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ONTAP の自動化 - 4 時間かかる構成をたった 5 分で行う方法
Ezra Tingler
ネットアップ
シニア ストレージ エンジニア
Ezra Tingler

ネットアップの Customer-1 ストレージ サービス部門に所属している Ezra Tingler です。 Customer-1 ストレージ サービス チームは、 ネットアップのすべての社内アプリケーションを提供するストレージ インフラの構築、 調達、 導入、 メンテナンスを担当しています。 このチームはサービス ラインごとのオーナーで構成され、 各オーナーがストレージ テクノロジの特定の要素を担当しています。 ネットアップのストレージ インフラがネットアップの優れた最新技術を基盤に構築されていることは言うまでもないでしょう。 ネットアップのテクノロジを大いに活用しているCustomer-1ストレージ サービス チームは、 ネットアップ製品の適切な利用方法を披露するという点で、 ネットアップ外部の顧客の参考例となるという役割も果たしています。

このチームで、 私はストレージ エコシステム サービス ライン、 つまり、 ストレージ ハードウェア ライフサイクル管理を担当しています。 私の主な目標は、 ストレージ ソフトウェアとハードウェアを活用して、 他のサービス ラインやアプリケーションにデータ サービスを提供する、 安定した機能のストレージ エコシステムを作り上げることです。 現在、 私のチームでは、 ネットアップのサイロ型ストレージ(7-Mode)でホストされるすべてのデータをクラスタ ストレージに移行しています。

課題

この移行プロジェクトの一環として、 ストレージ ノードやクラスタを追加インストールしています。 このプロジェクトの開始時点で、 ハイアベイラビリティ(HA)クラスタ コントローラ ペアの平均構成時間は約4時間で、 2~3日以上かかることもありました。 この4時間には、 クラスタ インターコネクト スイッチの構成やディスクの初期化に必要な時間は含まれていません。 ディスクの種類によっては、 ディスクの初期化にさらに2時間から12時間かかります。 オフィスでは作業の中断がよくあり、 どこでやめたのか、 その後何を構成する必要があるのかを把握しなければならないので、 さらに時間がかかります。 この変動的なスケジュールが期限超過や一部の構成の不統一を招いていました。 このプロジェクトには、 もっと良い進め方があるはずです。

ソリューション

ストレージ構成プロセスを自動化して、 時間を短縮し、 エラーを低減させることはできないだろうかと考えました。 私は開発者ではありませんが、 ネットアップ マネージャビリティ ソフトウェア開発キット(NM SDK)を使用して簡単に構成スクリプトを記述することができました。 ディスクの初期化、 クラスタの設定、 クラスタ インターコネクト スイッチの構成の完了後に、 作成したスクリプトを実行しました。 このスクリプトでは、 次に挙げる合計23項目を構成します。

  1. クラスタ ノードの名前の変更
  2. 既存のインターフェイスがある場合は、 新しいノード名に合わせて名前を変更
  3. クラスタ インターフェイスとノード管理インターフェイス
  4. 新しいノード名に合わせてルート アグリゲートの名前を変更
  5. ライセンスのインストール
  6. サービス プロセッサの構成
  7. すべての10gポートでフロー制御を「none」に設定
  8. ブロードキャスト ドメインの作成と適切なポートの割り当て
  9. インターフェイス グループの作成と適切なポートの追加
  10. VLANの作成
  11. フェイルオーバー グループの作成と適切なポートの割り当て
  12. バックアップ インターフェイスの作成(クラスタ間)
  13. ユーザの役割の作成
  14. ユーザの作成
  15. RAIDスクラビング スケジュールの設定
  16. アグリゲートの作成
  17. すべてのアグリゲートでアグリゲートSnapshotを無効化
  18. クラスタ ピアの作成
  19. NTPの構成
  20. SNMPの構成
  21. CDPの構成
  22. Webサービスの構成
  23. AutoSupportの構成

スクリプトを実行すると、 作成したファイルから定義済みの構成情報を読み取り、 その構成をクラスタ ノードに適用します。 スクリプトを実行する前に必要なことは、 構成ファイルを編集して、 ノード名、 IPアドレス、 パスワード キーなどの一意の情報を入力することだけです。

このスクリプトを使用して、 その結果に驚きました。 それまで4時間かかっていた処理が、 約5分間に短縮されたのです。 構成スクリプトを使用することで、 24のストレージ ノードを96時間ではなく2時間でインストールできるようになり、 94時間、 つまり2週間半もの労働時間を省くことができるのです。 中断によるエラーもなくなり、 このプロセスの自動化により、 時間に余裕ができて、 別のプロジェクトの作業をすることができます。

ストレージ管理者であれば、 SDKを使用して独自の構成スクリプトを簡単に作成できます。 私は、 SDKに含まれているZ-Explorerというツールを使用しました。 このツールには、 クラスタのZAPIコールがすべて含まれています。 Z-Explorerを使用すれば、 開発作業の大半が完了します。 私の場合、 たった数週間でクラスタ ストレージ構築を完全に自動化できました。 こちらのナレッジベースの記事をぜひご一読ください。

開発作業をしなければ、 と身構えずにスクリプトを記述できたので、 楽しい作業でした。 私はスクリプトをPerlで記述しましたが、 SDKは一般的に親しまれているたいていの言語に対応しています。 さらにSDKのオンライン フォーラムで、 他のユーザからのアドバイスも受けました。 このフォーラムのメンバーは、 いつも私の質問に迅速に答えてくれました。

今後

現在私は、 SDKを使用して他のストレージ タスクを自動化、 合理化して、 時間を節約し、 エラーを削減しています。 次のプロジェクトはQA(品質管理)のスクリプトです。 このスクリプトでは、 クラスタにログインし、 ネットアップのIT基準とベストプラクティス ガイドラインに従ってノードが適切に構成されているかどうかを確認します。 同じ方法でクラスタ インターコネクト スイッチの構成を自動化し、 さらにEシリーズの構成スクリプトを作成する予定です。

実際のスクリプトをご覧になりたい場合は、 現在、 github.comで参照できるように準備しており、 こちらから検索できます。 参照できるようになったら、 TechOnTapニュースレターにURLリンクを投稿します。 また、 今後はTech OnTapのポッドキャストにも出演して、 業界全体から集まった他のエキスパートと一緒に、 私の自動化プロセスについてさらにお話しする予定です。

Ezra Tinglerはネットアップのシニア ストレージ エンジニアで、 ストレージ管理とUNIXシステムの分野で20年以上の経験を積んでいます。

2016年 7月

 
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