NetApp Tech OnTap NetApp Logo NetApp Logo
NetApp Tech OnTap
     
【検証結果から理解するネットアップのフラッシュ技術】
第5回
Flash Poolの特徴(応用編)~マルチ ワークロード対応の最強のディスク プールを構成する~
シェアする NetAppオフィシャルFacebook

前回のおさらい

第4回「Flash Poolの特徴(詳細編)~キャッシュ ヒット率とキャッシュの永続性にご注意を!!~」の検証では、キャッシュ ヒット率を考慮した上でのFlash CacheとFlash Poolの特徴を確認しました。また、ネットアップVSTの強みである「キャッシュの永続性」についてもご紹介しました。次に、Flash Cache、Flash Poolの特徴をまとめた表(表1)を示します。

Flash Cache Flash Pool
対応ワークロード ランダム読み込み ランダム読み込み
ランダム書き込み
(上書き)
※シーケンシャルI/OとランダムI/OをData ONTAPが自動判別
キャッシュの適用範囲 コントローラ単位 アグリゲート単位
キャッシュの永続性 永続
(ストレージの計画外停止時は 非永続)
永続
(ストレージの計画外停止時 も永続)
使用可能
プラットフォーム
(現行ラインナップ)
ミッドレンジ クラスから搭載可能
(FAS3200シリーズから)
エントリクラスから使用可能
(FAS2200シリーズから)
備考 複数のアグリゲートに対して キャッシュを有効化したい場合はFlash Cacheが効率的 できるだけ多くのHDD、SSDリソースを1つのアグリゲートに集約

表1. Flash Cache、Flash Poolの特徴

詳しくは第4回の内容をご参照ください。

Flash Poolの活用によるDWH / BI系データベースの統合

前回(第4回)の検証結果より、Flash Poolを使用した場合、書き込み処理がHDDからSSDにオフロードされるため、HDD使用率が減少することが分かりました。本検証では、Flash Poolの使用により空いたHDD使用率を活用することで、OLTP系のデータベースに加え、DWH / BI系のデータベースも統合可能になることを検証しました。

次の図(図1)は、検証環境の概念図です。Flash Pool構成のアグリゲート上に4つのデータベースを作成しました。図中の3つのデータベース(DB1~DB3)はOLTP系、残る1つのデータベース(DB4)はDWH / BI系を想定し、データ(データベース スキーマ)を作成しました。

検証環境の概念図

図1. 検証環境の概念図

本検証では、統合環境のデータベース システムが全て同時に稼働していることを想定しています。そのため、3つのOLTP系データベース システムに対して以下の設定の負荷を同時に生成し、一定時間が経過した後、大規模な表のフルスキャンが実行されるSQLをDWH / BI系データベース システムから発行しました。

  • オンライン ショッピング サイトを想定したOLTP系のワークロード
  • トランザクションの比率はTX1(読み込みのみ):TX2(読み込みと書き込み)= 90:10
  • Flash Cache、Flash Poolにおけるキャッシュ ヒット率は約100%
    • キャッシュ領域のウォームアップを事前に実施済み

次のグラフは、OLTP系データベース システムのスループット推移(図2)およびストレージ リソース使用率の推移(図3)を表し、図中の薄い赤色の枠内がDWH / BI系のSQL(テーブル フルスキャン)が実行されている期間を表しています。

OLTP系データベース システムのスループット合計値の推移

図2. OLTP系データベース システムのスループット合計値の推移

ストレージ リソース使用率の推移

図3. ストレージ リソース使用率の推移

図3からDWH / BI系SQLの実行中は、HDD使用率が増加していることが分かります。しかしながら、各データベースの構成ファイルが同じアグリゲート上に配置されているにもかかわらず、OLTP系データベース システムのスループットはDWH / BI系SQLの実行中も劣化していません(図2)。

検証結果のまとめ

本検証結果から、Flash Poolの使用によりストレージ リソースの使用率が最適化され、OLTP系のデータベースに加えてDWH / BI系のデータベースを、同じアグリゲート上に統合可能となることが確認できました。

Flash Poolを利用することで、コストの大幅な増大やストレージ構成の複雑性を伴わずに、多様なワークロードのデータベース統合を実現することができます。

Flash Pool構成のススメ

従来よりネットアップが推奨する、可能な限り多くのHDDを1つのアグリゲートでプール化する構成は、Flash Poolを使用する環境において更に有効です。このアグリゲートにSSDを追加し、Flash Poolを構成することで、ランダム リードとライト、シーケンシャル リードとライト、といった全てのI/Oワークロードに対応可能なディスク プールを構成できます。更に、ネットアップのVSTは、各I/Oワークロードに対してData ONTAPが自動的に最適なH/Wリソースで処理するため、コストの増大やストレージ構成の複雑化を防ぐことができます。これにより、多様なワークロードのデータベース統合を実現できます。

次回の内容

次回は、ここまでご紹介したストレージ側のキャッシュ機能と比較したサーバ側のキャッシュ機能の特徴を、検証結果を交えながらご紹介したいと思います。

jp-201308-flash-page

岩本 知博(いわもと ともひろ)
システム技術本部 パートナーSE部 システムズ エンジニア
ネットアップ株式会社




会津大学大学院 コンピュータ理工学研究科卒、外資系データベース メーカを経て2012年パートナーSEとして入社。入社以来、パートナー支援とフラッシュ ソリューションおよびデータベース ソリューションを中心に活動。

関連情報
関連情報
【検証結果から理解するネットアップのフラッシュ技術】
第1回:フラッシュ技術をリードするネットアップの
ポートフォリオとその棲み分け


第2回:バーチャル ストレージ ティアとオール
フラッシュ アレイでオーバーサイジングを解決

第3回:バーチャル ストレージ ティアの強み
~ Flash Cache と Flash Pool の検証結果~

第4回:Flash CacheとFlash Poolの特徴(詳細編)
~キャッシュ ヒット率とキャッシュの永続性に
ご注意を!!~
関連情報
 
 
Go further, faster TRUSTe
お問い合わせ   |   購入方法   |   フィードバック   |   採用情報  |   登録   |   プライバシーポリシー   |   © 2013 NetApp