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15TBのSSDを搭載したオールフラッシュ アレイ、業界初登場
Jim Lyons
Jim Lyons
ネットアップ
シニア テクノロジ ライター

つい最近まで、格納するデータが1ペタバイトを超える企業はまず見られませんでした。でも今は、それが当たり前です。また、フラッシュベースのドライブは高価で容量が限られることから、パフォーマンス最重視のアプリケーション以外にSSDを用いることも稀でしたが、今では、ビジネス アプリケーションのほとんどをオールフラッシュ ストレージでホストするという計画が、あり得ない話ではなくなっています。

ネットアップのお客様は早い段階からこのトレンドに乗り、All Flash FAS(AFF)ユーザの70%が、すでにSANとNASの混在ワークロードをVMware環境で実行しています。このたび、15TBのSSDとONTAPR 9ソフトウェアが登場したことで、フラッシュのメリットである高パフォーマンス、信頼性、運用の容易さを、今まで以上に多くのアプリケーションに活かせるようになりました。

1ペタバイト(2U)のフラッシュ用拡張シェルフの紹介

オールフラッシュ ストレージのユースケースは、15TBの大容量SSDによって次のように広がると予想されます。

  • スペースに限りのあるデータセンター。15TBのSSDにStorage Efficiencyを組み合わせれば、2TBのSATAディスクで最大32Uを必要としていたデータを、わずか2Uに格納できます。消費電力と冷却コストを大幅に削減できるという効果も得られます。
  • 低レイテンシと大容量を同時に必要とするアプリケーション。たとえば、患者が危篤という一刻を争う状況の中で、ゲノム データの大規模リポジトリを解析するアプリケーションを使って最適な治療方法を考えるケースなどが挙げられます。
  • SANとNASの混在環境。この環境にはオールフラッシュの管理のしやすさが役立ちます。ONTAPのQoS機能を使えば、ニーズに応じてパフォーマンスを配分できます。

次の表に、一般的な構成を選択した場合の使用可能容量と実効容量を示します。

NetApp University - image1

*ルート / データ / データ パーティショニングを基に、RAID-DPの最大グループ サイズを23に、スペア パーティションをコントローラごとに1つ構成

  • 使用可能容量 = RAIDのパリティ、スペア、リザーブ用ドライブを確保したあとの、使用可能なストレージの総容量
  • ストレージの総実効容量 = Storage Efficiencyテクノロジ(データ コンパクション、圧縮、重複排除)の削減効果によって格納できる論理データの量

言うまでもありませんが、容量が15TB以外のSSD(400、800、1,600、3,800GB)もサポートの対象なので、アグリゲート、ドライブ スタック、クラスタにさまざまな容量のSSDを混在させることが可能です。お客様の環境に最適なパフォーマンスと容量の組み合わせについては、ネットアップのストレージ エキスパートが選択をお手伝いいたします。

表では、ストレージの総実効容量に「4:1」という比率が示されています。お客様の中に、これは何かと思われる方もいらっしゃるでしょう。実は、ネットアップの新しい総実効容量削減の保証がここに反映されており、「4:1」は、デフォルト設定のAFFシステム(インライン コンパクション、圧縮、重複排除の機能を搭載)で期待される削減効果に基づいています。ストレージ使用量はお客様によって異なるため、ONTAP 9では、NetApp AutoSupportダッシュボードを使って削減効果を簡単に追跡できるようにしました。このダッシュボードを使用すると、クラスタノード別に全体的な削減効果を確認できるほか、ストレージ効率化テクノロジ別に効果をチェックすることもできます。

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エンタープライズクラスのデータ管理機能と、レイテンシが1ミリ秒未満のパフォーマンス

15TB SSDを業界に先駆けてサポートできるということは、ONTAP 9ソフトウェアの革新性の証明にほかなりません。独自設計のハードウェア開発を手がける企業とは異なり、ネットアップは市販のSSDを使用し、ONTAPオペレーティング システムを強化することで、レイテンシが1ミリ秒未満でかつ拡張性に優れたパフォーマンスとエンタープライズクラスのデータ管理機能を実現します。たとえば、ONTAP 9搭載のAFFシステムは、ONTAP 8.3搭載システムと比べて最大60%高いIOPSを、1ミリ秒未満のレイテンシで提供します。ONTAP 9搭載のAFFシステムでは、データベースのベンチマークから次のような結果が得られました。

  • AFF 8008 EXを使用したOracle 12c OLTPのテスト
    • インラインの効率化機能を有効にしたところ、309,000 IOPSを1ミリ秒のレイテンシで達成
    • 75%のSELECTと25%のUPDATE、I/Oサイズは8KB
  • AFF 8080 EXを使用したMicrosoft SQL Server OLTPのテスト
    • 1ミリ秒のレイテンシで339,000 IOPSを達成
    • 読み取り / 書き込みは90:10、平均I/Oサイズは8KB

AFFにはもう一つ、オールフラッシュ ノードとハイブリッド ノードを柔軟に混在させてスケールアウト クラスタを構築できるというメリットがあります。ほかのオールフラッシュ ソリューションにこのメリットはありません。ネットアップの場合、ハイブリッドFASシステムをクラスタに含めることは一般的で、現在AFFをご利用のお客様の55%が、フラッシュ ベースのスペース効率に優れたSnapshotをハイブリッドFASシステムのディスク ストレージに複製しています。

サポート対象の構成

15TB SSDは新たに登場したばかりということもあり、ONTAP 9搭載の新しいAFF 8080システムのみでサポートされます。ディスク シェルフは新投入の2UのDS224C 12gbps SASディスク シェルフを使用します。サポート対象のプラットフォームや構成は今後、他のAFF 8000モデル、AFF MetroCluster、ONTAP 9以降のソフトウェアを搭載したFASシステムに拡大する予定です。

今後の展望

SSDの容量ポイントは、この1年だけで400GBから4TBへと10倍以上に増大しました。ネットアップ システムは現在15TB SSDに対応しているので、最大容量のハードディスク ドライブを搭載した場合より容量を50%拡張し、実効容量を活かして、ディスクを超えるフラッシュ ストレージの利点を存分に引き出せます。2017年には32TB SSDの登場が予想されており、フラッシュ コンポーネントのベンダーによって今後もSSDの価格が引き下げられていくことを考えれば、オールフラッシュ データセンターが実現するのは単に時間の問題です。

2016年 9月

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