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【ITインフラの「いま」を可視化、成長に向けた「これから」へ ~OnCommand Insight (OCI)~】
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第5回はレポートについて記載します。OCIはOCIサーバとDWHサーバによって構成されており、収集した情報の管理、保存という観点では、OCIサーバは短期間の情報(デフォルトでは7日間)を、DWHサーバ側で長期間の情報をそれぞれのデータベースに保存しています。今回は、このDWHサーバのレポートに関して記載させていただきます。DWHサーバは、実際はCognosそのもので、Cognosを利用してデータベース(MySQL)に保存されている情報から様々なレポートを作成することができます。

今回は、レポートの概要、レポートの種類別の内容、日本語対応、まとめという内容で記載させて頂きます。

レポートの概要

OCIサーバで取得したデータは、定期的にETLツールによってDWHサーバのMySQLに取り込まれます。

DWHサーバには、デフォルトでOCIサーバから取り込んだデータを以下のように保存します。

・性能データ: 1時間ごとのデータを14日間、1日ごとのデータを13か月間
・容量データ:1日ごとのデータを13か月、その後は毎月1日のデータのみを月次データとして保存
・インベントリデータ:現在の情報を保存(次回のETL処理で上書き)

上記の保存期間の値は変更することができます。

DWHサーバのUIへのアクセスは、OCIサーバの管理画面のグラフのアイコンをクリックすることでDWHのポータルへログインする画面が表示されます。DWHサーバのUIは、ログイン画面からIBMのCognosそのものですが、OCIをインストールするとよく使われるレポートが追加され、このレポートはすぐに利用可能な状態です。これらを標準レポートと呼んでいます。もちろん自身でカスタマイズしたレポートを作成することもでき、こちらをカスタムレポートと呼んでいます。

標準レポート

レポートの名前

概要

‌‌Application Service Level Capacity and Performance

仮想OSのアプリなどのタグ付けにより分類

Chargeback

課金情報(タグ付け必須)

ESX vs VM Performance

ESXホストと各VMのパフォーマンス情報

Fabric Summary

FCスイッチ情報 ※L2 Switchは対象外

Host HBAs

ホストのHBA情報

Host Service Level Capacity and Performance

ホストのキャパシティやレイテンシなどの情報

Host Summary

ホストのサマリ情報 

Mapped but not Masked Volumes

作成済みだがマップされていないボリュームの抽出

NetApp Capacity and Performance

Aggregate毎の容量、レイテンシ等の情報

OCI Scorecard

取得している情報の全体のサマリ

Storage Summary

取得している情報のストレージ部分のサマリ

VM Capacity and Performance

VM毎の容量とパフォーマンスのサマリ

VM Paths

VM毎の詳細情報

 

「ESX vs VM Performance」は、ESXiサーバ毎に仮想マシンのレイテンシやIOPS、CPU利用率などの情報を提供します。このレポートは運用後、負荷が偏りがちなESXiサーバの平準化に役立ちますし、新しいシステムの仮想マシンをどのESXiサーバやストレージに割り当てるかの参考にすることができるレポートであり、強力に仮想環境の運用を支援してくれます。以下のレポートはNetAppの日本法人のSEで利用しているESXiとESXiからNFSでマウントされたDataStore内の仮想マシンのレポートです。

OCI Image

NetApp作成レポート

NetAppのSupportSiteアカウントを取得している方であれば、以下のURLからNetAppで実際に利用している20種類くらいのレポートを追加で利用可能です。

https://automationstore.netapp.com/

このサイトからレポートファイルをダウンロードして、XMLファイル形式のレポートファイルをCognosにインポートするだけで、有用なレポートを利用することができます。

OCI Image

カスタムレポート

標準レポートとNetAppのサイトからダウンロードしたレポートで30種類以上のレポートを提供しています。それ以外のレポートを作成したい場合には、自身にてレポートを作成します。既存のレポートに対して、グラフの縦軸横軸に選択されているカラムを変更するのであれば、CognosのUIにて、直感的な操作のみで変更することが可能です。以下の例では、Y軸が「Peak IOPS」だったグラフを「Average Latency」に変更しようとしています。

OCI Image

1からレポートを作成したい場合には、データベースやDWH、BIルールの経験がある方向けになりますが、EXCELで集計等を行える方であれば問題なく利用できます。仮想マシンのパフォーマンスのレポートを考えた場合、縦軸と横軸のパラメータを入れ替えるだけで様々な視点で自社の環境を考察することができます。

OCI Image

上記の図は、仮想マシンのパフォーマンスに関するデータベーススキーマの情報で、MySQL上にある各テーブルとそのリレーションの関係を示しています。このスキーマ情報を理解することで自由自在にレポートを作成することができるようになるのですが、このスキーマ情報がちょっと難しいなというお客様には、NetAppのプロフェッショナルサービスを利用するとお客様が欲しいレポートをご指定頂くだけで、レポート提供を行うことが可能です。以下は、オーストラリアのお客様にNetAppが提供しているレポートのサンプルです。NetAppからはこのようなカスタマイズされたレポートをお客様にご提供することも可能です。

※「プロフェッショナルサービス」とはNetAppのエンジニアが設計や導入作業を行う有償のサービスです。

OCI Image

最後にレポートを作成する上での注意点ですが、OCIサーバは、たくさんのインベントリ情報や性能情報を取得します。実際には、対象の機器合わせてデータを取得して保管しますので、例えばHyper-Vの場合には、仮想マシンのメモリ利用情報はメーカーから提供されていないためDWH内のカラムはNULLとなっている場合もあるので、実際にTry and Errorで試してみてください。

日本語対応

Cognosは日本語対応していますので、日本語モジュールを導入することで、レポートの管理ツール自体を日本語対応させることやレポート内に日本語を入れることも可能です。

OCI Image

まとめ

最後まで読んで頂いてありがとうございます。第5回では、レポートに関して記載させて頂きました。有効なレポートを作成し、自社のリソースを見える化することで、プロアクティブなシステム運用を可能にし、さらにリソースの「空き」を明確化することで、無駄な投資をさけることができます。また一方で、どんなレポートを作ったら自社にとって効果的なのかわからないという場合は、NetAppの営業、SEにお問い合わせください。次回は、最終回になります。今までのまとめと一歩先のお話をさせて頂きたいと考えています。

 

池田 正一(いけだ しょういち)
ネットアップ株式会社
システム技術本部 コンサルティングSE部 コンサルティングシステムズ エンジニア
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【IT インフラの「いま」を可視化、 成長に向けた「これから」へ
~OnCommand Insight (OCI) ~】


第 1 回: OCI 概要

第 2 回: DC 可視化

第 3 回:容量管理・最適化

第 4 回:性能分析

第 5 回:レポート

第 6 回:まとめ
  • 掲載予定

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