabric

OCI はバージョンアップをしながら、 機能の追加だけでなく、 対応する機器の範囲を増やしています。 その中でも注目すべきは、 AWS とAzureへの対応です。 (※現在は、 Beta版ですがBeta版でもサポートされますので安心して利用してください。 )NetApp が見据えているビジョンとしてData Fabricという戦略があります。 これはハイブリッドクラウド環境において、 コンピュータリソースよりもデータを起点に考えるアプローチです。 パブリッククラウドでは、 コンピュータリソースは、 数分、 長くても数十分で利用可能になりますが、 そのコンピュータで利用したいデータは、 どこか別のリソースからコピーしたり、 リストアしてから利用する必要があります。 そのため実際にはお客様がパブリッククラウドを使いたいときに、 すぐに使いたいシステムが使えるわけではなく、 ある程度の時間がかかってしまいます。 NetApp が提唱している DataFabric は、 データを起点に考え、 お客様が使いたいコンピュータリソースの近くにデータを置いておきましょうという考え方です。 そしてその戦略の1つとして、 OCI のAWS やAzureへの対応があります。 さらにご存知の方もいらっしゃると思いますが、 AWS やAzure上でNetApp が動作するONTAP Cloudという製品があります。

例えば、 オンプレのリソースが一杯になり、 その中の任意のシステムをAWS へ移行する、 またその逆に、 あるAWS 上のシステムが高負荷で、 より高価なインスタンスに変更が必要という状況で、 オンプレのリソースに空きがあるので、 高負荷のシステムをオンプレ側に戻すというようなシナリオは一般的に想定されます。 OCI では、 オンプレにあるプライベートクラウド、 AWS やAzureのパブリッククラウドを横断的にリソース管理できるので、 ハイブリッドクラウド環境でのシステムリソースの柔軟な運用と見える化が可能となります。

AWS やAzureへの接続

OCI サーバのAWS やAzureへの接続は非常に簡単で、 AWS ではAccess KeyやSecret Key、 AzureではAzure Active Directoryで発行されたアプリケーションIDやKeyを入力することでAWS やAzureに接続し、 情報を取得することができます。

現時点 (2017年 1月 時点) では、

・AWS :EC2上のマシンのインベントリ、 パフォーマンス、 S3上の容量

・Azure:Azure上のマシンのインベントリ、パフォーマンス

を取得することができます。

OCI からAWS やAzureの接続数には制約がないので、 お客様内でいくつものパブリッククラウドとの契約がある場合でも複数の契約を網羅的に管理することができます。 さらに、 もともと OCI に備わっているチャージバックの機能をパブリッククラウドのリソースにも拡大すると、 パブリッククラウドの契約単位での集計やプライベートクラウドにて部門ごとの割り当てているリソースを集計して、 組織横断的な費用の見える化も実現可能となります。 USやEMEAではすでに実装実績もあり、 お客様は、 既存のITインフラ、 オンプレのOpenStack環境、 AWS の費用を鑑みながら、 適材適所にシステムを配置して、 ハイブリッドクラウドの運用を行っています。

OCI Image

まとめ

最終回のまとめになりました。 OCI は、 単純な運用管理やリソース管理を行うツールではなく、 REST API で外部アプリケーションと連携したり、 AWS やAzureを含めた管理が可能であったり、 NetApp の DataFabric という戦略の一部であり、 お客様のハイブリッドクラウド環境を支えるツールです。 お客様のハイブリッドクラウド環境で、 OCI を利用するイメージが少しでもイメージ頂けたら光栄です。

ServiceNow との連携の話を記載させて頂きましたが、 ServiceNow が持つオーケストレーションツールやチケット管理の仕組みは OCI と非常に親和性が高いです。

OCI Image

最後に宣伝になります。 NetApp Innovation 2017を2月2日に開催します。

https://seminar.jp/nai2017/

このイベントのランチセッションで ServiceNow の日本法人のSEさんと共同登壇します。 ServiceNow 側からは次世代のハイブリッドクラウド管理の実現という内容でご登壇頂き、 私からは今回の TechONTAP の内容である NetApp での社内利用、 OCI との連携部分についてお話させて頂く予定です。 皆様 NetApp Innovation でお会いできるのを楽しみにしています!!

 

池田 正一(いけだ しょういち)
ネットアップ株式会社
システム技術本部 コンサルティングSE部 コンサルティングシステムズ エンジニア
関連情報

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【IT インフラの「いま」を可視化、 成長に向けた「これから」へ
~OnCommand Insight ( OCI ) ~】


第 1 回: OCI 概要

第 2 回: DC 可視化

第 3 回:容量管理・最適化

第 4 回:性能分析

第 5 回:レポート

第 6 回:まとめ
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