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ハイブリッド クラウドの自動化によって、ワークフローの管理と担当者の時間の有効活用を実現
Kristina Brand
Kristina Brand
シニア プロダクト
マーケティング マネージャー
ネットアップ
Abhi Thakur
Abhi Thakur
エンジニアリング マネージャー
ネットアップ

この記事は、ネットアップが提唱するデータ ファブリックの不可欠な要素である、ネットアップ ストレージ管理ソリューションを特集する4回シリーズの第4回です。

御社にとって、今ストレージを管理する上での最大の懸念は何でしょうか。コストを抑えながらデータの増大に対応することが、最大の課題となっているでしょうか。機器更改(Tech Refresh)を行い、自動化を導入するご予定でしょうか。ハイブリッド クラウド環境への移行中、もしくはクラウド環境への移行を計画されているところかもしれませんし、オーケストレーション ツールを現在利用されていて、自動化機能をストレージに拡張することを検討中というケースも少なくないでしょう。

ネットアップは、お客様独自のビジネス ニーズに応えることのできる多様な管理ソリューションを提供しています。ハイブリッド クラウドの活用を検討する企業が増える中、自動化は、ワークフローを管理し、IT担当者の貴重な時間を有効活用するための必須事項となっています。ハイブリッド クラウドの自動化では、ワークフローを自動化したり、Application Programming Interface(API)によって統合のレベルを高めることも可能です。

企業が自動化の活用を進めている分野の1つが、ディザスタ リカバリです。そこでこの記事では、NetApp® OnCommand® Workflow Automation(WFA)、Storage Automation Store、OnCommand Cloud Manager Packについて取り上げます。

自動化

WFAは、ストレージの一般的なプロセスを自動化する各種ツールを搭載しています。そのうちの1つが、ビジネス クリティカルなアプリケーションを支えている2つのデータセンター間のフェイルオーバーとリカバリを自動化するツールです。このツールは、データセンター間でストレージや仮想マシンを切り替えるために必要なすべてのプロセスをオーケストレーションし、データベースやアプリケーションの同期を不要にします。

WFAには、即座に運用できるワークフローが60以上用意されており、カスタム ワークフローも[Designer]タブを使用して容易に作成できます。また、NetApp Storage Automation Storeには、ネットアップや開発者のコミュニティによって開発された、すぐに利用できるWFAワークフローが掲載されています。

図1)NetApp Storage Automation Storeに掲載されているワークフロー

出典:ネットアップ、2016年

注:ネットアップのサポートをご利用いただけるのは、Automation Store内のネットアップがサポートするワークフロー パックのみとなります。コミュニティで作成されたパックのサポートは、コミュニティのフォーラムを通じてのみ受けることができます。

Storage Automation Storeに掲載されているOnCommand Cloud Manager Workflow Packでは、AWSの自動化機能を採用している地理的に分散した各データセンターにWFAを使用してCloud ONTAP™ソフトウェアを導入することができます。また、オンプレミスとクラウド内にある複数のCloud ONTAPインスタンスを管理できるほか、オンプレミス、NetApp Private Storage、ハイブリッド クラウド環境、またはAWS内のCloud ONTAPインスタンスの作成、開始、停止、削除を行えます。

IT担当者の貴重な時間を有効活用

WFAのもう1つのユースケースとして、40億ドルのIT予算で1億2,500万人の顧客にサービスを提供している、ある世界的な金融機関の例をご紹介しましょう。この金融機関は、インフラ全体を可視化するために、2014年にNetApp OnCommand Insightを導入しました。これまでにないレベルの可視化を実現できたことで、同社は、ストレージの将来に関する重要な決定をより適切な情報に基づいて下せるようになりました。同社がNetApp OnCommand Insightを導入したもう1つの理由は、NetApp clustered Data ONTAP®オペレーティング システムにグローバルに移行し、製品の導入における標準化とベストプラクティスに重点的に取り組むことでした。これによって、世界の3大データセンターと23の地域にあるデータセンター全体が抱える拡張ニーズや複雑さの解消といった課題、データの増大への対応力を高めることを目指したのです。

同社は、ネットアップ プロフェッショナル サービスと連携して、IT部門の対応能力の限界を超えることなく新しいサービスを提供するために克服する必要がある障害を特定しました。さらに1カ月にわたりヨーロッパのデータセンターの1つで、制御を行いながら社内パイロット版の運用とコンセプトの実証を実施し、その結果を活用して、WFAによるプロセスの標準化とベストプラクティスの導入を実現しました。ストレージ タスクに関連して実施した時間と行動の調査では、すべての手動ステップに要している時間とコストを把握しました。その一部を次に挙げます。

  • 既存の構成のうち、どのコンポーネントが標準から逸脱しているかを確認
  • 個々のサービスを提供するための現在のコストを把握
  • 個々のプロセスと所要時間を文書化し、ストレージ関連のリクエストの要件を収集
  • ストレージの多様な設定プロセスやプロビジョニング プロセスに必要なスキルセットを詳細に洗い出し(適切なスキルをタイムリーに提供することができない地域がある)

次に、WFAプロセスを導入し、ストレージ ワークフローの自動化によって節約できる時間をデモンストレーションしました。その結果、WFAを使用することで、リクエスト当たり平均で約45分短縮でき、パイロット版の運用先として選ばれたデータセンターで現在行われている手動プロセスと比較して、月当たり正社員(FTE)の時間を2.5週分節約できることがわかりました。

このユースケースはあくまで一例です。節約できる時間は、組織の規模、IT担当者の状況、インフラの詳細などの要素によって変わってきます。

API

WFAは、REST APIを搭載しており、サードパーティ製のデータセンター オーケストレーション ソフトウェアやポータルをサポートするワークフロー要件に対応します。また、WFAでは、外部サービスを使用してユーザやワークフローなどのリソース コレクションにアクセスし、フィルタを利用したり、URIパスを通じてファインダにアクセスできるようになりました。外部サービスは、URI上でGET、PUT、POST、DELETEなどのHTTPメソッドを使用し、リソースに対してCRUD操作を実行できます。

WFAのREST APIを使用してワークフローを作成する際には、次のようないくつかの操作を実行できます。

  • ワークフローの定義とメタデータにアクセス
  • ワークフローを実行し、実行状況を監視
  • ユーザやロールを確認し、パスワードを変更
  • リソースの選択フィルタを実行、テスト
  • リソース ファインダを実行、テスト
  • ストレージなどのデータセンター オブジェクトのクレデンシャルを管理
  • データ ソースやデータ ソースの種類を確認

ディザスタ リカバリ

ディザスタ リカバリ(DR)を可能なかぎり自動化すると、エラーを軽減し、より重要なインシデントの管理に担当者を集中させることができます。WFAはデータ保護ソリューションではありませんが、データ保護などのストレージをベースとしたワークフローを自動化するように設計されています。WFAを使用すれば、SnapMirror®、SnapVault®、MetroCluster™ソフトウェアなどのすでに導入済みのデータ保護プロセスを自動化し、データ保護に関する組織の既存のベストプラクティスに確実に準拠することができます。

多くの企業がクラウドのメリットに着目し、クラウドの利用の第一歩としてデータ保護に着手し始めていますが、WFAはDRのためのデータ保護の自動化に重要な役割を果たすことができます。また、人による介入が不要になることは、別のメリットももたらします。WFAは、実行されたすべてのワークフローのログとそのステータスを提供するため、毎年コンプライアンス監査を受ける組織では時間を大幅に節約することができます。監査ログでは、ワークフローが検証済みであり、エラーがないことも確認できます。さらにWFAに搭載されたREST APIを使用すれば、DR関係やワークフローを既存のオーケストレーション ツールやワークフロー ツールに統合することもできます。

詳細

ハイブリッド クラウドへの自動化の導入について詳しくは、Storage Automation Storeにアクセスし、OnCommand Cloud Manager Packをご覧ください。

Kristina Brandは、ネットアップのシニア プロダクトマーケティング マネージャーとして、Unified Manager、Performance Manager、Workflow Automation、APIサービスなど、多数のOnCommand製品を担当しています。製品トレーニング セッションのインストラクターを務めるとともに、お客様と頻繁に会い、お客様が抱えるストレージ管理の課題を探り出すとともに、利用可能なソリューションを提案しています。
Abhi Thakurは、ソフトウェア業界で18年の経験を持っています。開発者としてキャリアをスタートさせたAbhiは、ネットアップに7年以上前に入社し、現在エンジニアリング マネージャーを務めています。パッチのリリースや、カスタマー サポートの内容の管理も、担当業務の1つです。最近では、OnCommand Workflow Automation、Storage Automation Store、OnCommand Unified Managerの開発を管理しました。

2016年 6月

関連情報

OnCommandデータ
管理ポートフォリオについて

業界をリードするNetApp OnCommand管理ソフトウェア製品は、オンプレミスとハイブリッド クラウドのデータ管理を簡易化します。共有ストレージ インフラの管理を強化できるとともに、データ ファブリック内のあらゆるリソースのデータを共通の方法で管理するために必要な可視性を得ることができます。

OnCommandポートフォリオには、次のような製品があります。

  • System Manager:FASストレージ システムの要素をシンプルに管理できます。
  • Unified Manager:NetApp clustered Data ONTAPストレージ環境の健常性を監視できます。
  • Performance Manager:clustered Data ONTAP環境のパフォーマンスを分析し、最適化することができます。
  • APIサービス:オンプレミス、クラウド内を問わず、ネットアップ ストレージのデータを統合して、ストレージ管理プロセスを合理化することができます。
  • Workflow Automation:繰り返し実行する手動のストレージ管理プロセスを自動化できます。
  • Insight:キャパシティ プランニング機能や高度なレポート機能をはじめとする、大規模なマルチベンダー エンタープライズ環境向けのストレージ リソース管理機能を入手できます。
  • Cloud Manager:ハイブリッド クラウド リソースの導入、管理、追跡を合理化できます。
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