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【SAP ERP を NetApp で徹底活用:SAP on NetApp
ソリューション】
第 1 回:ご存知でしたか?
NetApp ストレージは SAP でもすごいんです
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NetApp はミッションクリティカルではまだまだ適用しづらい、そう考えの方は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?NetApp といえば、NAS(Network Attached Storage)としてのイメージが根強く、高いレスポンス速度が要求される業務システムには適用できないのではないかいう考えもあったのだと思います。しかし、実のところ、NetApp のストレージはミッションクリティカルな基幹系アプリケーションでも多数の実績があるのです。そう。その中核となっているビジネスアプリケーションは皆様良くご存知のSAP ERPです。

今回から始まる新連載「SAP ERP を NetAppで徹底活用:SAP on NetApp ソリューション」では、予定している全 6 回を通じて、皆さまに NetApp ストレージがミッションクリティカルなビジネスアプリケーションでも十分お役立ていただけることを事例や最新技術を交えてご紹介していきたいと思います。

+業務アプリケーションプラットフォームの変革

「NAS といえば、NetApp」といわれるように業界初の NAS ストレージを市場に投入したストレージベンダーが、NetApp であることはご存知のことと思います。Filer という名のストレージの出荷から 20 年を経た今では、FC-SAN や iSCSI、FCoE(Fibre Channel over Ethernet)などストレージ接続に関するあらゆるプロトコルをサポートしたマルチプロトコル対応のユニファイドストレージとし提供されており、ファイルサーバから企業の重要なデータベース基盤、ビジネスアプリケーション基盤まで、幅広い用途でご利用いただくに至りました。一般的にこれらの領域はトランザクションも多く、高いパフォーマンスが求められますが、NetApp ストレージはそのような用途でも十分対応できているのです。とくにビジネスアプリケーション用途としてはヨーロッパやアメリカでは数多くの NetApp 活用例がありますが、日本においても 10 億円を超えるビジネスに成長しており、ネットアップとしても 1 つの事業の柱となっています。そのビジネスを牽引している大きな要因の 1 つは間違いなく仮想化技術の急激な普及です。

VMware 登場初期では仮想環境と物理環境との性能差が激しかったため、SAP をはじめとするビジネスアプリケーションを仮想環境上に構築することは困難でした。しかし、現在は VMware のバージョンアップやその他のハードウェアの進化に伴って、仮想環境と物理環境との性能差は10%にも満たないほど大幅に性能が向上しています。そのため、運用の方法を適切なものにすれば仮想環境でも十分にビジネスアプリケーションを動作できるようになりました。むしろ仮想化のメリットを享受できるビジネスアプリケーションの IT インフラを構築可能になったわけです。実際に、SAP AG 社自身も自社インフラの 80% 以上を仮想環境の上で稼働する時代となっており、基幹系システムの仮想化環境へのシフトを象徴といえるでしょう。

また、NetApp が世界中のお客様をご支援させていただいた中で、CIO から強く要求されていることが革新的な BCP (ビジネス継続計画)をどのように実現するかということでした。バックアップ/リカバリーを短時間で、しかも簡単にしたい、そして DR (災害対策)までを適切なコストで実現できること、さらに社内でプライベートクラウドを構築し、セルフマネージメントできることが世界中のお客様に NetApp ストレージが高く支持される理由となっているのです。

+SAP AG 社にみる、NetApp ストレージの適用事例

SAP AG 社は、2000 年以降、NetApp と 10 年以上にわたって強固な協業を進めてきましたが、それと同時に総容量 30PB を超える NetApp ストレージの大規模ユーザでもあります。

SAP AG Collaboration Milestones

ここで 2 つの事例を紹介しましょう。まずは SAP の開発用途として、7PB 以上が活用されており、アプリケーション開発の短縮と品質向上に大きく寄与しています。もう 1 つは、500 人未満の企業に向けた同社のオンデマンド ERP サービス「SAP Business ByDesign」のストレージ基盤と採用されていることです。ここでは、マルチテナント環境における SAP ERP のデータ格納用途として利用され、7PB 以上の論理データが 776TB の物理容量に効率化され、適切なデータ保護がなされています。

SAP Business ByDesign

その他、社内 IT のインフラとしても利用されるなど、マルチプロトコル、マルチファイバーのユニファイドストレージである NetApp が SAP を支えるストレージとして活用されているのです。

+これからの SAP 環境に大規模なシステムは不要。NetApp も最適化に貢献

これまで SAP を導入したお客様は Unix ベースの高額なサーバとストレージをベースに SAP ERP のインフラを構築してきました。多くのお客様が導入されている SAP R/3 は保守切れを迎えており、最新バージョンである SAP ERP 6.0 への移行が急務となっています。同時にインフラの保守切れも重なっており、全体的な更新時期に差し掛かっていることから革新的なインフラの構築もあわせて検討されています。

SAP AG 社自身が仮想環境を積極的に活用しているように、今では多くのお客様が低価格な Intel x86 サーバと仮想環境にシフトしています。オペレーティングシステムは Unix から Windows となり、VMware や Hyper-V の仮想環境上にデータベースを含めたシステム全体が稼働します。しかし、ここで問題となるのがデータベースです。SAP ERP のデータベースの 84% は Oracle データベースが使われており、多くのお客様は Oracle を仮想環境上で稼働させることを望みますが懸念を抱いています。Oracle 社からは一般公開情報として仮想環境における Oracle 製品のサポートポリシーが説明されており、VMware 環境における動作も問題はないと思いますが、Windows プラットフォームへの移行にあいまって、SQL Server も 1 つの選択肢となっています。こうした流れが、劇的なコストの削減と柔軟な環境構築を可能にしています。

その一方で、SAP ERP 6.0 のバージョンアップの際に導入で問題となるのが、利用するモジュールごとに 3 つのランドスケープが必要になることがあげられます。たとえば 1TB のデータベースを活用するモジュールは 3TB を必要します。これにミラーリングなどを加えると必要容量は倍増します。さらにシステム数が増えると、膨大な容量が必要となり、ストレージコストが重くのしかかります。NetApp ストレージはストレージの使用効率を最適化することにより、低コストで柔軟な新しい SAP 用のストレージ基盤を実現します。

+SAP におけるクラウド展開、NetApp も対応

SAP におけるクラウド展開は北米ではすでに進んでいますが、日本でもその流れはますます高まると NetApp は考えています。その要因の 1 つが SAP NetWeaver Landscape Virtualization Management software(LVM)と呼ばれる SAP AG 社が提供するクラウド管理ツールです。LVM は SAP プライベートクラウド・ランドスケープを仮想化し、BASIS タスクのキャパシティ管理を集中管理・自動化します。NetApp は LVM1.0 認定ストレージの 1 社で、コネクターであるSSC2.1により実装します。

また、SAP AG 社が事業の柱としているインメモリデータベースの SAP HANA も大きな要因の1つです。SAP HANA はインメモリによるビジネスアナリティクスソリューションにとどまらず、ERP on HANA、つまり SAPERP そのものを HANA 上で展開する計画があります。こうした SAP 全体のポートフォリオに NetApp のベネフィットをお客様に提供する一環として、clustered Data ONTAP の SAP 対応など、さまざまな革新的技術を提供していきます。

最後に仮想環境におけるメリットとして、仮想マシンに SAP アプリケーションとオペレーティングシステム、そしてデータをカプセル化することでアプリケーション環境全体を容易にデプロイできることがあげられます。こうしたメリットは本番環境の構築、効率の良いバックアップ/リカバリー環境や DR 環境の構築のとどまらず、開発環境やテスト環境、トレーニング環境などを簡単に作成することができるようになります。NetApp ストレージのシン・プロビジョニングや Snapshot、ミラーリング技術はストレージの面からさらなる効率化を実現します。

以上、第 1 回では、SAP 環境における NetApp ストレージの実績を中心に解説いたしました。しかし、SAP ERP を仮想環境で稼働させる際のストレージのポイントはなにか、NetApp の最適な構成や活用できる機能にはどのようなものがあるのか、そしてどのような効果があるのか、などの疑問もお持ちになったかもしれません。とくに SAP ERP においてはいうまでもなく Oracle データベースや SQL Server などのデータベースが欠かせませんね。次回では SAP 下にあるデータベースに着目して、より深く解説していく予定です。


平野 和弘 (ひらの かずひろ)
マーケティング本部 ビジネスアライアンス アライアンスエグゼクティブ
NetApp




3 年間の外資系ストレージメーカー勤務を経て 2003 年 CTC 営業部長 として入社。
2007 年から大阪支店長として支店の開設に携わり、2009 年には東京に戻り ERP ソリューション推進を担当。
2012 年からは Bigdata も担当に加わり、Hadoop による分析ソリューションも推進。
1962 年 8 月 24 日生まれ
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