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【SAP ERPをNetAppで徹底活用:SAP on NetAppソリューション】
第3回:SAPの運用管理は難しい?いえ、お作法さえ守れば大丈夫!
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皆様の中には、以前に基幹業務ERPを導入し、導入もさることながら、安定して運用し続けることに大変なご苦労をなさった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。これはSAP ERPに限らず、基幹業務システムを導入した多くのお客様で問題となっていました。その原因の大きな要因として挙げられるのが日本のお客様で多く見受けられるカスタマイズがあります。もちろん、それは業務のためには必要なことだったのですが、反面システム環境を複雑にする要因でもありました。そうしたことも含めてERPの運用は難しいと思われていたのです。

前回はSAP ERPが扱うデータに着目し、SAP AG社が推奨するSAP ERP環境構築を効率よく、安心してご活用する方法をご紹介しました。とはいえ、前回の内容はランドスケープを構築するというSAP全体の中の管理の一部に留まっています。連載第3回となる「SAP ERPをNetAppで徹底活用:SAP on NetAppソリューション」では、具体的にSAP ERP環境全体の効率的な管理にフォーカスし、SAP AG社の考えとNetAppの取り組みについてご紹介したいと思います。

SAP ERP環境における運用管理

SAP ERP環境の運用管理は複雑です。前回ご紹介したように、現在では仮想化されたシステムランドスケープを本番、開発、テストといった用途目的別に作成し、管理しなければなりません。その管理は環境作成から、テスト、データベースの変更、バックアップ・リストア、DR環境の構築、SAP ERP環境そのもののアップグレードなど一連のライフサイクルを管理する必要があります。

SAP

このような複雑な管理を軽減するため、SAP AG社はSAPプライベートクラウド環境を管理するための運用管理ツールである、SAP LVM(SAP NetWeaver Landscape Virtualization Management)を提供しています。SAP LVMは、SAP ERPを効率よく管理するための手法やノウハウに基づいて設計されており、仮想環境における複数のSAPアプリケーションやインスタンスからなるSAPランドスケープ全体の運用を自動化します。SAP LVMを活用すると、SAPランドスケープを簡単に、素早く、柔軟な運用を行うことができます。

執筆時点での最新バージョンのSAP LVMは、2013年2月25日付でリリースされたSAP LVM 1.0 SP06です。これら変更点の詳細が記載されたリリースノートは以下SAP Noteに公開されていますので、ご一読いただければと思います。
SAP Note 1785223 - SP 06 for SAP NetWeaver Landsc Virtualization Management 1.0

SAP LVM

このように、SAP LVMは、SAP ACC(Adaptive Computing Controller)で提供されていた複数SAPインスタンスの起動・停止・再配置といったマスペーレーション 、タスクスケジューリング機能などに加え、システムクローン・コピー・リフレッシュの自動化、負荷状況に応じたキャパシティ管理の集中管理と自動化、サードパーティー製運用管理ツールとの連携強化など、さまざまな機能拡張がなされており、これまで以上にBASIS運用の効率化が図れるソリューションとなっています。

NetAppのLVM対応

SAP AG社との長年にわたる協業関係において、SAP ERPとNetAppストレージソリューションを組み合わせたシステムの検証・構築を共同で行い、企業がSAP ERPを容易に導入・運用できるソリューションを開発してきました。2007年には、カリフォルニア州パロアルトに設立された「SAP協同開発センター」の開設をサポートし、SAPとパートナーによるプロジェクトベースの共同イノベーションを、地域やグローバル・レベル、また実世界の環境を通じて推し進めています。2012年には、スイス・チューリッヒに新設した「SAP HANA Center of Excellence Switzerland」をはじめとする「SAPグローバル協同開発センター(COIL) ネットワーク」をサポートするための投資を拡大しています。

このような取り組みを進める中、NetAppは他社に先駆けてLVM 1.0認定ストレージを取得しています。その成果は、NetAppストレージのクローン機能をNetApp Storage Services Connector 2.1(SSC 2.1)に実装することで、SAP LVMと統合することができ、開発・検証期間の大幅短縮やストレージ投資額圧縮を可能にしました。

SSC 2.1を利用すると、第2回でご紹介したシステムコピーやシステムクローンをSAP LVMと連携することができ、SAP ERPのアプリケーションとデータを容易に構築することができます。NetAppが提供するシステムコピーおよびシステムクローン機能の効果については連載第2回をお読みいただければと思いますが、LVMと連携することで、SAP管理者がわざわざNetAppストレージのことを意識することなく、操作が行えるようになり、ランドスケープ構築のための作業量や運用負荷の軽減にもつながります。

Virtual Landscape Management

また、プラグインの追加によってVMwareやHyper-Vといった仮想化基盤や、データベースなどシステム全体を包括的に管理することのできるNetApp Snap Creatorも、SAP LVM 2.0にいち早く準拠します。SAP LVM 2.0が提供されれば、SAP ERPのシステム基盤全体を、SAP AG社推奨の手法で容易に管理することができるようになります。

以上、第2回では、SAP ERP環境における高いデータの保護、効率の高いストレージ利用、そして増加するランドスケープへの柔軟な対応について紹介しました。次回はより技術的な焦点でSAP ERP環境におけるNetAppのソリューションの効果を、ご紹介する予定です。


平野 和弘 (ひらの かずひろ)
マーケティング本部 ビジネスアライアンス アライアンスエグゼクティブ
NetApp




3 年間の外資系ストレージメーカー勤務を経て 2003 年 CTC 営業部長 として入社。
2007 年から大阪支店長として支店の開設に携わり、2009 年には東京に戻り ERP ソリューション推進を担当。
2012 年からは Bigdata も担当に加わり、Hadoop による分析ソリューションも推進。
1962 年 8 月 24 日生まれ
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